イシャラブ 6 HY

「お疲れ様でした」

「いやー素晴らしいオペでしたね」

「いえ、まだまだですよ(-∀-`) 」

そんな会話を離れたところから見る

陽菜なんて一生かかってもあんなオペ出来ない・・・



自信を無くし屋上で打ちひしがれていると

「お疲れ様、はいコーヒー」

「私は見てただけなので疲れてないですけどその・・・
お疲れ様でした」

「アハッ二人っきりなのに敬語なんて使わなくていいよ」

「でも・・・」

「私と陽菜の仲でしょ(-∀-`) 」

「・・・・・」

貰ったコーヒーを飲んでいると

「ご両親は元気?」

「父は元気だけど母は・・・3年前にガンで」

「そっか・・・辛かったね」

そう言って頭を撫でてくる

優ちゃんだったらママを助けられたのかな・・・

「なんで医者になったの?」

「ん?」

「だって子供のころはコックさんになりたいって・・・」

「アハッ(-∀-`) 覚えててくれたんだ嬉しい」

「さっき思い出した(бвб)」

「私がお医者さんになったのはにゃんにゃんと続きがしたかったから」

「えっ?」

「なーんてね(笑)」

「何言ってるの?あ、ちょっと(汗)」

腰に手を回すとクイッと引き寄せられた








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イシャラブ 5 H

「さっきの人知り合い?」

みーちゃんが聞いてきたから

「あー・・・うん、小さい頃のね」

「ふーん」

これ以上聞かれたら言ってしまうかもしれないから

「それにしても二人遅くない?」

「そうだよね・・・あ、電話かかってきたもしもし・・・え?すぐ行く(汗)」

「どうしたの?」

「みるきーが車に跳ねられたって(汗)」

「嘘(汗)」

慌てて三人で飛び出す

少し走ると人だかりがありすぐにわかった
野次馬をかき分けて前へ行く

「大丈夫?」

「小嶋先生(泣)」

「どうなったの?」

「歩道歩いてたら車がいきなり突っ込んできて
みるきーが私をかばって車と壁に挟まれちゃったんです(涙)」

「ちょっと見せて・・・」

外傷はない

「頭打った?」

「いいえ」

顔が青い

「どこか痛い所ある?」

「お腹が・・・・」

「ちょっと触るね」

これってもしかしたら・・・

「陽菜救急車来たよ!」

みーちゃんが誘導してきた

「どうされましたか?」

「私、医師なんですけど腹腔内出血の疑いがあります」

「お医者さんなんですか?助かります」

救急車の中へ運んだのはいいけどなかなか受け入れ先が決まらない

「すいません、篠田病院へ行ってください私はそこの医師で
この人もそこの看護師なんです」

「わかりました」

無線で連絡して受け入れてもらえることに

病院へ着くと看護師たちが待機していた
ストレッチャーに乗せ処置室へ

「肝破裂の疑いがありますすぐ手術しないと」

「当直の先生は?」

「同じく交通事故者の手術中です」

「困ったなー・・・そうだ、小嶋先生お願いできますか」

「私は・・今飲んでたから・・・」

それにまだまだ未熟な私が肝臓の手術なんてできない
どうしよう・・・みるきーが(汗)

「私がやります」

声のする方へ振り向くと

え?優子・・・なんでここに?

「すぐCT撮って手術室へ運んで」

「で、でも・・・(汗)」

「いいよ、大島先生の言う事を聞いて」

後ろから入ってきたのは副院長の篠田先生

「ちょうどいいや、みんな聞いて
この人は僕がアメリカからスカウトしてきた大島優子医師です」

うそ・・・優子がスーパードクターなの?

