「北川先生見ませんでした?」

「当直室じゃないかな」

「ありがとうございます」

北川先生は小嶋病院の外科医の先生で陽菜の婚約者
お父さんに紹介されて付き合い始めたんだけど
医者として尊敬できる人だったし容姿もまあまあで
好きか嫌いかと言われたら好きな方だった・・・

小さい頃から、ううん産まれた時からお医者さんと結婚することが
決まっていたから文句のつけようがなかった北川先生と婚約したんだけど




当直室のドアノブには”起こさないで”の札が

いいよね、婚約者なんだから・・・

少し開けると

「あんっ・・・んっ・・・いやっ」

「イヤじゃないだろ気持ちいいくせに」

「フッ・・・悪い男ね・・・結婚するくせに」

「出世の為だよ、俺が次期院長だぜ」

「私と彼女とどっちがいい?」

「あいつとはこんな事してないから」

「なんで?」

「結婚するまでしないんだとさ」

「なにそれー、きっと処女だよ(笑)」

「そんなわけないだろ、いい年して純情ブルなってんだ」

バン!!

「うわっ、は、陽菜(汗)」

「あんたみたいな男に死んでも処女なんてあげない
そんな男あなにのしつけてくれてやるんだから(怒)」



それからすぐに婚約を解消して

「パパ、あんな奴すぐクビにしてどっかの病院へやっちゃってよ
陽菜あんな男と同じ病院で働きたくない(怒)」

「わかった・・・・お前が他の病院へ行きなさい」

「え!?」

「駆け出しのお前より彼はうちの病院にとってなくてはならない医者だからな」

うそでしょー(涙)




「て、言うんだよ酷くない?」

酔っぱらって全部みーちゃんに吐き出してしまった陽菜

「そっか、大変だったんだね」

「あぁー早く腕のいい医者になりたいなー」

「陽菜ならきっとなれるよ、一緒に頑張ろう」

「みーちゃん(泣)」

なんていい子なんだろう

「この病院の息子でもひっかけちゃえば(笑)」

「あの人はお断り!て言うか今は恋してる暇なんてないから」

「まあ、うちの病院イケメン先生沢山いるからゆっくりね(笑)」

「うん・・・・トイレかりるー」

「どうぞ」

・・・・・あ、また不正出血してる・・・・

みーちゃんに言うと

「それ、早く見てもらった方がいいよ」

「だって、顔見知りの先生に見られるのってなんか嫌じゃない?」

「医者が何言ってるの、私が予約入れといてあげようか?」

「い、いい・・・自分でするから・・・」


みーちゃんは四つ下だけど聞き上手の話し上手
すぐ打ち解けちゃって陽菜の全部をさらけ出しちゃった(бвб)(汗)

次の日やっぱり心配だったから
近くの個人でしてる産婦人科へ行くことにした