帰り道



「やめて下さい(汗)」


あれって、うちの制服

どうしよう(汗)


「もっと持ってるだろ・・・その時計も置いていきな」


くそっ・・・
こういうのを見て見ぬふりが出来ない性格をやめたい(;´-∀-)


「やめなよ」

「はぁ?・・・なーんだ秋葉高の制服じゃんみない顔だね
あんたも一年?ここ私達の道路だからお金払って通ってね」

「払うわけないでしょ」

「なんだと(怒)ふん、威勢のいい小娘だね
痛い目に合わないとわからないってか」


三人か・・・勝てるかな・・・・・アハハ・・・ムリだよね(汗)

でも運動神経になら自信があるから


一人にカバンを投げつけ
もう一人には体当たりをする


「今のうちに早く」


逃げて行った女の子

私も鞄を拾って逃げなきゃ


「つーかまえた(笑)」


後ろから羽交い絞めにされ


「痛かったよ〜おチビちゃん」

「チビじゃないやい!」

「あははほんと威勢だけはいいねぇ
さーてお返しさせてもらおうか」


バシッ!


「っぅ・・・いったぁ・・・」


頬を思いっきり殴られ口の中で血の味がする


「離せ!この野郎」


もうどうにでもなれ
前にいた1人を蹴り倒し離れようと暴れると
もう一人に


「何してんだよ、このチビ」


手を握り締めたからなぐられるって目を閉じ身構えてるのに
一向に殴られず・・・

ドン!バコッ・・・・

羽交い絞めにされていた腕が離れて目を開けると


「大丈夫ですかキング」

「陽菜さん・・・」


私のカバンを拾い手渡してくれた

その間も他の人達は相手と喧嘩していて


「くそー覚えてろよ」


そう言って逃げていく三人



「クイーンは見学なんだ」

「クイーンの仕事じゃありませんから
麻里子有難う」

「いえ・・・」


あの人強いんだな・・・


「三人に勝てると思ったんですか」

「思ってないけど・・・放おっておけないでしょ」


「よく出来ました(бвб)」

「え・・・・」


ニコッと微笑み頭を撫でてくれて・・・・
その綺麗な顔にドキッとする


「もう大丈夫だから帰っていいよ」


そう言えばさっき解散して帰っていったはずなのに・・・・

背の高い人だけ残って三人は帰っていった


「いつもは家まで送ってくれるんですけどね」


そういうことか・・・・


「秋葉高はお嬢様学校で昔から不良学校の標的にされてきました」

「・・・・・・」

「そういったのをなくすため、守るためにキングとクイーン制度が出来た
でも今キングが不在だと知れ渡りまた標的になり始めています」

「だったら早くキングを作ればいいでしょ」

「誰でもいいいわけじゃない
さっき見たでしょ、血がすぐ頭に上って喧嘩するメンバーが揃ってる
それを抑える絶対的存在がキングとクイーン」

「私には無理、どうせあんたのお飾りなんでしょ」

「それは優子次第」

「・・・・・・・・・・お姉ちゃんがキングだったなんて信じられない
だってすごく優しくて・・・・・」


そう言えば一度だけ私が変な人にストーカーまがいな事されてた時
すごく怖い顔して出ていって・・・・・
それ以降その人いなくなったっけ


「私達の前でも優しくて、でも強くて絶対的存在だったんですよ
そこら辺の番長みたいなイメージを持ってたんでしょ(笑)」

「うっ・・・・」

「ふふ図星ですね(бвб)」


なんで私こんなにドキドキしてるんだろう・・・


「でも私は優希お姉ちゃんみたいにはなれない」

「じゃー優希さんを超えればいい」


そう言って優しく・・・でも強い目で見つめられた


「送りますよキング(бвб)」

「ひ、1人で帰れます(汗)」


そう言って家まで走って帰った