五人の秘書? 24

もう陽菜を殺したあいつらはいない

そう思ったら自分の気持ちを抑える事なんて出来なかった


だからキスしてと本人から言われたのに拒否するバカいないよね?
もしかしたら最後のキスになるかもだし・・・・・



あいつらが死んだと言う事はすぐに政府に届くだろう
誰がやった?となった時あの三人が来てた事実から
出国していない私にたどり着くはず


空港で拘束されるかもしれない
捕まれば二度と日本には戻れないだろうし
恐らく堀の中で殺される



由依達と四人は別々の飛行機で帰らさないといけない
まあ、その辺は頭のいい文乃が理解してるはず


私は都市まで一緒に行動しない方がいいか・・・・



優「トイレに行きたくなったからその辺で止めて」


横「あと10分ほど走ったら村に入りますけど」


優「大だから我慢できなくてさ(;´-∀-)」


横「わかりました車止めれる場所で止めます」



どうしよう、山を登るか下るか・・・・下は見えるから登るか



優「少しの別れだけど寂しがらないでね陽菜(笑)」



冗談風にそう言って頬にキスをする


これが本当に最後
さようなら陽菜、私の分まで長生きしてね
前世も今もずっと好きだった私の愛しい人
幸せにね(-∀-`) 



ドアを開け山道を登っていく


この辺でしゃがみいかにも用を足してますと思わせ
身を低くしてさらに登る


優「ふぅ・・・・このへんまで登ってきたら大丈夫か」


陽「何が大丈夫なの?」

優「どうして・・・・」

菜「用を足すのにどこまでの登っていくつもり」

優「上の方がいいかなって(-∀-`;)」

菜「それに携帯は置いて行ってるのに財布は持って行くとかおかしいでしょ」

優「それは・・・・でも音が全然しなかったけど(;´-∀-)」

吉「必死で林の中を登ってたね(笑)」

優「由里子それに文乃まで・・・どうやって先回りしてたの?」」

木「やっぱり少し手前にけもの道があったの気づいてなかったんだね」

吉「もう少し登ってくれたら陽菜を置いていけたのに(笑)」

陽「足が限界ギリギリだし(怒)
降りる時はおぶってよね」

優「みんな・・・・」

吉「私マジでトイレ行きたくなってきたから
早く車に戻って出発しよう(汗)」

菜「由里子ならその辺で出来るでしょ」

吉「自分が出来るからって人も出来るとか思わないでよね(怒)」

木「あなた達言い合いしてる間に置いて行かれるよ」

吉「あ、ずるい私もおぶってよ(汗)」

陽「ダーメこの背中は陽菜のだし」

吉「交代でおんぶして!」

優「ごめん、もう平等にはしてあげられない(;´-∀-)」

木「どういう事?」

菜「はぁ・・・・車の中でキスしてたんだよね二人」

吉「ほらーだから私が言ったじゃん
なのに絶対に見間違いだって信じてくれなかったんだよ(怒)」

木「優子、頭でも打っておかしくなった?」

優「落ち着いたら全部話すよ」

陽「だったら一人で背負ったり何処かへ行こうとしないで」

優「ごめん・・・・もうしない」



全員が捕まったらどうしよう
その時は・・・・・その時考えよう(´-∀-)


