「お帰りなさいませ」
門を入ると大勢の組員たちが迎えてくれた
「みんな有難う」
頭を下げたままの組員たちの先の
玄関にはお父さんが立っていた
「陽菜さんよく頑張ったね」
「・・・はい」
「もう心配はいらないから」
コクンと頷く陽菜
「みんなにも心配かけたがもう大丈夫だ
それぞれの持ち場に戻ってくれ」
「はっ!」
一斉に散っていく
「部屋なんだが離れのままでいいのか?」
「せっかく改装したしあそこは誰も来ねえから丁度いい」
「しかし何かあったらだな」
「サドもいるしゲキカラだっている
私には守ってくれる仲間がいるから大丈夫だ」
「優子さん・・・・・」
「飯食ったら陽菜の着替えとか買いに行くから
普通の服に着替えて来いよ」
「優子だって着替えないと」
「私の正装この服だ」
「卒業したのにまたダブったと思われるよ(бвб)」
「・・・・・・後はジャージしかねえ」
「丁度いい、陽菜さんに一緒に選んでもらえ」
「お揃いの服着ようよ(бвб) 」
「お揃いだと(汗)」
「ラッパッパで揃えましょうよ」
「なんでヲタと同じ服着なきゃいけねえんだ
おめえらは草色のジャージで十分なんだよ」
「草色って(笑)」
「うっせーてめえらはここにさど置いて欲しかったら
しっかり働いて金入れろゲキカラおめえもだ」
「・・・・・殴って取る?」
「だめだ!喧嘩はもう終わりだと言っただろ
相手から仕掛けてこねえ限り手を出しちゃいけねえ
喧嘩したいなら今すぐ出て行け」
「サド・・・・」
首を傾けサドに助けを求めるゲキカラ
「そう言う事だ」
「・・・・わかった喧嘩しない・・・」
渋々納得させ、ご飯を食べ6人で出発
「その服可愛いねどうしたの?」
「優香のを借りたんだがあいつこんなのしか持ってなくてよう(汗)」
「優希ちゃんのは?」
「あいつの服はパンクっぽいし・・・
三つ子なのにこんなに趣味って違ってくるのか?」
「陽菜は三つ子じゃないからわかんない」
「そうだよな、聞いた私がバカだった・・・」
「車全員乗れませんがどうしますか?」
「電車で行こうよ」
「良いのか?しんどくないか?」
「今は調子いいから大丈夫
それに適度な運動しないと太っちゃうもん」
「運動は優子様に任せとけ(-∀-`) 」
「・・・・・・・その顔・・・安定期に入るまでダメだからね」
「そうなのか?サドどういうことだ(汗)」
「調べてみます」
携帯を出し調べる三人
「安定期に入るまでは流産する確率が高いので
控えた方がいいと書いてあります」
「マジかぁー(汗)」
「アハハハマジだよ・・・」
「うわっ、ゲキカラさん落ち着いて(汗)」
「アハハハハ怒ってる?」
「怒ってねえよ、ほら行くぞ」
「行く」
こいつはあぶねえな、そばに置いとくしかねえか
サドを見ると同じことを思ってるのか
コクント頷いた