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キングとクイーン 11

私がいても何も出来ないとわかり帰ることに

部屋を出てエレベーターに乗ると脇腹が痛みだしてきた


「くそっ痛み止め切れてきた」


家に帰れば貰った薬があるけど
なるべく飲まないように言われてるから我慢しなきゃ

玄関ホールを通り抜けようとした時


「お送りいたします」

「柏木」


ずっと待ってたのか・・・・


「ありがとう」

「いえ、役目ですから」


お姉ちゃんはみんなを愛してたと言った
私は?
みんなに迷惑をかけ守ってもらってるだけだ

キングになるんだったらみんなを守り愛さなきゃいけない

そのためにはまずみんなを知ることから初めなきゃだよね



帰り道自転車を押しながら

「柏木って何処に住んでるの?」

「・・・・・江東区です」

「えぇーそんなところからわざわざ来てくれたの(汗)」

「近くに居たので」

「そっか助かったよありがとう(-∀-`)」

「いえ・・・・キングを守るのは当たり前ですから」

「柏木は下の名前何ていうの」

「・・・・・・由紀です」

「可愛い名前だね(-∀-`)

「あ、ありがとうございます」


お、照れてる顔、可愛いぞ


それから家に着くまでいろんな事を聞いた


「ありがとうまた明日ね」

「おやすみなさいキング」

「アハッおやすみ」


挨拶するやいなやあっという間に消えていった


こんなに話したの初めてだったけど凄く可愛い人だったなー
普段無口だから全然わからなかった

やっぱり話してみないとわからないことが沢山だ



その夜お姉ちゃんに電話をかけた


「クイーンのことなんで教えてくれなかったの」

(それは優子が自分で気づかないといけない事だからよ
前もって知っていたら決して心には届いてこないから)


そうかもしれない、知っていたらなるべく力を使わせないようにして
どんなに酷いか知らないまま卒業させてたのかもしれない
みんなとも上辺だけの仲間として付き合い
何もないままみんな卒業して行ってたんだ

「どうしたら愛せる
お姉ちゃんはどうやって何人も愛せてたの?」

(アハハハどうやってとか言ってる間は無理
ただヒントとして人をよーく観察しなさい
答えは自然と出てくるから
あ、あの人が呼んでるからもう切るわね
頑張って優子)

そう言い残し電話は切れた


観察か・・・・・確かに全然見てなかったかも


明日から観察日記を書き始めようかな

だって書いておかないと忘れちゃうから




「うっ・・・・・早くねよ(汗)」


痛む脇腹を庇いながらベッドに入った

キングとクイーン 10

食事を終え汚れた所だけ濡れタオルで拭きベッドに横になる


陽菜さん・・・・後遺症って事かな

そう言えば私を送らない日って力を使った時だ
それも沢山・・・

そうだよ、何で気が付かなかったんだろう

いつも私のせいじゃん私を守るために使ってくれてるのに
私はなんにも出来ない

恋人なのに
陽菜さんの事何も知らないし
駆けつけようにも住んでるところさえ知らない

そんなので恋人って言える?
私はキングなんだから私が守らなきゃいけないのに


「もしもし・・・・クイーンの家教えて」

(今は麻里子さんの家にいると思います)

「じゃー麻里子の家教えて」


もう敬語では話さない、だってキングなんだから


(麻里子に聞いてから・・)

「キングの言うことが聞けないのか(怒)」

(わかりました・・・・)


住所を聞き終えると


(危ないのでお供しますから家に居て下さい)

「急いでるから無理」

(キング(汗)・・・・)