五人の秘書? 23

菜「陽菜代わろうか?」


優ちゃんを助け二台の車に別れて都市部へ向かっているんだけど
あり得ない事が今起きてる


まあ、あの打ち合いも現実離れしたあり得ない出来事だったんだけど
それよりももっとすごい事が起きてるんだけど


もしかして陽菜って・・・・銃撃戦で死んじゃって夢を見てるのかな?
だって



横「優子さん道が険しいのでちゃんと座って下さい」

優「嫌だ」

横「小嶋さんも重いですよね?」

陽「大丈夫(бвб) 」


そう、車に乗り込むと陽菜の膝に座り抱き付いて来て
ずっと胸に顔を埋めているんだから



怪我をしてる二人は文乃が運転する車に乗って助手席には由里子

こっちは由依と呼ばれる人が運転していて
助手席に菜々緒が座ってる


横「はぁ・・・いきなり子供返りするとかあり得へんわ」

そう言いながらも怒ってはいないのがわかる


横「でもみなさん何であそこがわかりはったんですか?」


関西出身みたい、どこで知り合ったんだろう


菜「その前にあなた達優子とどういう関係?」

横「それは・・・・優子さんから聞きはったほうが良いと思いますけど」

優「日本に無事戻れたら話すよ」

陽「無事戻れたらってどういう意味?」

優「心配いらない、やったのは私だけだから」

横「しまいに怒りますよ(怒)」

優「もう怒ってるじゃん(;´-∀-)」

横「ノイエメンは優子さんとどこまでも一緒です!」

陽「陽菜達だってそうだし(怒)」

菜「そうだよ、現に人を・・・・殺したし・・・」

優「だ・か・ら!殺したのはこの大島優子
私が全員を殺してみんなはそれを手伝っただけ」

横「
そんな事言うんやったら警察の前で発砲して先に死にます」

優「何言ってるの、みんなはもう自由なんだよそれにお金にだって・・・」


隠し金庫から全員で分け合っても
一生暮らせるだけのお金と貴金属が出て来た

他に粉や草もあったけどそれは死体とアジトもろとも燃やして証拠は隠滅


陽「・・・・そうじゃん証拠は何もないんだから罪になるわけないし」


カメラだってなかったし誰にやられたのかわからないと思う


菜「そう言えば総理達三人の姿見えなかったけど」

横「あの三人ならうちらが戦ってる時
優子さんが自分達を守っているとわかると卑怯にも優子さんを拘束して
あいつらに引き渡し自分らだけでとっとと逃げ帰りはりましたわ
そのせいで里英さんが怪我を(怒)」

陽「どうして守ったの、流れ弾にでもあたって
死んだように見せかけたらよかったのに」


優「仮にもまだ日本のトップだからね(;´-∀-)」


そういう所は真面目なんだから


菜「優子が生きてたら驚くだろうね」

優「ああ、何も言わなくても辞任するんじゃない(笑)」

陽「それだけじゃ許せない」

優「もちろん、今までしてきた事の罪を償って貰う準備は出来てる」

陽「陽菜まだ何も集めてないよ?」

優「ごめん・・・・それはさっしーにやって貰った(;´-∀-)」

陽「むぅ・・・さっしーが陽菜よりコンピューターに長けてるって言うの?」

横「当たり前ですやん指原さんにハッキング出来ないものなんてありません」

陽「陽菜だって中国のコンピューターハッキングしたんだからね」

優「うそ、ちゃんと痕跡消した?調べたもの削除した?」

陽「ちゃんとしたし」

優「さっしーに確認してもらわなきゃ(;´-∀-)」

陽「陽菜を信じられないって言うの(怒)」

優「心配なんだよ、もう二度と陽菜を失いたくないから」

陽「どういう事?陽菜って一回死んだの?」

菜「そんなわけないでしょ生き返ったのならあんたゾンビじゃん(笑)」

優「とりあえず着いたら四人は先に日本へ戻って」

陽「ヤダ優子とずっと一緒に居る」

菜「私だって」

優「陽菜・・・お願い、言う事を聞いて」


陽菜の頬を両手で挟み眉をハノ字にして語り掛けて来る


陽「キスしてくれたら言う事聞いてあげる(бвб) 」

菜「優子がするわけ・・・・・いやぁぁぁー(汗)」

横「ちょっと、叫ばんといてくださいよ(汗)」


まさかしてくれると思わなかった
だって毎日どれだけ好き好きアピールしても何もしてこなかったし
冗談でかわされていたのに今夢にまで見たキスをされていて


バチン!!


