わがままな女神   68

優子

昨日までなら何でもなかったこの沈黙・・・今は凄く苦しい

すくっと立ち上がるとお風呂の用意をして部屋を出て行った

はあ・・・どうしたらいいんだろう、
何を考えているのか全然わかんない(汗)

まさか今になって部屋から出ていけ!なんて言わないよね(泣)

どうしよう・・・篠田先輩に相談!だめだ、もっとこじれそう(汗)

秋元先輩・・・は、こういう話無理そうだし

あっちゃん・・・・ダメだよね、
さっきバレタッテわかって怒ってたもん(汗)

ハアー・・・時間はどんどん過ぎて行く!

カチャッ!

「あっ!おっお帰りなさい」

「・・・・・・」

「ちょっとぬるくなっちゃったけどジュース飲みますか?
あっ、買ってきましょうか?」

「・・・・・」

私の話に一切反応せずドライヤーをだし髪を乾かしだした

「フゥー(´-∀-)」

バッ!と私の方を向いて睨んだかと思うとまた向こうを向いて乾かしだす

なんで、ふーに反応するんだよ(汗)

乾かし終えるとベットに入り壁の方を向いて寝てしまった・・・・

「あのう・・・」

「・・・・・」

「一人で寝られるんですか?」

「・・・・・」

電気を消し、自分のベットに入る・・・・・

ベットってこんなに広かったんだ・・・

寝返り打ち放題だし、起きないように気を遣わなくてもいいし・・・

でも・・・寂しいよ(涙)・・・ううぅぅぅ・・・・

やっと自分の気持ちに気づいて素直になれたのに・・・

両想いだと思ったのに・・・うっうっ・・・ずずず・・・

泣いてるのばれちゃう・・・我慢しないと
ダメだ鼻水が、確かティッシュは机の上だったっけ

取ろうと思って反対を向くと影が!!!

「おばけぇ〜///」

「何泣いてるぅ(бвб)」

「ふえっ!?」

小嶋先輩?

「なんで泣いてるの?陽菜の方が泣きたい気分なのに(怒)」

「だって・・・なんか怒ってるし、うう・・・しゃべってくれないし・・・
せっかく好きって気持ちに気づいて言えたのに・・・
恋愛したことないからどうしたらいいのかわかんない(泣)」

思った事を全部言うと、そっと抱きしめてくれた

本当の気持ち   火曜曲   2

リハーサルが7時に終わり本番まで休憩

夕食にケイタリングが用意されていてみんなで食べる

テーブルに座ると麻里ちゃんとこじぱが両隣に来て座った、小さな声で

「ゆっぴー、ビックリしただろ 」

「うん、だってまさかこんなに早く共演できるなんて思ってもなかったから
お母さん言ってくれればいいのに 」

「陽菜知ってたよ 」

もぐもぐ食べながらさらっと言うこじぱ

「えっ!なんで言ってくれなかったの 」

「篠田も知ってたよ 」  

「もー二人とも、なんなのー 」

「宏美さんからメールで驚かすから言わないでって、一週間前ぐらいだから
陽菜忘れてたー 」

「篠田はニャロが忘れる前に聞いたからね 」

「教えてくれてれば心の準備が出来たのにー 」ぶー

「アハハハ、怒らないの、可愛い顔が台無しだよ」

両方から頬を突かれた

「優子、大丈夫か!」

たかみなが声をかけてきた

「何が?」 

「リハーサル中一言もしゃべらなかったから・・・」

あっしまった・・・

「いつもと違うから体調悪いのかなって思って」

「前の仕事でぎりぎりだったしベテランの方達を前にしたら緊張しちゃって 」

「珍しいやん 」

「そっそうかな 」

「そういえば岩崎さん可愛い女の子ってとこで高橋の方を見て
ウインクしたっすよー、てれるなー 」

たかみな、とんだ勘違いなんだけど・・・まーいっか
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