電話を切り着替えて部屋を出た

スマホで地図を調べ自転車をこぐ
夕飯を食べてから痛み止めを飲んだ
だから痛みは今のところ無いにひとしい


「ふぅ・・・・ここか」

「キング(汗)」

「柏木・・・・どうしてここに」

「板野から連絡を受け急いで来て待ってました」

「自転車だから大丈夫なのに」

「もしもの時のために人数は多いほうがいいので」

「・・・・そんなに大変なの?」

「・・・・・・・行きましょう」


入り口のインターホンを押し


「柏木ですキングと一緒です」


答えは無くドアが開いた

柏木さんの後をついていき部屋の前で止まる


「どうぞ」


部屋のインターホンを押すと鍵の音がして
ドアがゆっくり開く


「・・・・・・覚悟が出来ていないならこのまま帰って下さい」

「どんな覚悟かもわからないし
理由を聞かないと帰れない」


中からドアを叩く音と誰かが叫ぶ声が聞こえてくる


「もしかして・・・あれは」

「そうです陽菜です」

「どういう事?ちゃんと説明して」

「どうぞ入って下さい・・・・・柏木はもういいから」

「でも・・・・」

「だんだん弱ってきてるからもうすぐ終わる」

「わかりました失礼します」


そう言うとあっという間に・・・・・・消えた


「弱ってきてるってどういう事?」


廊下を歩いているとおそらくトイレだろう
そこから音と叫び声がする

開けようとすると


「ダメです!」


手を叩かれ遮られた


「何で閉じ込めてるの?だから暴れてるんでしょ」

「陽菜は力を使いすぎると暴走してしまうんです
それを唯一止めれたのが優希さんだけでした」

「お姉ちゃんが?」

「苦しそうにしだし髪はピンクに顔も誰だかわからないほどになってしまい
誰彼関係なしに頭を覗くようになりそれも不の思考ばかりを取り込んでしまい
最後には壊れてしまうんです」

「だから1人で閉じ込めてるの?」

「そうです、そうすれば暴れはしますけど壊れてしまわないから・・・」

「壊れたらどうなるの?」

「廃人みたいに食事も出来なくなり何も出来ない・・・・・
それが一週間続くんです」

「お姉ちゃんはどうやって止めてたの」

「それは・・・・・」

「私にも出来るかもしれないでしょ教えて」

「自分の頭の中をわざと覗かせ
おそらく愛を見せていたんだと思います」

「でもお姉ちゃんは先代クイーンを」

「一番は先代ですが優希さんは私達みんなの事を
本当に愛してくれていました
その中でも特に陽菜を可愛がっていたから・・・
今のキングにそんな事ができますか?
不の思いを無くし愛だけを与えられますか?」

「私だって陽菜のこと」

「絶対に無理です!私でさえ無理だったんだから!」

「まり・・・・こ?」

「っ・・・・今の発言は忘れて下さい・・・
声がやんだのでもう大丈夫ですが
今日は1時間以上かかってるので相当弱ってると思います
そんな姿キングには見せたくないと思うのでもうお帰り下さい」