優「イッタ(;´-∀-)」

陽「なんでするかな(怒)」

優「陽菜がキスしたら帰るって言ったから(;´-∀-)」

陽「だからって人が見てる所でするとかあり得ないんだけど(怒)」


陽菜のファーストキスだったのに菜々緒と知らない人に見られたじゃん(怒)


菜「私もキスしてくれたら日本へ帰る」


身を乗り出してきた菜々緒


横「ちょっ、シートベルト外して乗り出したら危ないですって(汗)」


ガタン!ゴン!!


菜「ツッ・・・・イッター(汗)」


車が跳ねた時にバランス崩して前のボードに腰を
フロントガラスに頭をぶつけてる(笑)


横「だから言いましたやん」

菜「言うの遅いんだよ(怒)」

横「うちのせいちゃうし(怒)」


優子は陽菜にしっかりしがみついていて無事だったんだけど


陽「ねえ、頭でも打った?」

優「どうして?」

陽「だって・・・・・陽菜の事好きみたいじゃん」

優「アハッ(-∀-`) 好きだよ」

菜「みんなの事も・・・・だよ・・ね?」

優「うん」


やっぱり・・・・


優「みんなの事も大好きだけど陽菜の事は愛してる(´-∀-)」



だよね、陽菜だけを好きじゃなくて陽菜は愛してる・・・・ん?
愛してる?あ・い・してるってあの愛してる?


