麻里子

いまだかつてないくらい最悪な朝!
と言っても過言ではないくらい機嫌の悪いニャロ

「早く起きないと朝食抜きになるよ」

「煩いな先に行けばいいじゃん(怒)」

「・・・昨日の夜から何怒ってんの?」

「怒ってないし・・・」

「あきらかに怒ってるじゃん」

「・・・・・優ちゃん痴漢にあったんだって」

「なっ!ちょっ(汗)それいつ?」

「陽菜達が出た後の学校に行く電車の中」

「なんで早く言わないの(汗)」

「聞かれなかったし(бвб) 」

「いや、それは言ってもらわないとわかんないから」

「だから早く帰ろうよ」

「それは無理、まだ回らないといけないとこあるし
値段交渉もしないといけないからね」

「麻里ちゃん冷たい(怒)」

「ゆっぴーの事は心配だけど
篠田は経営者としての責任もあるから仕方ないでしょ」

そのまま黙ってしまった陽菜

それからは行く場所場所で黙々と生地を選んでる

仕事に集中してくれるのはありがたいけど・・・
嵐の静けさにならなきゃいいけどね

陽菜にはああ言ったけど内心ゆっぴーが心配で仕方がない
初めての事だろうからきっと心細いよね・・・

帰ったら真っ先に抱きしめてあげるからね!

ひと段落が付きカフェでお茶をしていると

「後行くところは?」

「後は値段交渉して詰めていくだけだよ(*`ω´) 」

「じゃー陽菜はもういらないでしょ(бвб) 」

「えっ!?」

「陽菜は最終便で帰るから後はよろしく(бвб) 」

「帰りのチケット取ってあるのに(汗)」

「キャンセルしといて、後は自分でするから」

「ちょっとニャロ(汗)」

「ホテルに帰って荷物とったらすぐ出るね」

だからか・・・昨日の夜陽菜にしたら荷物綺麗に
整理してあるなって思ってたんだよね・・・

恐るべし行動力・・・(汗)

「優ちゃんの事は心配しないでね(бвб) 」

いやいやあんたと二人きりにする方が心配なんですけど(汗)

そんな篠田の想いを知ってか知らずか
手を振りながら笑顔で扉から出て行った