「なんで?私は陽菜の恋人だよ」

「まだ、ちゃんとした恋人ではありませんよね!」

「それはどういう意味?」

「陽菜の事を軽視しているあなたに
恋人を名乗る資格はありませんお帰り下さい」

「そんな事・・・・・」

「無いっていい切れますか?
今日だってあなたのせいで陽菜は・・・・・
もう少し陽菜のことを考えてあげて下さい
分かってあげて下さい
それがキングの役目です」


涙ながらに怒る麻里子に今の私ではかなわないと思った
今陽菜を一番愛してるのはきっと麻里子だ

その麻里子が止められないのなら今の私には止められない

今の私には・・・

キングとクイーン 9

話し合いの日以降何も起こらなくなった


「優子ありがとうこれでビクビクすること無く
練習に打ち込める」

「良かった、全国で勝ってこいよ」

「おう、頑張る」



もうすぐ夏休み、でもその前に・・・・


「もう、テストやだぁー」

「みーちゃんは今まで通りでいいじゃん
私なんて1位目指さないといけないんだからね」

「自業自得でしょ、大見栄切るからそういうことになるの」

「だってー」


キングがクイーンに負けてられないじゃんね


「明日から速攻帰って勉強するからここへは来ません」

「わかりましたせいぜい頑張って下さい(笑)」

「くっ・・・・」

「ただし一人では帰らないでくださいね
柏木か玲奈に送らせますから」

「下校時間に帰るからほかの生徒も沢山いるからいいよ」

「わかりました、でも必ず誰かと一緒に帰って下さいね」

「わかった、みーちゃんと駅まで帰る」


納得したのかそれ以上何も言わなかった



見てろよ、私だってやる気を出せば出来るんだからな

と言ってもここは進学校自分で言うのも何だけど
頭はいいほうだと思う、でも・・・



「大島さんそれ先生のペンだけど」

「・・・・・アハッそうでしたよねどうぞ」


やっぱり無理か・・・・・

私にも超能力がほしいー


ないぶん必死に頑張った
寝る時間も毎日3時間ほどにして頑張ったし
昨日は殆ど寝てない


「おわったぁー(涙)」

「今から遊びに行こ(ΘωΘ)」

「ごめん、眠くて死にそうだから帰る」

みーちゃんはほかの子に声をかけに行った


ホッとした途端眠気が襲ってくる

早く帰らないと・・・ふぁぁぁ・・・

帰り道


「イッタァー・・・・」


今少し肩が触れただけだよね
それもそっちから近寄ってきたから私はかわしたのに・・・


「骨折れた慰謝料よこせ」


この人達私のこと知らないのかな
下っ端かそれともただの不良・・・
それに今まで見たことのない制服


「触れたぐらいで折れるわけ無いでしょ
私急いでるからじゃーね」

「待てよチビ」

「・・・・・はぁ?」


チビと言われるとついムキになっちゃう(汗)


「うわぁー怖い顔しちゃって可愛い(笑)」

「泣く前にお金置いていきな」


「ヤダね、しつこいと怪我するよ」

「アハハハハ私達4人相手に何いってんの
お前らやっちまいな」


殴りかかってきた1人をひらりと・・・
ひらりとかわしたつもりだったのに、バシッ


「イッタ・・・・・」


力は半減したけどあたってしまった

ヤバイ疲れと睡魔が相当きてる

最近強くなってこんな弱そうな奴ら1人で十分だったはずなのに(汗)

逃げなきゃ


「逃さないよきゃはははは」


捕まえられ倒され、殴る蹴るを身を小さくして受ける


「ふん、始めから素直に出していれば怪我せずに済んだものを
これは全部もらっていくから」


そう言って財布ごと持っていってしまった

もうダメだ・・・・起き上がれないそれに・・・・眠い・・・

そこから意識は途切れ
あとから聞いたんだけど
目が覚めるまで何をされても起きなかったらしい


「う〜ん・・・・・イッタ、タタタタ・・・(汗)」


動くと脇腹やあちこちが痛くて悲鳴を上げた

そう言えば私、道で襲われて・・・・ここはどこ・・・・?

布団の感触は有るけど家じゃないことはわかった
目を開けると


「大丈夫ですか」

「・・・・クイーン・・・みんな」


心配そうに見下ろすみんながいて
周りを見ると病院なんだってわかった


「私確か道で・・・」

「どうして1人で帰ったんですか
テストが終わったから来ると思って
部室で待ってたのにいつまでたっても来ないから
覗きに行くと教室には誰も居ないし
家まで追いかけようと道を急いでたら
傷だらけで倒れてるし
起こしても起きないから慌てて病院へ運んで・・・
ずっと意識が戻らなくて心配したんだから(怒)」

「ご、ごめん・・・三年生は一教科だけだって聞いてたから
もう帰っちゃてると思って・・・」

「もう絶対1人で帰らないで下さい!」

「わかりました・・・・」

「で、何処の奴らに奇襲かけられたんですか
お礼参りしてきますから教えて下さい」

「奇襲というか・・・普通にカツアゲされて
言う事聞かなかったからボコボコにされて財布取られましたアハッ」

「・・・・雑魚にヤラれたんですか?」

「なんか、勉強疲れというか
力が出なくて(汗)」

「もしかして意識が戻らないんじゃなくて寝てただけなんですか」

「そうかもしれない・・・・(-∀-`)」

「・・・・・麻里子帰るよ」

「はい」

「え、ちょっと(汗)」

「柏木後は頼んだから」

「はい」


診察に来た先生に帰ってもいいと言われ
柏木さんに送ってもらった
でも肋骨にヒビが入っているらしくて
歩いていても痛い(汗)