「よろしくね小嶋先生」

「・・・・・・・」

「みんなラッキーだよ来て早々大島先生のオペが見れるんだから(*`ω´)」

「ちょっと待って、優・・・大島先生もさっきお酒を・・・」

「私は飲んでないよあれはウーロン茶、いつオペが入るかわからないからね」

「くっ・・・」

なんなの・・・立派なお医者さんじゃん・・・悔しいけど

「あのう、大島先生」

「なに?」

「中で見学してもいいですか?」

「どうぞ(-∀-`) 」

目の前で行われたオペは今迄私が見て来た
ううん、見たことが無いくらい正確で速くて・・・
とても綺麗なオペだった




イシャラブ 4 H

「楽しそうですね」

「あ、たかみな先生久しぶり」

「・・・みーちゃん、この人と知り合いなの?」

「たかみな・・高橋先生は去年まで篠田病院にいたんだけど
独立開業したんだよねぇでも・・・隣の人は初めて見た」

「アハッ一緒に飲んでもいいかな」

よくそんな事がいえるなとそいつを睨んでいると

「えーと・・・やっぱり今日はお邪魔みたいだからやめとこうかな(汗)」

「いいですよ、私が帰りますのでどうぞ」

「え?陽菜の歓迎会なのに?」

「部屋の片づけまだ終わってないからごめんね」

立ち上がり帰ろうとしたら

「待って!」

「イタッ・・・い」

陽菜の手首をつかみ

「ちょっとこの人借りてもいいかな話があるんだ」

「ちょっと、離してよ!私は話なんてない(怒)」

「すぐすむから」

そう言うと外まで連れてこられ横の路地に引っ張られた

「何するんですか(怒)」

「はいこれ、忘れ物」

ポケットからそれを出すと陽菜の目の前でヒラヒラさせるから

慌ててそれを奪い取りカバンに入れる

「言っとくけど私も一応医者だから」

「え?」

「まあ、婦人科専門じゃないけどね(笑)」

「ちょっと(怒)」

「いやーでも偶然て本当にあるんだね」

「何言ってるの?」

「まさか23年前のお医者さんごっこの続きが出来るなんて
思ってもいなかったよにゃんにゃん(笑)」

「にゃんにゃん・・・・え・・もしかして・・・」

にゃんにゃんと呼んでいたのはたった一人だけ

「お隣の優ちゃん?」

「正解(-∀-`) 」

嘘でしょ・・・あの優しくて可愛かった優ちゃんなの?

「でも感動だなー陽菜がまだ処女だったなんてさ」

「そ、そんなことまで内診でわかるわけないでしょ(汗)」

「問診票だよ(笑)」

正直に書かなければよかった・・・

「優ちゃんには関係ないでしょ(怒)」

「関係あるよ、見て触ったことがあるのが
昔も今も大島さんだけだなんて感激(-∀-`) 」

「もしかしてあれって内診じゃなくて変な事してたの?」

「正解!」

「バシン!!最低(怒)」

頬を叩く

「イッタ、気づかない方も悪いんじゃん」

「私は悩んで病院へ行ったのにあんな事するなんて医者として最低!

あんたなんてヤブ医者に決まってる

もう、私の前に現れないでよね(怒)」

そう言い放ち中へ戻ろうとしたら

「ちょっと待ってよ(汗)」

「お医者さんごっこの事誰かに言ったら今日の事訴えるから
それと、私も医者だから!優子とは・・・みんなとは違う
真面目な医者だから!さよなら」

中へ戻りお店を変えようと言うと
何も聞かずにみんなついてきてくれた
きっと高橋先生が何か言ったんだろう


別の店で少し飲んでいると

「あ、さっきのお店にショール忘れてきちゃった」

「何してるん、ついてったるわ」

ゆきりんが忘れたショールを取に行くのをみるきーがついて行った





イシャラブ 3 H

少し中が暗かったけどドアを開けて入ってみる

あれ?誰もいない・・・やぶなのかな(汗)

病院自体は綺麗だから出来てまだ間もないんだろうと
自分で解決してここにすることに

「受付誰もいないじゃん・・・すみません・・」

少し待ってみる事に

10分・・・おかしい誰も出てこない・・・

診察室と書いてあるドアを軽くノックしても返事が無いから
ゆっくりと開けると椅子に座り寝ている人発見!

「あのう・・・」

「・・・・んん・・・・ん?なに」

カチンと来て

「何じゃないですよ、患者待たせて居眠りですか(怒)」

「え?患者?」

「そう、患者です!」

「ああ・・・・じゃぁこの問診票に記入して」

カリカリカリ・・・

「はい!」

「小嶋・・・・陽菜?」

「住所は実家のですけどまだ変えてないので」

「ふーん・・・・」

「な、なんですか(汗)」

「誕生日は4月19日の28歳」

「それがどうかしましたか、急いでるので早く診てもらえないですかね」

「・・・・・・」

「検診台どこですかこの後予定があるんです!」

「あぁー・・・あっち」

この人ヤル気あるのかな・・・
でも他に行く時間もないからショーツを脱いで椅子の上に上がり

「はい、お願いします」

「あぁ・・・それじゃ失礼します」

ビクン!

いきなり触れられて体が震えちゃった(汗)
バレタかな・・・それにしても・・・・

「あのう、カーテン閉めないんですか」

「閉めた方がいい?」

「え?・・・それはー・・そこの病院の方針があると思いますけど・・・」

顔を見られながら触れられるのってなんかねぇ・・・(汗)

「あっ・・・んっ」

ヤダ(汗)変な声でちゃった(汗)

でも内診てこんなに触られるものなの?

「優子・・・・何してるのそれ俺の白衣」

「なにって・・・・・内診中?」

ドアから入ってきた男の人はその人を羽交い絞めにして

「す、すいません僕が医院長の高橋です(汗)」

「はぁはぁ・・・え?」

「何勝手に診てんだよ(怒)」

「だって早く診ろって言うから見てただけじゃん」

「だったら俺を呼べよ」

「たかみなになんて見せたくないね(怒)」

「何言ってんだよ、お前ここの医者じゃないだろ(怒)」

医者じゃない?


