半年後


「妊娠の兆しがありますね」

「本当ですか(бвб)」

「まだひと月なので確信はもてませんが
お仕事などは無理のないようにした方がいいと思います
二週間後にもう一度来て下さい」

「ありがとうございました」



「・・・・・・陽菜!」

「優ちゃん」

診察室を出て二人で抱き合った

「とりあえず仕事セーブしなきゃ」

「私が陽菜の分まで頑張るから(-∀-`)」

「それは、まだまだムリかな(бвб)」

「これでも才加に呑み込みが早いって
褒められてるんだからな(怒)」

「聞いてる」

「だったら・・・」

「ダメ、完璧にならないと任せられない」

「チェッ・・・・」

拗ねているとフワッと後ろから抱きしめられ

「焦ることないよ」

「うん」


「麻里子に連絡しなきゃ」

「えぇ〜」

「優ちゃんにも陽菜の大好きな人たちを
好きになって欲しいんだけどな」

「あいつは・・・無理
だって、陽菜を・・・・・」

「優ちゃんだっていろんな人を抱いて来たくせに」

「それは別問題!」

「フフ、今日はお祝いだから抱いてあげるね」

「いつも抱いてるじゃんか」

「だって可愛いんだもん(бвб) 」

「可愛いって言うな!
私だって抱きたいのに」

「安定期に入るまで無理でーす(бвб)」

「ちぇっ」



それから二週間後無事に妊娠してることがわかり
その日から陽菜が付きっきりで私の教育をしだした

「違う!何度言ったらわかるの」

「そんなに怒らなくたっていいじゃんかぁ」

「妊娠中は情緒不安定で怒りやすくなる人もいる
と、書いてあるね(ΘωΘ) 」

「あぁ・・もう、バカなの」

「まあ、陽菜は元からああだったけどね(ΘωΘ) 」

「峯岸もボーとしてないでこれやって」

「はーい」

「はい!でしょ(怒)」

「はい・・・・」

「やーい怒られてやんの(-∀-`) 」

「二人共真面目にして(怒)」

『すみません・・・』


それだけ絞られたらいやでも覚えていった仕事

生まれるころには陽菜の替わりに会議にも営業にも出ていた

「心置きなく休んでくれていいからね(-∀-`) 」

「・・・・・」

「まだ不安なの?」

「ううん、仕事はほぼ完ぺきだし
愛嬌もいいからクライアントにも好評なんだけど・・・」

「けど何?まだなんかあるの」

「中には大島さんより小嶋さんとって言う人もいるんだよね(ΘωΘ) 」

「なんで?」

「ほら、陽菜の方が美人じゃん
スタイルもいいし目の保養になるんだってさ」

「なんだよそれ仕事と全然関係ないじゃんか(怒)」

「そんなデカイお腹でも良いのかよ」

「それがまたいいんだって
男ってわかんないよね」

「おっさん達に見せることない
もう明日から休んでよ」

「そのつもり」

いつ産まれてもおかしくないって言われてるのに
ギリギリまで働いてる陽菜

それだけ私が頼りないのかな・・・


「っ・・・・」

「どうしたの?」

「来たかも」

「誰が?」

「バカ、陣痛でしょ早く病院行かなきゃ」

「うそ、早すぎるんじゃないの(汗)」

焦りだすみーちゃんと私に


「初めてだからまだまだだと思う
一旦家に帰ってお風呂入ろうかな」

「ダメだよ!早く病院へ行かなきゃ(汗)」

こんな時まで冷静な陽菜に焦る二人

「病院のお風呂に入れてもらえばいいじゃん」

「そうだね、病院へ電話して確認してみて
私は家に着替えを取りに行くから
優子と陽菜はそのまま病院へ行って」

「わかった」

車を用意させ病院へ向かう

「麻里子に連絡しなきゃ」

「・・・・・・」

「一応この子のお父さんだから」

「わかってる・・・でも育てるのは私と二人でだよ」

「ふふふ、当たり前 あっ・・・・」

「痛い?大丈夫(汗)」

「まだ少しだけだから・・・・もたれてていい?」

「いいよ(-∀-`)」

私の方にもたれ掛かり目を閉じる陽菜の大きなお腹を優しく撫でた