「大丈夫ですか、することあれば手伝いますけど」

「いいや、今日はお風呂ダメって言われたし
横になってるから」

「何かありましたら連絡いただければきますので」

「ありがとう」

「あのう・・・」

「ん?なんですか」

「クイーン凄く心配されていて
犯人を探そうと相当力を使っておられました」

「残留なんとかっていうやつ?」

「はい、でも道路はあまりにも多くの人が通るから無理で」

「そりゃそうですよね(笑)」

「笑い事じゃありません(怒)
力を使いすぎるとクイーンは」

「どうかなるの?」

「自分で確かめて下さい」

マンションの入り口で
そう言うと光の速さで帰っていった


部屋に入り電話をかけてみる

・・・・・出ない・・・おかしいないつもなら必ず出てくれるのに

もう一度かけると


「はい」


この声は


「麻里子さん?」

「クイーンは今電話に出れないので私がお聞きします」

「陽菜さんになにかあったの(汗)」

「お答えできません、なにもないなら切ります」

「え、いや、脇腹が痛くて食事の用意が出来ないから
助けてほしいなぁーなんて(汗)」

「わかりました玲奈が上手いので向かわせます」

「いやクイーンに・・・・・」


ブチ・・・プープープー

切られた・・・ていうかちょっとまって玲奈さんが来るとか怖すぎる

どうしよう(汗)断らなきゃ

その後何度電話してもつながらず

ピンポーン・・・

来ちゃったじゃんかよう(泣)


「はい・・・・」

「玲奈」

「えーと、もう寝ようかなってアハッ」

「せっかく買ってきたんだから開けろ」

「はい・・・・」


1人だけタメ口で話してくる玲奈さん
先輩だからいいんだけど冷たい言い方だから怖いんだよね

無言で入ってきてキッチンに立ち
ご飯を作ってテーブルにどんと置く


「食え」

「はい、いただきます・・・・うわっ美味しい(-∀-`)」

「うん・・・・帰る」

「え?」


満足げな顔をして帰っていった

はぁ・・・寿命が二年は縮まったよ(汗)

キングとクイーン 8

数分後


バン!

いきなりドアが開き


「今から来るなら会ってやるって言われました」

「馬鹿野郎、ちゃんとノックして入って来い」

「すいません(汗)」

「今からか・・・・わかった行くと伝えてください」

「わかりました」


頭を下げ出ていった







「やっぱり一緒に・・・(бвб)」

「大丈夫だって、心配性ですね(-∀-`)」

「後から行って門の外で待ってるので何かあったら叫んで下さい
すぐ駆けつけます」

「アハッ柏木さんの素早さがあれば安心だ」


本当は怖いよ、でも私はキングだから弱音は吐けない


「ふぅ・・・・よし、行ってきますね」

「行ってらっしゃいキング」

「で、ステ高て何処に有るの(汗)」


みんなズッコケちゃった(笑)

高校の見えるところまで案内してもらいそこからは1人で向かう


「はぁ?秋葉高が何のようだよ」

「山本さんに会いに来ました
キングが来たとお伝え下さい」

「お前がキングだって・・・笑わせんなよ」

「そう言われても私がキングなので・・・」


どうすれば信じてもらえるんだろうか


「何してるの」

「副部長、コイツがキングだってホラ吹いて入ろうとしてるんすよ」

「秋葉高の大島優子です」


「・・・・・馬鹿!」


ボコ

あーあ、殴らなくてもいいのに・・・・


「失礼しましたこの子下っ端なもので・・・
どうぞこちらです」

「なんかゴメンね」


倒れてる子に謝ってついていく


「コンコン・・・・秋葉校のキングが来られました」

「どうぞ」

「ここからは自分は入れないのでお一人でどうぞ」

「ありがとう・・・・」


凄い人なのかな(汗)


「失礼しまーす・・・・・はじめましてキングの大島優子です」

「山本彩ですどうぞそこにお座り下さい」


丁寧なお出迎え・・・話せばわかりそうだな


「で、話とは」

「実はうちの学生がステ高さんの学生に
怪我をさせられそうになってまして」

「・・・・・・それは聞き捨てならへんな」


いきなり関西弁?(汗)


