二人でドンドン決めちゃって
陽菜はボーと聞いてるだけ


その間双子の保育園あっちゃん送って行けるかな
いつもより早く出ないといけないし
一人で三日も見てられるかな(汗)

そう思ったらやっぱり陽菜だけ楽しむなんて考えられなくて

「ねえ、やっぱり二人は他の班に入れてもらって」

「なんで、他は全部四人いるから無理だよ」

眉間にシワを寄せ怒り気味の大島さん

「みーちゃんは知ってるよね陽菜の家の事情」

「知ってるけど・・・」

「三人だけ置いて行くなんて出来ない」

「でも三泊だけだよ」

「未成年三人だけおいて三泊も家を空けれないよ」

て言う陽菜も未成年だけどさ

「家の事情聞いてもいいかな
じゃないと納得できない」

別に隠してるわけじゃないからいいけど・・・

簡単に両親が死んで四人で暮らしてる事だけ話した

「じゃー大人が居ればいいんだね」

「そんな簡単な話じゃないもん」

「ちょっと待ってて」

先生にトイレに行ってくると言って
教室を出て行った

少しすると戻って来て

「私の姉、覚えてる?」

「うん」

二度目は最近会ったところだから覚えてる

「修学旅行の間陽菜の家に泊まってくれるって(-∀-`) 」

「・・・・・はっ?」

「姉は大人だから問題ないでしょ」

「いや、大人だけどまったく関係ないし」

「なんで?私の姉だから関係あるじゃん」

「大島さんのお姉さんと二度しか逢った事無いんだよ
妹達なんてあった事もないんだよ」

「あれで意外に子供好きだからすぐ仲良くなると思うよ
それにああ見えて料理できるし
一日位は食べに連れて行ってくれるかもだよ」

外食・・・それもきっといい所・・・どうしよう

「お願いしなよ、学生時代最後の思い出作りだよ
もう二度とないよ(ΘωΘ) 」

「そうだよね・・・・でももう一日待って
帰って相談してみるから
妹たちが嫌がったり三人で待ってるって言ったら
この話は無かったことにして
陽菜は修学旅行にはいかないから」

「わかった」

それでも工程は決めないといけないから
行くつもりですべて決まった

これで陽菜が行かなければ二人で回るらしい


その夜バイトが終わり家へ帰ると

「お帰り(*`ω´) 」

「お帰り(∵)」

「・・・・・何でいるんですか
て言うか何で家知ってるんですか」

「それがさ夕方双子を迎えに行って
買い物してたら一人がどこかへ行っちゃって
慌てて探したら麻里ちゃんと遊んでたんだ」

「麻里ちゃん?」

「そう私が麻里ちゃんです(*`ω´)」

「で、二人とも凄い懐いちゃって
お菓子まで買ってもらってそのままって言うのも悪いから
お茶でも、って言いたいけどお金ないから家に招待したの」

「家にあがるとそこの写真に見た事ある人が映ってて
名前聞いたら小嶋陽菜さんだったからビックリしたんだよね」

「まさかにゃんにゃんの同級生のお姉さんだなんて
凄い偶然だねって話になって
料理得意だからって自分の買ってきた材料で
夕飯まで作ってくれて凄いお世話になったから
にゃんにゃんからもお礼言って」

「御礼なんていいよ(*`ω´)」

「・・・・・・(бвб) 」

「にゃんにゃんせっかくなんだから修学旅行行っといでよ
麻里ちゃんなら双子も私も大歓迎だよ」

「私、子供居ないしみんないい子だから楽しみで楽しみで(*`ω´)」

陽菜が話す前にもう知っていて
トントン拍子に話が進みすぎてない?
なんかおかしいよね、絶対おかしい!

そんな偶然に会う事なんてあるの?
それも今日の話で今日だよ
出来過ぎてない?


「さーて篠田はもう帰らなきゃ
遅くまでごめんね」

「こっちこそ引き留めてごめん
いつでも遊びに来ていいからね(∵)」

あっちゃんがこんなに懐くのって珍しくない?
何なのこの人・・・

玄関まで見送り、と言ってもどこにいても見えるんだけど

ドアが閉まると振り返り

「にゃんにゃんは我慢し過ぎ
私達は大丈夫だから
せっかくのチャンスだよ楽しんできなよ」

「でも・・・・」

「麻里ちゃんは良い人だよ
人見知りの私がすぐなじめたぐらいだから」

「本当に大丈夫?」

「騙されたってこの家には取られるものなんてないし(笑)」

「そうだよね・・・行ってこようかな」

「あ、麻里ちゃん一人で布団一ついるよね
お客様なんだからごろ寝は出来ないしどうしよう
レンタルが一番安く済むかな」

「明日妹の方に聞いてみる」

「任せる、私はもう寝るねオヤスミ」

「おやすみ(бвб)」

隣の部屋へ入っていったあっちゃん


騙されてるのかな・・・
取られるものはないけど
臓器密売人で売られちゃったりして・・・

なーんて、そんな映画みたいな話無いか(笑)

さーてお風呂入って陽菜も寝よーと