陽・菜「えぇぇぇぇぇ!!!(汗)」

優「まさか生きてキスできるなんて思ってもいなかったから
もう思い残すことはない・・・・(けど出来たらあんな事やこんな事も)・・・・」


後の言葉は小さすぎて何言ってるか聞き取れなかったけど


陽「絶対に優ちゃんだけを死なせない」

菜「そうだよ、その為の私達でしょ」

横「うちらの方が優秀ですけどね」

菜「あんたね、どう見ても年下のくせに
さっきから偉そうなんだけど(怒)」

横「だから敬語でしゃべってますやんおばさん」

菜「私におばさんって言うって事は
優子にもおばさんて言ってる事になるんだからね(怒)」

横「ゲッ同い年に見えへん、だったら優子さんめちゃくちゃ若く見えますね
あ、この人が老けてるのか(笑)」


菜「首絞めて殺してやる」

優「菜々緒落ち着いて(;´-∀-)由依も言い過ぎ
四人が来てくれなかったら私達確実に死んでたんだから感謝しないと」


横「・・・・・・・」


そのまま黙ってしまった由依
優子も膝から降りて隣に座りシートベルトを締める

でも優子の右手と陽菜の左手は繋がれたままだった

五人の秘書? 22

『時間稼ぎですか?』

優「震えて指がなかなか動かなくてね」

『脱がせて差し上げなさい』


そう言うと部下の一人がナイフを持ち・・・


優「もう着れない」

『そうですね、でもおそらく着る事は二度とないでしょう』


そうだよね事が済んだら殺されるんだから


『自慢するだけあって良いものを持っていらっしゃる』


ニヤニヤして一段と気持ち悪さが増す


優「布団はないの、固い床だと感じなさそう」

『向うの部屋にベッドはありますが・・・・
まあいいでしょう、私も固いのは嫌ですから』


「優子さん(汗)」


何も言わず少しだけ微笑んで見せ
裸のまま隣の部屋へ
さっきの部屋の半分くらいなのに窓が二つ
角部屋だからか・・・

ここに移って正解だったかも
向こうは真ん中の部屋で窓が無かったから


優「観客付き?あっちの方の自信があるって事かな(笑)」


向こうの部屋には三人だけ残し
狭い部屋に6人入って来た


里英は怪我をして動けないから一人付け
オドオドしていた由依には二人で十分だと思ってると言う事か


三人相手なら由依なら何とか出来るはず
私が出来るだけここで時間を稼けば二人は助けられる


「何をしでかすか分かっちゃいませんからね
いつでも殺せるように狙わせておくんですよ」

優「お前の租ちんが部下たちにバレることになるだけだけどな(笑)」

「途中からもっと欲しいと言わせてあげますから(笑)」


言う訳ないじゃないか好きでもないしそれに・・・・
初めてなんだから


優「明かりを消してくれると嬉しいんだけど」

「そんな事するわけないでしょ
暗くするだけで危険度は上がるのですから
さあ、お話の時間は終わりです」


上着を脱ぎ近づいて来る


意外にいい体してるじゃん、て思ったのは
自分にまだ余裕があるからなんだろうか


目を閉じると浮かんでくるのは陽菜の顔


陽菜・・・・ごめんね
最後にハグだけしたかったなー・・・・・
どさくさに紛れてキスすればよかった



ガシャン!!バタン、バタン


物音に目を開ける


「何事だ(汗)」

「奇襲ですあちらの部屋へ移動してください」


私に背を向けたことを後悔しろ(笑)

首に腕を回しヘッドロック


「ガハッ・・・」

「離せ!」


向けられる銃口

外では銃撃戦の音
それに釣られたのか隣ではもみ合う音
誰が来たかなんて今はどうでもいい
こいつさえ殺せば陽菜は助かるんだから相打ちになってでも殺してやる

「女の頭を狙え、腕はダメだ貫通するとボスにあたる」


意外に賢いじゃないか(笑)
撃たれる前に後ろへ飛びながら首をへし折ってやった

「きさまー(怒)」


四人の銃が一斉に私を狙ったその時

割れた窓から誰かが飛び込んできて一人の頭を打ちぬいた

私から気がそれた三人の一人に飛びかかり銃に指を添え
隣の仲間を撃ち殺しそいつの首もへし折る

終えた時にはもう一人も殺されていて
外の銃撃音も止んでいた


優「ありが・・・・・菜々緒?・・・どうしてここへ・・」


まさかみんなで来てないよね?
陽菜・・・・


優「陽菜!!」


急いで窓に近寄り外を見る


暗闇から駆け寄ってくる二人


ふたり?


ドアが勢いよく開き入って来た由依と


優「ふみの・・・きたりえは?」

横「大丈夫です今指原さんが手当してますから」


さっしー無事だったんだ・・・・よかった

と言う事はあれは由里子と陽菜


あきらかに足の遅い一人に笑ってしまう


吉「ハァハァハァ優子無事で・・・・」


そこまで言って口をあんぐりしたまま固まってしまった


優「由里子、菜々緒も文乃もありがとう」


振り返ると私を見ず壁を見てる二人


陽「ちょっハァハァ・・・引き離すとかハァハァあっ・・・」



私を見て真っ赤になりながら


陽「間に合わなかったの(汗)」


優「何言ってるの間に合ったからこうして生きてるんだよ
みんな本当にありがとう(。-∀-)」


陽「お礼はいいから早く何か羽織って(汗)」


どうやら私は真っ裸のままだったみたいだ(;´-∀-)