「何を証拠にそんな言いがかり付けてきてんねん」

「大きな石を投げられた方を見たら
ここの制服を着た人が逃げて行ってたので」

「制服盗まれたんかもしれへんやろ」

「バイクに跳ねられそうになった時もこちらの制服を着ていて」

「制服だけやったら証拠にならへんな
そんなんいくらでも売ってるし
この学校に罪着せようとしてるんかもしれへんやろ」

「そうですよね・・・その可能性もありますけど
ここの生徒だという可能性もゼロじゃないですよね」

「ワシに喧嘩売っとんのか(怒)」

「こちらはスポーツに力を入れてる学校だと聞いています
スポーツはクリーンじゃないといけません」

「当たり前や」

「もしそんな事をしてるなら
他のクラブも出場停止・・・・
なーんて事になっちゃいますから
大丈夫ですよね」

「・・・・・・・」

「私の話はそれだけです(-∀-`)」


立ち上がり


「山本さん」

「な、なんや」


右手を出し


「同じトップに立つものとしてこれからもよろしくおねがいします(-∀-`)」

「ああ・・・」


固く握手をして部屋を出る


「あ、見張りご苦労さまです(-∀-`)」

「・・・・・・・」


たぶんいつでも飛び込んでこられるように待機していたんだろう
少し離れたところにも数人居たから


門から出ると


「キング!」

「おまたせ(-∀-`)」

「大丈夫でしたか?」

「うん、話がわかる人でよかったです」

「話し合い・・・だけですか?」

「そうだよ、たぶんだけどもう大丈夫だと思います(-∀-`)」


「そんな簡単に収まるわけ無いじゃんさっきだって」

「板野(怒)」

「・・・・・・・」


ムスッと膨れてる板野さん


「さっきって?」

「大したことではありません」


篠田さんがすかさず入って来た


「一応2・3日は警護にあたったほうがいいわね(бвб)」

「さすがクイーン(-∀-`)」

「柏木、キングをお送りして」

「はい」

「何処かへ行くんですか」

「私用です、ではまた明日」


そこで別れマンションの前まで帰ってきた


「クイーンは何処へ行ったんですかね」

「私からは言えません」

「そっか、私以外はみんな知ってるんですね」

「・・・・・ではまた明日、おやすみなさい」

「ありがとうございましたばいば・・・・はや、もう見えない(笑)」


そう言えば毎週じゃないけどたまに一緒に帰らない時があって
板野さんか柏木さんが送ってくれる日がある

聞くのもなんか縛ってる感じがするから聞かないけど気になる・・・

今度それとなく聞いてみよう



キングとクイーン 7

「クイーンが泊まったらしいじゃん」

「何処でそんな情報が(汗)」

「峯岸様をなめんなよ」


素晴らしきかな峯岸情報網


「で(ΘωΘ)」

「で、て何」

「恋人同士なんだからひとつ屋根の下に居て
一晩二人っきりで過ごしてなにもないわけ無いでしょ」

「何もなかったよ」

「うそ・・・・」

「あ(-∀-`)」

「ほら、顔赤くなってるよ
全部吐き出してスッキリしちゃいな」

「誰にも言わないでよ」

「うんうん(ΘωΘ)」

「キスされた(-∀-`)」

「何処に?」

「何処にって口に決まってるでしょ!」

「・・・・・・はぁ・・・つまんない」

「ちょっと、私のファーストキスだったんだからね」

「そんなのな〜んの特ダネにもなりゃしない」

「特ダネにしようとしてたんだ・・・」

「ゲッ・・・・バレた(汗)」

「親友をネタにしようだなんてひどいよ」

「だって、キングとクイーンだよ
寝たとか書いたら大スクープじゃん」

「隣で寝たけど・・・・」

「ただ寝ただけではスクープにならないの!」


「いい、もうみーちゃんには話さないから」

「それは淋しからごめん・・・・」


みーちゃんとは遅くまで起きていて
ゲームしたり映画見たり
次の日も一日中家に居て楽しく過ごした


みーちゃんはお調子者だけど
信頼できるから昨日の話をしてみる


「選ばれるべくしてなったクイーンと優子か・・・・
なんとなくわかったような気がする」

「凄いわかったの?私にも教えて」

「それはクイーンの言う通り優子が自分で気づくべきだね」

「え〜みーちゃんまでそんなこと言って・・・
いいもん探し出してやるんだから」

「探すのとはまた違うよ」

「なんなの、難しくてわかんない」

「まあ、キスぐらいで赤くなってるようじゃわからないかな」

「自分は経験豊富みたいに言ってるけど
みーちゃんだって彼氏居ないじゃん」

「居ないけど情報は豊富なんです」

「耳年増」

「ひどーい、このお子様野郎」

