年が明け離れの改装が終わったからいつでも帰ってきていいと
親父が言ってるとサドから聞いた

帰る?あの家で育った事を覚えてないから
帰るって言う言葉には違和感がある

新しい所に住むんだって言う感じかな
そう言う意味では陽菜と同じスタートだ



あと一か月でやっと卒業だぜ
このまま何も起こらなけりゃいいんだけどな

「ねえ、校門のところにバット持った変な子が立ってるんだけど」

授業中窓際の奴が何やら騒ぎ出した

もしかして久しぶりに殴り込みか?

・・・・だめだ学校ではダメだ外でやらねえと(汗)

このまま隠れとくかそれともヲタ達に行かせるか思案していると

「優子さん!」

サドが飛び込んできた

「授業中だぞ(怒)」

一応優等生ぶってみると

「ゲキカラが来ました」

「なに?」

窓に駆け寄ると片手にバットを持って
片手の指をくわえ笑いながら突っ立ってる

「確かにゲキカラだな・・・あいつ何しに来たんだ」

「私が行ってきましょうか?」

「いや、私が行く」

「優子(бвб) 」

「昔のダチだ喧嘩はしねえよ
先生よ、ちょっくら便所行ってくるわ」

「い、行ってらっしゃい」

「陽菜もトイレ」

「どうぞ」

「おめえはくんな」

「なんで?どこに行こうと陽菜のかってでしょ」

「はぁ・・・おめえ良いヤンキーになれるぞ」

「ほら、早く行こう(бвб) 」

「まったくおめえは・・・・サドも来い」

「はい」

三人で校門へ行くと

「あ、優子さんだキャハハ((笑))」

「優子さんだじゃねえよ、何しに来たんだ」

「お正月、家に囚われてた」

「囚われてたって・・・無理やり連れて帰らされてたのか?」

「うん、それで出してやるから優子さんのとこに行けって言われた」

「・・・・・・・」

「優子さん、あの話じゃ・・・」

「おめえの家やくざだったんだな」

「フフ・・・私の家じゃない・・・・」

「あぁーそうだな、産まれたところか」

「アハハハハそうだね」

「私もそうだったみたいでよ
まあ、親同士の約束みてえなもんだから
おめえには関係ねえ、だから帰れ」

「私の学校今日からここだってアハハハハ」

「マジか(汗)はぁ・・・・まさかもう一人来ねえよな」

キキィッ!!バタン、バタン

「くっ、やめろや離せ!私は転校なんかせえへん(怒)」

「なんか来たみたいだよ(бвб) 」

「あぁぁ・・・あと少しなのになんなんだよぉ〜」

「お前はマジ女の・・・・お前が仕組んだんか(怒)」

「そんなわけねえだろそれにもうマジ女じゃねえし
はぁ・・・陽菜、部室行くぞ」

「授業どうすんの?」

「体調崩して保健室で寝てる事にしといてくれ」

「わかりました」

「こら、逃げたらあかんやろ」

「はぁ?誰が逃げるって(怒)」

下から上までなめるように見上げる

「なんや、やるかタイマンや!」

「学校ではしねえ、おめえも卒業したかったら
学校ではすんなよな」

「わかっとるわ」

「お嬢、この方と喧嘩はやめて下さい」

「なんでや、私が負けるとでもいうんか」

「いえ、そんな事は・・・」

「アハハハハ優子さんに勝とうなんて100年早ーい」

「お前も一緒にやったろか」

「いいよ、どっちが相応しいかやる?」

「まあ、まてまて今日はおとなしくだな・・・
取りあえず二人共帰れ」

「言われんでも帰るし、ほらはよ車開けや」

「しかし親分が・・・」

「こっちから言ってくからそれまでおとなしくしとけって言っとけ」

「わかりました・・・」

渋々車を開け乗り込むと
あっという間に帰って行った

「私は優子さんの傍に」

「ゲキカラももうすぐ卒業できんだろ?」

「うん」

「大人しくできるか?」

「優子さんがいれば」

「はぁ・・・わかった、
サドこいつは私の組になるように言ってきてくれ」

「わかりました」

「陽菜、行くぞゲキカラもついて来い
あ、バットはそこに置いとけ」

「これ、私の・・・・」

「仕方ねえな、陽菜に帰りまで預かって貰え」

「えーなんで陽菜なの(怒)」

「こいつが持つよりおめえが持ってる方が安全だろ」

「なるほど(бвб) 」


くそーあと少しなのに・・・・何事も起こりませんように