五人の秘書? 21

『これはどういうことですか大臣』

「わしは何も知らん、こいつが勝手にやった事だ」

『もしかして総理が?』

「私も知らなかった」

『まさか・・・・』

「俺じゃない、こいつが秘書だったのは前の知事からだ」

『そうですか・・・秘書さん
どうやって私達の事を知ったんですかね?』

優「・・・・・・」

『ほかに知ってる仲間がいるんですか?』

優「・・・・・・」

『助けが来ると思ったら大間違いですよ(笑)連れて来い』

「くそう、離せ」

優「くっ・・・・由依、大丈夫か(汗)」

『早く吐かないと出血多量で死ぬかもしれないですね』

優「吐いても殺す癖に」

『それはあなた次第です』

「優子さん言ったらダメです」

『このお嬢さんはまだ立場をわかってないようですね
さーてどこから折って欲しいですか足?それとも利き腕?』

優「やめろ!」

『話す気になりましたか?』

優「私が死んだら警察に連絡が行くようになってる」

『アハハハハ日本の警察如きに私達を捕まえられるわけ無いでしょ』

優「そうだな・・・総理大臣がここにいるんだもんな」

『それだけじゃありませんけどね』

優「貴様警察にまで手を伸ばしてるのか」

『手が警察しかないのなら恐れるに足りませんね
さて、どうやって苦しめてあげましょうか』

優「私を殺せ、その代わりその二人は助けてやってくれ」

『そうですか・・・・この二人から殺せばいいんですね』

優「この鬼畜野郎(怒)」

『お褒めにあずかり嬉しい限りです』

「わ、私達は帰ってもいいか(汗)」

『そうですね・・・今回はこんな楽しみを与えてくれたので
大目に見ましょう、ただし!
次にこのような事があれば命の保証はないと思って下さい』

「わ、わかった(汗)これで失礼する」


我先にと部屋から出て行こうとする三人


『あ、そうそう可愛い秘書さんによろしくとお伝えください』

「・・・・今度は必ず一緒に連れて来る」

『楽しみにお待ちしています』



陽菜達が解雇されたのをまだ知らないのか?
日本との連絡を絶っていたのかも

誰がお前たちに渡すもんか
くそう、刺し違えることが出来たなら・・・


『さーてと、お待たせしましたこちらのお嬢さんは
無傷みたいなので楽しんでから殺すとしましょう』

「やめろ、来るな(汗)」


両手両足を一人ずつ持ち動かないようにしてる


「里英さんに触るな!ヤルなら私をヤレ」

『けが人を襲う趣味はないのでね』

優「私が相手してやるから離れろ」

『あなたには何をされるか分かったもんじゃないので辞退します(笑)』

優「そいつらペチャパイだけどいいのか」

『どれどれ・・・あぁ・・・これはですね』

「煩い!爺殺してやる」

優「二人を助けてくれるなら私は何もしない」

「優子さんこいつら信じたらあきません」

『ふっ小さいのにいい胸してるじゃないですか』

優「だろう、だからそいつらは逃がしてくれ」

『いえいえこの方達にはあなたが抱かれてるのを見る義務があります』


今は少しでも生きながらえて逃がすチャンスを見つけなければ


『お前達銃を構えて居なさい、
少しでも変な動きをしたら頭をぶち抜いて良いですからね』

由依と里英の頭に銃口が向けられた
そして私にも

『それでは自分で脱いで貰えますか
何か隠し持っていたら怖いので私は離れて見ていますから』



散々調べたくせに・・・・まあいいゆっくり脱いで時間稼ぎが出来る

きっとさっしーが里英を助けに来るはずだから

五人の秘書? 20

なんとか五分前に到着してチェックイン

現地に到着した時には日も暮れて夕飯の時間


木「さーてと、ここからどうしようか」

菜「優子の携帯は起動してないみたいだから居場所はわからない」

陽「総理に電話してみようか?」

木「・・・・そうじゃん、あんた達秘書だから
怪しまれることなく連絡出来たのにもっと早く気づいてよ(怒)」

陽「どうして怒られるかな(怒)
気づかなかったのは文乃だって同じじゃん(怒)」

菜「いいから二人共、早く連絡して」

吉「わかった」


かけるとコール音がした


陽「おかしいな・・・・呼び出してるんだけど出ない」

吉「こっちは電源切れてるみたい」

木「場所分かる?」

陽「待って・・・・」


GPS機能を使って場所を特定


菜「道路?」

木「もしかしたら車の中に置いて行ってるのかも」

陽「総理ズボンのポケットに入れてて
よく座席に落としてるんだよね、
その度に陽菜が車まで取りに戻らないといけないから
いつも持ちましたかって確認してるんだけど
今日は陽菜がいないから落としたままだったのかも」

