隣同士で同い年と言う事もあり男と女だったけど
仲が良かった陽菜と麻里子

麻里子に4つ違いの妹が生まれ
一人っ子だった陽菜は自分の妹が出来たかのように
嬉しかったのを覚えてる

優子は可愛くて陽菜によくなついていた

陽菜の事をにゃんにゃんと呼び逢う度に抱きいてきて
抱き上げると頬にキスしてきたり

ある日何を思ったのかいきなり小さい優子に
女同士は結婚出来ないんだよって言う麻里子、その言葉に泣きだし
駄々をこね陽菜と結婚するんだって叫びながら家を飛び出した

すぐ追いかけたけど見失ってみんなで必死に探し回り
遠くの公園のベンチで寝てるところを陽菜が見つけ
おんぶして家まで帰った小学二年生の夏

やっと一緒に小学校へ通えるようになったのに
たった二年でまた離れ離れになって

お兄ちゃんだけずるいと泣き続ける優子を置いてなかなか行けなかった
中学校の入学式

優子に全然逢えてないのを不思議に思い
お母さんに訳を聞いて
もう会えないんだと一晩中泣きはらした中学二年生の秋

毎日優子と撮った写真を眺めどうやったら会えるか考えてた日々

麻里子から付き合ってほしいと告白され
高校は別々だったからここでつながりを切ると
優子に一生逢えないんじゃないかと頭をよぎり頷いた卒業式終わりの教室

付き合うという事はそう言う事をしなくちゃいけないんだと
気づいた時にはもう遅くて・・・
優子に貰った絵を胸に抱き泣きながら後悔した高校一年生の夏休み

そのおかげで大きくなっても可愛い優子に会え
泣きそうになった二十歳の秋

陽菜の想いとは裏腹にドンドン有名になって行く自分に
気持ちが追い付いて行けず心が壊れそうになってた時
麻里子から優子に彼氏が出来たらしいと聞き
自分の中で何かが切れた音がして
何も感じなくなった23歳の春

優子の二十歳の誕生日
麻里子とはとっくに終わってたけど・・
て言うか陽菜の中では始まってもいなかったけど
優子は陽菜を慕ってるからとお祝いに呼んでくれた麻里子

麻里子が一時間ほどで仕事に行ってしまってからは
優子と二人で食事をした

彼氏って誰?
どこまでいってるの?
もうやっちゃったの?

聞きたい事は沢山あったけどそんな事を聞けるはずもなく
優子が笑ってるだけで泣きそうになるのを隠すため
顔をしかめ、ついきつい言葉を言ってしまう自分に嫌気がさし
また不機嫌になるという負のスパイラルにはまる

初めてのお酒に頬を赤らめフニャッと笑う優子

・・・・陽菜の優子なのに・・・

男に抱かれる優子を想像し、怒りがこみ上げ
自分の物にしたい衝動にかられ抑えることが出来なかった

「もうこんな時間だね、帰ろうか」

「うん、今日はありがとう」

「プレゼント部屋にあるから取りに来て」

「にゃんにゃんの部屋に行ってもいいの?」

嬉しそうに笑う優子を
自分のマンションに連れて行き
プレゼントを渡しもう一度ワインで乾杯

プレゼントを開けてもいいかと聞く優子に頷く

「うわぁネックレスだー・・・これ高いんじゃないの?」

本当は指輪を贈りたかったんだよ

「普通」

「これだったら仕事中も付けてられるかも」

してくれなきゃ困る、そう思ってこれを選んだんだから

「陽菜とお揃いなんだよ」

「そうなの?にゃんにゃんとお揃いだなんて嬉しい
ありがとうにゃんにゃん(-∀-`) 」

小さい頃と同じように抱き付いてくる優子

もう成人したんだしいいよね

そのまま押し倒し

この日初めて優子を抱いた