油断した

出ていったから早く入ってしまおうと
部屋で服を脱ぎ
偽りのブラを取ったところで部屋のドアが開き
陽菜と目があう

一瞬の出来事で不覚にも固まってしまった

陽菜の目線が胸に言ったのを見て慌てて隠したけど・・・

見えたよね(汗)

いや、貧乳だと思ってくれたかもしれないから
平常心を装って

「陽菜どうしたの、忘れ物?」

「・・・・・・バスタオル忘れた(бвб)」

「あ、えーと・・・これかな」

片手で胸を隠しもう片手でバスタオルを渡すと

バスタオルに手が伸びたと思ったのに
隠してる方の腕を掴まれ・・・

「男だったの?」

「アハッそんなわけ無いじゃん
私胸が小さくて困ってるんだよね(-∀-`)」

その腕を力いっぱい払いもう一度隠す

「陽菜そこまでバカじゃないし(怒)」

「・・・・・・みんなにバラす?
別にいいけど・・・・」


こうなったら開き直るしか無い


「何か理由があるんでしょ
理由によったら黙っておいてあげる」

「なんか、形勢が逆転しちゃったね(笑)」

「笑い事じゃないでしょ(怒)」

「理由か〜・・・どうなんだろうね
私にもわからないから言うのは無理かな」

「どういう事?」

「言葉のまんまだよ
何故男のままでいられないのか
私にもわからない」

「お姉さんは知ってるの?」

「どうだろう、誰も何も言ってくれないから」

「もしかして・・・女性を相手にしてるって
男としてって事?」

「ん?・・・・・あぁーあの話か
お金は貰ってないよ
でも、女とは遊んでた・・・かな」

「・・・・・・今は黙っててあげる
でも・・・もう、陽菜やみーちゃんに触れないで(怒)」


「・・・・・」


そう吐き捨て怒り気味に部屋を出ていった陽菜

・・・・とうとうバレちゃった
楽しすぎて油断しちゃったよ
こういう事があるから今まで何も
参加させてもらえなかったんだろうなー

はぁ・・・・卒業・・・みんなと・・陽菜とみーちゃんとしたかったなー
明日のUSJ楽しみにしてたのに・・・

ううん、どうせ最後なんだから今までの大島優子でいよう

最後の大島優子で・・・



峯岸



陽菜の様子がおかしい
バスタオルを取り入って
温泉へ来たのは良いんだけど
ずっと無言で何かを考えてる

「何かあった?」

「え?なにもないよ
変なみーちゃん」

いやいや、あなたが変なんですから(汗)

部屋へ戻ると

「おかえり〜、お、二人共小野小町になってるよ(-∀-`)」

相変わらずの優子だったから
陽菜は別のことで悩んでるのかなーて思ってた

でも次の日のUSJではペアで乗るのは全部私とで
優子が1人

「優子全部1人だから交代で乗ろうよ」

「私は一人がいいから気にしなくていいよ」

ニコニコしてるけど何処か寂しそうで・・・

陽菜が絶対に乗りたいって言ってたフライングなんちゃら

実は苦手な私

「疲れたしこれ怖いから二人で行ってきて」

「なんでー乗ろうよ(бвб)」

「お昼食べたのを吐いてもいいの」

「それはやだけど・・・」

優子の方をチラチラ見てる陽菜

やっぱり何かあったな

「どうする?私は乗りたいけど」

「・・・・・行く」

喧嘩してても乗りたいんだ(笑)

二人仲良く居並んで・・・でも無く
先に優子が歩いてその後ろから陽菜がついていく図

結構並んでるからまだまだだよね
アイスを買いに行こーと(ΘωΘ)