話し合いの日以降何も起こらなくなった


「優子ありがとうこれでビクビクすること無く
練習に打ち込める」

「良かった、全国で勝ってこいよ」

「おう、頑張る」



もうすぐ夏休み、でもその前に・・・・


「もう、テストやだぁー」

「みーちゃんは今まで通りでいいじゃん
私なんて1位目指さないといけないんだからね」

「自業自得でしょ、大見栄切るからそういうことになるの」

「だってー」


キングがクイーンに負けてられないじゃんね


「明日から速攻帰って勉強するからここへは来ません」

「わかりましたせいぜい頑張って下さい(笑)」

「くっ・・・・」

「ただし一人では帰らないでくださいね
柏木か玲奈に送らせますから」

「下校時間に帰るからほかの生徒も沢山いるからいいよ」

「わかりました、でも必ず誰かと一緒に帰って下さいね」

「わかった、みーちゃんと駅まで帰る」


納得したのかそれ以上何も言わなかった



見てろよ、私だってやる気を出せば出来るんだからな

と言ってもここは進学校自分で言うのも何だけど
頭はいいほうだと思う、でも・・・



「大島さんそれ先生のペンだけど」

「・・・・・アハッそうでしたよねどうぞ」


やっぱり無理か・・・・・

私にも超能力がほしいー


ないぶん必死に頑張った
寝る時間も毎日3時間ほどにして頑張ったし
昨日は殆ど寝てない


「おわったぁー(涙)」

「今から遊びに行こ(ΘωΘ)」

「ごめん、眠くて死にそうだから帰る」

みーちゃんはほかの子に声をかけに行った


ホッとした途端眠気が襲ってくる

早く帰らないと・・・ふぁぁぁ・・・

帰り道


「イッタァー・・・・」


今少し肩が触れただけだよね
それもそっちから近寄ってきたから私はかわしたのに・・・


「骨折れた慰謝料よこせ」


この人達私のこと知らないのかな
下っ端かそれともただの不良・・・
それに今まで見たことのない制服


「触れたぐらいで折れるわけ無いでしょ
私急いでるからじゃーね」

「待てよチビ」

「・・・・・はぁ?」


チビと言われるとついムキになっちゃう(汗)


「うわぁー怖い顔しちゃって可愛い(笑)」

「泣く前にお金置いていきな」


「ヤダね、しつこいと怪我するよ」

「アハハハハ私達4人相手に何いってんの
お前らやっちまいな」


殴りかかってきた1人をひらりと・・・
ひらりとかわしたつもりだったのに、バシッ


「イッタ・・・・・」


力は半減したけどあたってしまった

ヤバイ疲れと睡魔が相当きてる

最近強くなってこんな弱そうな奴ら1人で十分だったはずなのに(汗)

逃げなきゃ


「逃さないよきゃはははは」


捕まえられ倒され、殴る蹴るを身を小さくして受ける


「ふん、始めから素直に出していれば怪我せずに済んだものを
これは全部もらっていくから」


そう言って財布ごと持っていってしまった

もうダメだ・・・・起き上がれないそれに・・・・眠い・・・

そこから意識は途切れ
あとから聞いたんだけど
目が覚めるまで何をされても起きなかったらしい


「う〜ん・・・・・イッタ、タタタタ・・・(汗)」


動くと脇腹やあちこちが痛くて悲鳴を上げた

そう言えば私、道で襲われて・・・・ここはどこ・・・・?

布団の感触は有るけど家じゃないことはわかった
目を開けると


「大丈夫ですか」

「・・・・クイーン・・・みんな」


心配そうに見下ろすみんながいて
周りを見ると病院なんだってわかった


「私確か道で・・・」

「どうして1人で帰ったんですか
テストが終わったから来ると思って
部室で待ってたのにいつまでたっても来ないから
覗きに行くと教室には誰も居ないし
家まで追いかけようと道を急いでたら
傷だらけで倒れてるし
起こしても起きないから慌てて病院へ運んで・・・
ずっと意識が戻らなくて心配したんだから(怒)」

「ご、ごめん・・・三年生は一教科だけだって聞いてたから
もう帰っちゃてると思って・・・」

「もう絶対1人で帰らないで下さい!」

「わかりました・・・・」

「で、何処の奴らに奇襲かけられたんですか
お礼参りしてきますから教えて下さい」

「奇襲というか・・・普通にカツアゲされて
言う事聞かなかったからボコボコにされて財布取られましたアハッ」

「・・・・雑魚にヤラれたんですか?」

「なんか、勉強疲れというか
力が出なくて(汗)」

「もしかして意識が戻らないんじゃなくて寝てただけなんですか」

「そうかもしれない・・・・(-∀-`)」

「・・・・・麻里子帰るよ」

「はい」

「え、ちょっと(汗)」

「柏木後は頼んだから」

「はい」


診察に来た先生に帰ってもいいと言われ
柏木さんに送ってもらった
でも肋骨にヒビが入っているらしくて
歩いていても痛い(汗)



「大丈夫ですか、することあれば手伝いますけど」

「いいや、今日はお風呂ダメって言われたし
横になってるから」

「何かありましたら連絡いただければきますので」

「ありがとう」

「あのう・・・」

「ん?なんですか」

「クイーン凄く心配されていて
犯人を探そうと相当力を使っておられました」

「残留なんとかっていうやつ?」

「はい、でも道路はあまりにも多くの人が通るから無理で」

「そりゃそうですよね(笑)」

「笑い事じゃありません(怒)
力を使いすぎるとクイーンは」

「どうかなるの?」

「自分で確かめて下さい」

マンションの入り口で
そう言うと光の速さで帰っていった


部屋に入り電話をかけてみる

・・・・・出ない・・・おかしいないつもなら必ず出てくれるのに

もう一度かけると


「はい」


この声は


「麻里子さん?」

「クイーンは今電話に出れないので私がお聞きします」

「陽菜さんになにかあったの(汗)」

「お答えできません、なにもないなら切ります」

「え、いや、脇腹が痛くて食事の用意が出来ないから
助けてほしいなぁーなんて(汗)」

「わかりました玲奈が上手いので向かわせます」

「いやクイーンに・・・・・」


ブチ・・・プープープー

切られた・・・ていうかちょっとまって玲奈さんが来るとか怖すぎる

どうしよう(汗)断らなきゃ

その後何度電話してもつながらず

ピンポーン・・・

来ちゃったじゃんかよう(泣)


「はい・・・・」

「玲奈」

「えーと、もう寝ようかなってアハッ」

「せっかく買ってきたんだから開けろ」

「はい・・・・」


1人だけタメ口で話してくる玲奈さん
先輩だからいいんだけど冷たい言い方だから怖いんだよね

無言で入ってきてキッチンに立ち
ご飯を作ってテーブルにどんと置く


「食え」

「はい、いただきます・・・・うわっ美味しい(-∀-`)」

「うん・・・・帰る」

「え?」


満足げな顔をして帰っていった

はぁ・・・寿命が二年は縮まったよ(汗)