「あれ?」


熱い紅茶が飲みたくなってお湯を沸かそうとボタンを押しても
全然火が付かない


「おかしいなぁ・・・あ、電池かな
・・・・入ってるじゃん
どうして火がつかないの!」


家のコンロだったらすぐつくのに・・・

優ちゃんに・・・・

ダメダメ、さっき頼らないって決めたんだから


「ママ、ガスがつかないんだけど」

(あなた申し込みしたの?)

「なんの?」

(言ったでしょしなさいよって)

「・・・・・あ・・・・えーと元栓開けてなかったみたい
じゃーね」


やばい、ガス会社に連絡するの忘れてた(汗)

と言う事はお風呂にも入れないって事?

やだ・・・お風呂は絶対に入りたい!

そうだ近くにお風呂屋さん・・・・
隣町にしかないとかあり得ないんだけど(怒)


・・・・・・仕方ないよね


ピンポーン


「はーい・・・・あれどうしたの」

「あのね・・・・・」



「アハハハ忘れてたとか陽菜らしいや(-∀-`) 」

「笑い事じゃないし(怒)」

「どうぞ、お風呂くらいいつでも貸すよ」

「一度でいいし」

「夕飯食べたの?」

「下のコンビニで買ってきて食べた」

「早く言ってくれれば作ってあげたのに」

「そこまで迷惑かけれないから・・・・」

「そうだね、自立するんだもんね」

「うん・・・優ちゃんはもう入ったの?」

「うん、さっき入ったからゆっくり入って」

「有難う」


優しい優ちゃん・・・・昔のままだ



「はぁ気持ちよかった、あれ?」

「ん?」

「優ちゃんがお酒飲んでる」

「もうとっくに成人してるからね(笑)
陽菜も飲む?」

「いいの?」

「買い置きは沢山あるから」

「いただきます(бвб) 」


「ん〜お風呂上がりのビールって美味しいよね」

「だからって飲み過ぎだよ(笑)」

「だって美味しいんだもん」


家では飲んだ事無かったのに
もう三本も飲んでる

理由は優ちゃんの作るおつまみが美味しいから

そう言えば料理上手だったよね


「もう一本飲んでもいい?」

「明日買い足しておかなきゃだな(笑)
ついでに私のも持ってきて」

「はーい(бвб) 」


勢いよく立ったのがいけなかったみたい


「あっ・・・・」

「危ない(;´-∀-)」


まさかこんなに足に来てるとは思わなくて
立った瞬間ふらついて倒れそうになったところを
優ちゃんに支えられ難を逃れる


「ごめんね」

「ううん、止めなかった私も悪いから・・・」

「もう帰る」

「そんなフラフラで帰せないよ
今日は泊っていきな」


泊まる?ここに?

・・・・ムリムリムリ(汗)


「大丈夫、同じマンションだし帰れるって」

「だーめ、おばさんにくれぐれもよろしくって言われてるから」


もう、ママ何言ってくれちゃってるのよ(怒)


「私はここで寝るから・・・・」

「陽菜がここで寝るし」

「私の方が小さいからここで十分」

「でも・・・・」

「陽菜が遠慮するとか気味悪いから(笑)」

「むぅ・・・・陽菜だって大人になったんです!」

「そうだね・・・・大人になって一段ときれいになったよ」

「え?」

「ほらそっちが寝室だからおやすみ」


そう言うと自分はブランケットを持ちソファーに横になる


「ありがとう」

「ん」


右手を軽く上げ向こうを向いたから
電気を消し寝室のドアを閉めた