二人の事はホント好き
だから自分を犠牲にしてでも続けてこれた

でももっと好きな人が手に入った今
やっぱり未練はない

明日は昼からレコーディングだと聞いた時
行かない選択はなかった


ずっと止まってる場所を地図で見るとスーパー銭湯

この後撮影に行かないとも限らないが
陽菜は勘がいい、大体外れない

だから行く事にした


「どこ行くの(ΘωΘ) 」

「トイレ」

「・・・・・ずっとついて来てるよ」

「知ってる」


東京駅、会場、ホテル、新大阪駅
全部で同じ顔を数人見た


「みんなバレてないと思ってるのかな」

「どうなんだろうね
すぐ戻っといでよ」


嘘はつきたくないから返事をせず微笑んでおいた


きっとわかってると思う
だって会場を出る時一緒にトイレに行ったから
こんなすぐ行く事無いでしょ

あ、お腹壊してたら行くか(笑)


陽菜が歩いていると
後ろから女性がついて来てくる

丁度その車両のトイレは満員だったから
遠い車両へ行くと少し離れてまだついてくるから
きっと記者なんだろう

空きがあったのでそっちに入り
申し訳なく思いながらも5分ほど籠り外に出ると
ドアの所で外を見てるふりをしていた

京都駅に停まると乗り込んでくる乗客とすれ違うように
車両を戻って行く
後ろはもちろん遅くなるわけで
閉まるベルが鳴った時に車両を出て
プシューという音が鳴った時に飛び降りた


驚いた顔の女性に手を振って見送り
行き方を調べるけどどうやら田舎のようで
電車が少ない


「タクシーしかないか・・・」


カードが使えるか確認して場所を伝えた


勿論荷物は携帯とクレジットカードと数枚のお札のみ
荷物も持たずにそれだけで降りるとは思わないでしょ?


そんな思いをして会いに行ったのに
全然嬉しそうじゃなくて・・・
なんなら怒ってて・・悔しくて涙が出て来ちゃった

でもその後は優しく抱きしめてくれて・・・
車の中でそういう事しちゃったよね(бвб) 



「やっぱり大きい車買おう(бвб) 」

「う、うん・・・
いや、でもこういう事をするためじゃないからね(;´-∀-)」

「寝る為なんだから一緒だよ」

「ねるの意味が違うよ(;´-∀-)」

「でも興奮したでしょ?
見つかるかもしれないって言うスリルもあって(бвб) 」


だっていつもより激しかったもん


「・・・・・(;´-∀-)」

「大自然の中でするのもいいよね(бвб) 」

「はぁ・・・陽菜には敵わないや」

「当たり前だし(笑)」


優子といると自分を偽らなくていいから楽だ


京都駅だともしかして張られてるかもしれないからって
名古屋まで走ってくれた
近くのパーキングで仮眠して
始発の新幹線で東京へ帰る


「駅まで送れなくてごめんね」

「ううん、分かってる
そこまで馬鹿じゃないよ(笑)」

「また宇佐美さんに怒られちゃうね」

「慣れてるから大丈夫」

「慣れちゃダメじゃんか(笑)」


アハハと笑う薄い唇にチュッとキスをして車の外へ


今度はいつ会えるだろうか・・・・
この騒動がどっちに転ぶかによっても変わってくるだろうけど


東京駅からマンションまでもちろんタクシー

そう言えば荷物はどこだろう


(陽菜の荷物どうした?)

まだ寝てるかなとも思ったけど
すぐ返信が来た


(宇佐美さんが持って帰った)


はぁ・・・面倒だ
どうせ今日会うし持ってきてくれるよね


タクシーを降りると近づいてくる数人


「朝帰りですか?」

「見たらわかるでしょ」

「京都で落ち合われてたんですよね」

「ストーカーされてたので逃げただけです
トイレにまでついてくるから
お巡りさん呼ぼうかと思いましたもん
で、最終が行っちゃったので朝まで時間潰して
今帰ってきました」

「京都駅からは乗ってないという情報がありますが」

「少しでも東京に近い方が安いのでね
もういいですか、ちゃんと寝たいんですけど(怒)」


渋々引き下がるレポーターや記者たち


「あ、憶測で記事を書かないでくださいね
ありもしないことを書いてたら訴えますから」


そう釘を刺しマンションの中へ入った


ここ引っ越そうかな・・・
芸能人多いから結構記者たちが張ってるし・・

知り合いに聞いてみよう

穴場だけど便利で見つかりにくい所


・・・・・そんなとこあるかな?