コロッケ
年始のテレビ番組で共演して以来、久しぶりに珍しい人から連絡が来た
実はお願いがあって・・・そう切り出され、詳しいことは行ってから話すからと
用件だけ言われ切られた
相変わらずだなーと思いながら、シンデレラハネムーンの件もあるし
(いのちの理由)と言う同じ歌を歌っていることもあり快く引き受けた
何故優子ちゃんを呼び出すのかは疑問に残ったが、
当日衝撃的な事実を聞かされて
自分が知ってしまってもいいのか悩んだけど、
信頼されているんだと思うと嬉しかった
宏実さんと逢って泣きじゃくっている優子ちゃんを見ていると
本当に親子なんだと実感する
それを週刊誌が嗅ぎまわってると聞いて自分も気を付けないとと思った
嫁と4人で食事をし終わると客室に案内した、
プライベートまでは聞けないからね
コーヒーとケーキを運んで二人っきりにしてあげる
1時間ほどして部屋から出てきた優子ちゃんはスッキリした顔をしていて
それを優しい目で見守る宏美さんが印象的だった
「コロッケありがとう 」
そう言って宏美さんが先に帰られて、30分してから
優子ちゃんも帰って行った
まさかのこの二人と友達であったことに感謝して、これも何かの縁だし
ずっとふたりを応援して行こう、見守って行こうと心に誓った
優子
久しぶりにコロッケさんからメールが来てお宅に招待された
奥さんとも仲良くなっていたから
一人でも全然平気だったし今は一人が良かった
卒業の事、麻里ちゃんは何も言ってくれなかったし
にゃんにゃんは知ってたのに
教えてくれなくて、凄いショックだった
私達ってそんなもんだったのかなー
二人とも私の事を好き!
愛してるって言ってくれてたはずなのに
こんな大事なこと、私だけ仲間外れ・・・
結局は二人だけの方がいいんじゃん
総選挙からあんまり話してない、私がひたすら避けてるんだけどね
二人とも凄く悲しそうな目で見つめてくるけど・・・
私の方がいっぱい傷ついてるんだから・・・・あと1か月・・・そしてにゃんにゃんも
卒業しちゃったら私は一人ぼっちになるんだから今から練習しとかないと
心が壊れちゃいそうで怖い
コロッケさんに癒してもらおーっと
ケーキを手土産にチャイムを鳴らす、
いつもの笑顔でお出迎えしてくれたコロッケさんに
カーキを渡してリビングのドアを開ける
「おか・・・・岩崎さん(汗) 」
目頭が熱くなり涙がこぼれそうになるのを我慢する
ダメ!ばれちゃう、今は我慢するんだ優子!必死で自分に言い聞かす
でも涙は止まってくれず頬に暖かいものが流れ落ちる
ソファーに座っていたお母さんが立ち上がって両手を広げながら
「優子、おいで」
「なっ・・・ばれ・・・(汗)」
「コロッケには言ってあるから」
あーいいんだ・・あの胸に飛び込んでも・・・
そう思った瞬間には飛び込んでいた
「おかあさーん 」
わんわん泣く私を片手で抱きしめ片手で頭を撫でてくれる
どれだけ泣いたんだろう・・・ポンポンと大きな手が私の頭を叩いて
「お腹すいたから、ご飯食べるよ」
てコロッケが言った
優子
「予約しないの?」
「携帯で予約した方が安いときがあるので検索してみます」
「なんか・・・めんどいね(бвб) 」
「同じ条件なら少しでも安く行けた方がいいでしょ?」
「ケチくさーい(бвб) 」
「学生なんだからこれが普通ですよ」
「・・・陽菜は普通じゃないって事?」
「わぁ!(汗)こじぱはそのままでいいと思います(汗)」
「・・・・」
「えーと・・・何食べますか?今日は私が奢りますよ(´-∀-)」
「フレンチ(бвб) 」
「うえっ(汗)」
「ウソだし・・・まだあんまりお腹すいてない」
「じゃーどこか行きますか?」
「バイト何時から?」
「5時からなので4時半に向かえば間に合います」
急に黙ると何か考え込むこじぱ
「わかった行こう!」
私の手を取り歩き出す
「どこ行くんですか?・・・・こじぱ?」
どんどん歩いていくんだけど・・・
ここって昼間に来る場所じゃないと思うんだけど(汗)
「ここでいいかな!(бвб) 」
「えっ?」
有無を言わさらず手を引かれた
入っちゃったよね・・・私達(汗)
「あっ、あのう・・・」
「今から優ちゃんを食べるからね(ニコ)」
ねっ、て可愛く言われても(汗)
「お金は陽菜が払うから、優ちゃんは体で払ってね(бвб) 」
小嶋さん?
ここは食べ物屋さんじゃないですよ
私美味しくないですよ・・・・たぶん(汗)