「おっはようございまーす(-∀-`) 」

「・・・はぁ・・・ゆっぴーがとうとう
なんかヒナが巣立つときの心境だよ(*`ω´) 」

「何言ってんですか?例えが全然わかんない」

「なんだったら篠田がゆっぴーを大人にしてあげたかった」

「私社会人ですけど?」

「体は小さいけどね(涙)」

「何か私ディスられてますか?」

「ま、ま、麻里子はやっぱり優子の事を・・・・(涙)」

床を掃除していた才加が涙をためてこっちを見ていた
その声に驚いた顔をして慌てて振り返る麻里ちゃん

「ち、違うゆっぴーをからかってるだけで
本心じゃないから(汗)」

「ちょっと風にあたってきます・・・」

モップを置き階段を駆け下りて行く才加
固まって身動きしない麻里ちゃんの前に回り込むと

・・・・呆然としていて口は半開き目は虚ろ

「追いかけなくていいの?」

「あっ・・・・お客様が来たら何とか誤魔化して
待たせておいて」

「そんな事できませんよ(汗)」

「シャンプートリートメント無料でもいいから!」

「わかりやした(笑)」

そう言い残し同じように駆け下りて行った

「時間までに帰ってきますかね(汗)」

「才加ってそう言う所も真面目だから
きっと帰って来るさ(-∀-`) 」

「オーナーのお客様は優子ちゃんが対応してくださいよ」

「年上だし仕方ないか・・・」

5分後

「いらっしゃいませ」

「10分早く着いちゃったんだけどいいかな?」

「かまいませんよ、今限定なんですが
シャンプートリートメントをオーナーじゃなく
私にさせていただくと無料にさせていただいてるんですが
いかがですか?」

「そうなの?じゃーお願いしちゃおうかなー・・
そう言えば篠田さんいないの?」

「どうしても抜けられない用が出来まして・・・
10分ほど戻ると思います
それまで私が責任を持って茅野様の髪を
お手入れさせていただきます」

「大島さん・・・でしたっけ?」

「名前を憶えていていただき光栄です」

「宜しくね」

「はい、ではこちらのシャンプー台にどうぞ」

ふー何とか機嫌を損なわずに済んだぞ
麻里ちゃん早く戻ってこーい(汗)


麻里子


慌てて階段を下りたけどとっくに居なくなっていて
途方に暮れていると

「麻里子」

「ニャロ、才加見なかった?」

手を掴まれ店とは逆の壁に押し付けられた

「いや、壁ドンされても篠田は靡かないぞ(汗)」

「何言ってんの(怒)
窓を拭いてたら秋元さんが泣きながら降りて来たから
店に引き入れた」

「さすがニャロさん!有難う(*`ω´) 」

「麻里子は面白いけど冗談が過ぎるところがあるよ(бвб) 」

「返す言葉が見つかりません・・・(汗)」

「事務所にいるから、大きな声は出さないでよ」

「助かる、事務所借りるね」

「どうぞ」

すれ違うみるきーに軽く挨拶して事務所のドアを開けた

「麻里子・・・・」

「お客様来店されるんだから帰るよ」

「・・・・麻里子がロリコンなのは知ってた」

「何言ってんの?」

「だから小嶋さんになびかないで優子を可愛がってるのも分かってた」

「だからー」

「こんなに大きくて色気も可愛げも何もない私なんかと
何で付きあってくれてるのかわからなかった」

「好きだからに決まってるでしょ
篠田がいつゆっぴーを好きだって言った?」

「だって、いつも気にして・・・
助言したり助け舟出して上げたり・・・
それに、それに優子の頭撫でてる時の麻里子の顔
愛おしそうで菩薩みたいな顔してんだぞ!」

「そんなこと思ってたんだ、勘違いさせてごめん
篠田才加の事わかってなかった
本当は寂しがりやで甘えたで一番女の子らしいのに
いつも強がっててベタベタされるの嫌なのかなって思ってたから」

「っ・・・そんな事(涙)」

「ゆっぴーもさっしーもきたりえも
みんな私の可愛い子供たちだから大好きだよ
でもね、才加の事は愛してる(*`ω´) 
好きと愛してるの違いわかるよね?」

「くっ・・・・でも・・・」

「篠田ってさ家庭的じゃん(笑)
みんなにご飯作ってあげるの好きだし
家にはみんなを招待してあげてる
でもね、誰かの家に行って食事を作ってあげたり
お世話してあげたいって思うのは才加だけだよ」

「麻里子(涙)」

「ほら、早く帰んないと可愛い子供たちが困ってるよ」

「そうだな、先に戻って顔洗ってから戻るから」

「早く戻って来てね愛おしい人」

一歩前に踏み出し軽く唇に触れる

「なっ・・・(汗)」

家の中以外でするのは初めてだもんね(笑)

「みんなの前で見せちゃう?」

「それだけはやめてくれ(汗)」

「早くね」

そう言ってドアを開けると
お店の真ん中あたりでこっちを見ていたニャロが

「ニヤニヤしててキモイよ(бвб) 」

「篠田にキモイと言う文字はありません(*`ω´) 
あ、ニャロもおめでとう(笑)」

「はぁ?」

「ゆっぴーの方がキモイ顔して入って来たからね(笑)」

「もう・・・・(汗)
そうだ、お客様が今さっきと5分ほど前にあがって行ったよ」

「うそ・・・早く来たんだ(汗)
ニャロ、この借りはまた今度ね」

急いで上がって行くと

「お待たせしました・・・・あれ?」

茅野様の髪を切ってるゆっぴー・・・

「あ、オーナーこれは・・・(汗)」

「いいのよ私が無理くりカットをお願いしたんだから」

「よろしいんですか?」

「優子ちゃんのシャンプーすごく気に入っちゃって
それに話してても面白いのよ
篠田さんとはまた違う面白さなんだけどね
ふとカットしてもらったらどう変わるかなーて思っちゃったの」

優子ちゃん呼びになってる?

「たまには違う手でカットしてみるのもいいかと(*`ω´) 」

「もし気にったらこれからは優子ちゃんにしてもらってもいいかしら」

「かまいませんよお客様のご要望にお応えするのが
私達の仕事ですから」

申し訳なさそうな顔をするゆっぴーに
いいから早くとアイコンタクトを送り前を向かせた

やっぱりゆっぴーは技術だけじゃなく
人を引き付ける何かを持っている

これは篠田もうかうかしてらんないぞ
気合を入れてギャグを見つけなきゃ(*`ω´) 

え?違う?(笑)