「キングか・・・・・」


なってもいいけどお姉ちゃんみたいには出来ない
でも、それで事態が収まるなら・・・・
それに名前だけでいいって言ってたし・・・

明日陽菜さんに一応相談してみよう


(キングとクイーンは恋人同士)


「っ・・・・・・今はとりあえず忘れろ優子」


そう自分に言い聞かせ目を閉じた



放課後



「コンコン、失礼しまーす」


一斉に注目を浴びてしまった(汗)
でも三人しかいない・・・


「あのう・・・クイーンいますか」

「今日は学校にも来てないし朝から連絡が取れてない
昨日あれから何かあったの」

「何もなく別れましたけど(汗)」

「だから迎えに行くって言ったのに・・・」

「まって下さいクイーンから電話が」

「貸して・・・・クイーン今何処に・・・・あんた誰・・・・・」



「ねえ、なんだって?」

「クイーンを助けたかったらキング1人で埠頭の倉庫まで来いって」

「あいつら、いないの知ってて・・・私が行く」

「玲奈さんは顔バレてるから私が」



「私が行きます!」

「え?」

「1人で来いって言ってるんでしょ私が行きますから」


陽菜さん・・・・・

もう何も考えられなかった
怖いとか相手は何人だとか負けたらとかなにも・・・・
ただ陽菜さんを助けたかったんだ


バン!


「来たか・・・て、お前この前のチビじゃんか
キングがいないからってこんなチビ1人よこすなんて
秋葉も終わりだな」

「うるさい、クイーンはどこ」

「はぁ?もしかしてこのチビがキングだってか
アハハハハクイーン様も子守が大変だな(笑)
おい連れてこい」


奥のドアが開いて1人で歩けないのか
手は後ろで縛られ
両脇を抱えられ入ってきた陽菜さん

その顔の頬は少し赤くなっていて
唇の端から血が出ていた


「ゆう・・・・・・こ」


弱々しい声に頭が爆発寸前になり


「・・・・・・テメエら!ただで済むと思うなよ(怒)」


私ってこんな喧嘩っ早かったっけ?


「はぁ?何意気がってんだよチビ」

「チビチビうるせえ、私がキングだ!」


そこからはあまり覚えてない
ただ無我夢中で戦っていたから


「はぁはぁはぁはぁ・・・・・・」


何人倒したんだろう倒しても倒しても次々出て来やがる

一瞬スキが出来たから倒れてる陽菜に近寄り
縛られた手を自由にしてあげた


「ふぅ・・・・もう終わりのようだね
二人まとめて倒してやるよ」


棒のようなものを持ち殴りかかってきたから
陽菜だけでも・・・・・

そう思って覆いかぶさった


あれ・・・・・・・なんで殴られないの?


そう言えばこんな事前にもあったっけ

ゆっくり目を開けると腕を伸ばしてる陽菜がいて
顔をあげると足が見え麻里子とかいう人が棒を握っていた

「うぅぅぅぅ・・・や、やめろー(汗)」

「ふふふ見えた(бвб)」


相手の胸を掴み引き寄せ何かを耳に囁くと


「うわぁぁぁぁぁ!!」


叫んで逃げていく

麻里子さんの後ろにいたいつものメンバーも
叫びながら戦い
大勢いた敵をあっという間に倒してしまった


「クイーン(汗)」


戦い終え集まったメンバー


「陽菜その傷・・・・いくらわざと掴まったからって・・・
抵抗しなかったの(汗)」

「どういう・・・・・事?」


「危ない」

「ガシッ・・・・見えた」

「や・・・・・やめてぇ〜(泣)」


また囁いただけで逃げていった
わけがわからない・・・

そう言えばさっきわざと掴まったって言ってたよね
無性に腹が立ち


「・・・・・・きっちり説明してもらいましょうか(怒)」


「お、落ち着いて(汗)
麻里子のバカ(怒)」

「すみません(汗)」



そのまま全員で近くのカフェへ


「私カフェオレ、私はカフェラテ、ミルクティ・・・・・オレンジジュース」

「プッ・・・」

「あ、今笑ったな(怒)」

「ふふふ(бвб)」


笑うとすごく可愛い(-∀-`)
・・・・・・・・・・・・・・
はっダメダメ(;´-∀-)


「笑ってないでちゃんと説明して(怒)」


「クイーンはあんたをお飾りじゃなくちゃんとしたキングにしたいって言って
この作戦を思いついたんです」

「まあ、キング不在でいつかは狙われるって分かってたから
危険は承知で利用させてもらいました(бвб)」

「一年をキングにするなんて反対だったんですよ私達」

「でも、優希さんの一言があったから・・・」

「お姉ちゃんの一言?」


(あなた達の目で確かめて、
私は優子にはそれだけの才能があると思ってる
私以上になるよあの子(笑))


お姉ちゃんがそんな事を・・・・


「あんたは確かに優希さんの妹だったよ」

「アハハハ、仕方ないからキング候補にしといてあげる」

「玲奈言葉に気をつけなさい」

「クイーン怒ってる?」


「私はまだキングになるって言ってない」

「さっきタンカ切ってましたよ
私がキングだって(笑)」






「で、キングになったの?」

「キング候補!」

「同じようなもんじゃん(笑)(ΘωΘ)」

「違うよ(汗)」

「それじゃーあの美女が恋人になるの?」


そうだった、その問題があっんだ(汗)







「あのう・・・・」

「ん?なんですか(бвб)」

「クイーンとキングが同時に卒業するならわかるんですが
学年が違ったりした時はどうするんですか」

「今みたいにどっちかが指名して・・・」

「それは分かってます(汗)」

「じゃー何を聞きたいんですか」

「そのう・・・・・ぃび・・・と」

「はっきり言わないと頭覗きますよ」

「うわぁ〜お姉ちゃんと恋人だったのに
今度は私となんて嫌じゃないんですか(汗)」

「あぁ・・・・
先代・・・優希さんがどうして遠くの大学へ行ったか知ってます?」

「ううん・・・」

「先代のクイーンがその大学にいるから」

「・・・・・えぇぇぇ!!」


驚いて呆然としてる私にゆっくり
近づいてくると耳元で


「だから陽菜は優子だけのクイーン」


覗かれてないのにドキドキして顔が赤くなる


「良かったね(бвб)」

「べ、別に良くないヤイ(汗)」

「ふふ可愛い」


チュッ(бвб)


そう言って頬にキスされて・・・

私はその場に崩れ落ちた