「お子様じゃないヤイ」

「じゃーチビ」

「ちびっていったなぁ
このガチャピン」

「ひどい(怒)」


こうやって言い合ってるけど冗談だから本気の喧嘩にはならない


「また来るね」

「うん、いつでも来て(-∀-`)」


楽しい時間はあっという間に終わってしまった




それから一ヶ月後


「優子テストの結果張り出されてるから見に行こう」

「えーいいよどうせ返ってくるじゃん」

「全学年の分が張り出されてるらしいよ」

「行く」


それは興味がある
みんなどれ位頭がいいのか知っていきたいから


「・・・・・・うそ・・・・」

「すごいね、さすがクイーンだね」


三年生のトップには小嶋陽菜の名前があった


「嘘だ、絶対に別人だよこれ」


他の人達は大体中盤にいるのに陽菜さんだけトップとかおかしいもん


放課後


「キングってあんまりだったんですね(笑)(бвб)」

「20番だって凄い順位ですよ(*`ω´)」

「カンニングしたでしょ」

「誰がですか?」


指をさすと


「カンニングはしてませんただ少し覗いただけですから」


やっぱり・・・・


「それはカンニングとはいいませんよね」

「そうだけど・・・・ずるい」

「次のテストは覗いて教えてあげましょうか(бвб)」

「そんな事しなくても実力で取ってやる」

「ふふ、楽しみにしてますね」


陽菜さんはその人に触らなくても
その人の持ち物からいろいろ読み取れるらしい
だから教科の先生の持ち物を覗いて・・・・・やっぱりずるい

私は自分の力だけで一位を取ってやるんだから




それから半月



「最近アザ無くなったよね」

「でしょ、私天才かも(-∀-`)」


みんなの攻撃を殆交わせるようになり攻撃もできるようになった


そんなある日の放課後いつものように部室へ行くと
知らない人が部屋に居て陽菜さん達と話していた


「あなたがキングの優子さん?」

「あなたは・・・・」

「こちらバスケットボール部キャプテンの秋元さん」

「あ、この度は全国大会出場おめでとうございます」

「ありがとう・・・・」

「どうかしたんですか?」

「全国出場を決めてから変なことが起きてるらしいんです」

「変なこと?」

「自転車にぶつかられそうになったり
マンションの上からものが落ちてきたり
それに誰かに付けられてるような気がして」

「それで護衛を頼みに来られたんです」

「護衛?そんなこともするんですか」

「はい、生徒の安全を守るのも私達の役目ですから」


凄い、ちゃんと学校の役に立ってるんだ


「わかりました引き受けましょう(-∀-`) 」


とりあえずエースの宮澤さんとキャプテンの秋元さんに
三人ずつ別れて警護する



「宮澤さんて一年生なのにエースだなんて凄いよね」

「大島さんのキングのほうが凄いと思いますよ」

「・・・・・プッ、なんか同級生なのに敬語とかへん」

「だーね、これからよろしくねえーとキング?」

「優子、同級生だから優子でいいよ」

「じゃー私は佐江で」


クラスが違うくて部屋も離れてたから
話したことなかったんだけど話してみると
凄くいい子ですぐ仲良くなった


護衛は
私の方に玲奈さんと柏木さんの三人


「危ない!」


そう言って風のように動き飛んできた石を払う柏木さん


「何でこんな大きな石が飛んでくるの(汗)」


飛んできた方向を見ると逃げていく後ろ姿が見えた


「あの制服・・・・確か準優勝だったステ高の制服だ」

「けが人を出して辞退させ自分達が出ようって魂胆か・・・・
最低だ・・・・殺す(怒)」

「玲奈さん落ち着いて(汗)」

「売られた喧嘩は買わないと女がすたる」

「喧嘩じゃないから、ね」



その頃陽菜さんの方でももう少しでバイクにぶつかられそうな所を
麻里子さんがバイクをけとばしバイクは見事に吹っ飛んだとか・・・



「どうしますかキング」


次の日の放課後の話し合い


「喧嘩になると出場停止になっちゃうでしょ」

「そうですね」

「まずは話し合いから・・・・」

「そんな事してる間に怪我させられるよ」

「そうですね・・・・あの二人以外が狙われだしたら
もう止められませんよ」

「わかった、むこうの頭と連絡取ってください
私が行きます」

「1人では行かせられません」

「最近強くなったって言ってくれたでしょ
大丈夫だから、ね」

「わかりました・・・確かステ高のトップは山本だったはず
板野、すぐ連絡取って」

「わかりました」


頭を下げすぐ出ていった
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