吉「おっちょこちょいのおかげで助かった、早く行こう」


タクシーに乗り込み地図を見せそこへ行ってもらう


陽「ねえ、遠くない?」

吉「どんどん郊外へ進んで行ってる」


そんな話をしているとタクシーが止まる


陽「なんで止まったの?」


運転手とやり取りをしてる文乃


木「ここからは私有地になるから入れないんだって
だから降りてくれって」

吉「ちょっと待ってよ帰りどうするの(汗)」

菜「帰りの心配してる場合じゃないでしょ」

吉「そうだけどさ」

木「歩いて30分くらいだって言ってる」

陽「真っ暗なんだけど」

菜「簡易ライトは持ってる」

木「さすが元警察官」

菜「元は余計」


仕方なく降りて帰って行くタクシーを眺める


木「さあ、行くわよ」

吉「相手が銃を持ってたらどうする(汗)」

菜「その時は・・・・・・その時考える」



陽菜達には武器がないし強いのは文乃と菜々緒だけだ


どれくらい歩いたんだろう遠くに微かだけど明かりが見えて来た



カサ・・・・


風かもしくは動物?・・・違う


陽「明かりを消して」

菜「どうしたの」

陽「しっ」


風は吹いてないし動物ならもっと音がするはず

それにこの匂いは・・・・血

陽菜の異変に気付いたのか菜々緒と文乃が
陽菜と由里子を背にして身構える

灯りを借りその方向を照らすと

「うっ・・・・」


眩しそうに手で目をかばったのは


陽「さっしー?」

木「酷いケガ(汗)」

指「みなさん引き返してください」

菜「どういう事、優子は?」

指「わかりません」

菜「助けに来たよ」

指「皆さんが太刀打ちできる相手ではありません」

吉「警察に」

指「無駄です」

陽「わかりませんてどういう事?優子は無事なんだよね?」

指「わかりません・・・・優子ちゃんは私達を逃がしてくれて
でも途中で里英ちゃんと由依が捕まってしまって・・・
私はやっとここまで逃げて来たんです」

木「里英と由依って誰?」

指「ノイエの仲間です」

吉「意味わかんないけど助けに行かなきゃ危ないって事だよね」

指「今行っても捕まって・・・・殺されるのは時間の問題です」

陽「だったら行かなきゃ(汗)」

菜「陽菜待って」

陽「優子が・・・優ちゃんが殺されちゃう(汗)」

木「さっしー、武器はないの?」

指「ここに拳銃とナイフが、あと車の下に銃を隠してあります」

菜「相手は何人?」

指「半分はやっつけましたがまだ10人以上と大臣と総理と都知事も中に」

吉「あいつら・・・許さない」

指「指原も行きます」

陽「その傷じゃー足手まとい・・・
でも車ぐらいなら盗んで待機しておけるよね」

指「はい」

木「でもさっしーを探してるんじゃない・」

指「大丈夫です、私達は三人組だと思ってますから」

木「どういう事?」

指「指原は気配を消すことが出来るんです」


だからこの前集まった時気づかなかったんだ


菜「だったらどうしてケガしたの」

指「里英ちゃんを守る為に盾になったので・・・
でもバレてません、二人を捕まえてすぐ戻っていきましたから」

吉「相手が油断してる今がチャンスかも」


射撃は海外に行った時遊び半分で練習してたから自信はあるけど
人を撃つのは初めて


指「今回は殺し合いになりますが皆さん大丈夫ですか?」

菜「優子を助けられるなら仕方ない」

吉「これ、人殺しで捕まっちゃうやつ?」

指「大丈夫です、中国側も手を焼いているマフィアなので見て見ぬふりです」

木「だったら迷ってる暇はない」




さっしーの応急処置をし銃を取って来てもらい
みんなで生きて日本へ帰ろうって指切りした
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