「すいません僕が今から、あっちょっと(汗)」

ドサッ!

検診台から転げ落ちバックを持って外へ飛び出す

嘘でしょ・・・ありえない(怒)

外に出ると来た時には気づかなかったけど下に紙が落ちていて



”本日都合により休診致します”



・・・・誰か嘘だと言ってー(涙)



あっ・・・・ショーツ忘れて来た・・・もう最悪
ロングスカート履いてきてよかった

とりあえずコンビニでショーツを買って事なきを終えた

その日の夕方みーちゃんが女子寮の歓迎会を開いてくれて
常勤上がりの看護師数人と飲み会

「小嶋先生、ようこそ女子寮へ!」

「柏木由紀です、渡辺美優紀です、渡辺麻友です」

「これから病院でもよろしくね」

「小嶋先生って彼氏いるんですか?」

「この前までいたんだよねぇ(ΘωΘ) 」

「ちょっと、みーちゃん(汗)」

「え?聞かせてくださいよ」

「ま、また今度ね(汗)」

「じゃー今フリーなんですか?」

「うちのドクター独身多いから気を付けてくださいよ
小嶋先生美人だから絶対に狙われます(笑)」

「そんな事ないよ」

「だって、次期院長でしょ?」

そこが問題なんだよね

「今は恋愛に興味ないから」

「勿体なーい小嶋先生ならより取り見取りなのに」

「あ、でも佐江ちゃんはダメですからね」

「さえちゃん?」

「宮澤先生ですよ、ゆきりん宮澤先生にぞっこんなんだよねぇ」

「み、みーちゃん(汗)」

「アハハハ、ミルキーはだれでもOKて感じだよね」

「人聞き悪いなーあっちから寄ってくるんやから仕方ないんです」

「そう言えば中村さんの部屋に宮崎先生入ってったて噂になってたよね」

「えー宮崎先生て山田さんと付き合ってたんじゃないの?」


なに?みんな何の話してるの?

お医者さんてそんな人ばっかなのー(泣)

イシャラブ 2 H

「北川先生見ませんでした?」

「当直室じゃないかな」

「ありがとうございます」

北川先生は小嶋病院の外科医の先生で陽菜の婚約者
お父さんに紹介されて付き合い始めたんだけど
医者として尊敬できる人だったし容姿もまあまあで
好きか嫌いかと言われたら好きな方だった・・・

小さい頃から、ううん産まれた時からお医者さんと結婚することが
決まっていたから文句のつけようがなかった北川先生と婚約したんだけど




当直室のドアノブには”起こさないで”の札が

いいよね、婚約者なんだから・・・

少し開けると

「あんっ・・・んっ・・・いやっ」

「イヤじゃないだろ気持ちいいくせに」

「フッ・・・悪い男ね・・・結婚するくせに」

「出世の為だよ、俺が次期院長だぜ」

「私と彼女とどっちがいい?」

「あいつとはこんな事してないから」

「なんで?」

「結婚するまでしないんだとさ」

「なにそれー、きっと処女だよ(笑)」

「そんなわけないだろ、いい年して純情ブルなってんだ」

バン!!

「うわっ、は、陽菜(汗)」

「あんたみたいな男に死んでも処女なんてあげない
そんな男あなにのしつけてくれてやるんだから(怒)」



それからすぐに婚約を解消して

「パパ、あんな奴すぐクビにしてどっかの病院へやっちゃってよ
陽菜あんな男と同じ病院で働きたくない(怒)」

「わかった・・・・お前が他の病院へ行きなさい」

「え!?」

「駆け出しのお前より彼はうちの病院にとってなくてはならない医者だからな」

うそでしょー(涙)




「て、言うんだよ酷くない?」

酔っぱらって全部みーちゃんに吐き出してしまった陽菜

「そっか、大変だったんだね」

「あぁー早く腕のいい医者になりたいなー」

「陽菜ならきっとなれるよ、一緒に頑張ろう」

「みーちゃん(泣)」

なんていい子なんだろう

「この病院の息子でもひっかけちゃえば(笑)」

「あの人はお断り!て言うか今は恋してる暇なんてないから」

「まあ、うちの病院イケメン先生沢山いるからゆっくりね(笑)」

「うん・・・・トイレかりるー」

「どうぞ」

・・・・・あ、また不正出血してる・・・・

みーちゃんに言うと

「それ、早く見てもらった方がいいよ」

「だって、顔見知りの先生に見られるのってなんか嫌じゃない?」

「医者が何言ってるの、私が予約入れといてあげようか?」

「い、いい・・・自分でするから・・・」


みーちゃんは四つ下だけど聞き上手の話し上手
すぐ打ち解けちゃって陽菜の全部をさらけ出しちゃった(бвб)(汗)

次の日やっぱり心配だったから
近くの個人でしてる産婦人科へ行くことにした





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