優子さんのアパート、三人で夕食たべ終え

「ゲキカラ行くぞ」

「優子さんのそばがいい」

「ダメだおめえはサドの家へ行け」

「目の前?」

「まだ違う、卒業したら引っ越すがそれまではここにいる」

「・・・・・・」

「迷惑かけんじゃねえぞ、喧嘩すんなよ」

「・・・・・わかった」

「サド、頼んだぞ」

「はい」

お母さんには簡単に事のいきさつをメールしておいたんだけど
大丈夫かな・・・(汗)

「ただいま」

「おかえり、そちらが渡辺組の玲奈さんなの?」

「そうだよ」

「優子さんのお嫁さん候補のお嬢さんなのよね」

「うん」

「アハハハハハ怒ってる?」

「怒ってないわよ、いらっしゃいどうぞ上がって」

ゲキカラを見ても表情を変えることなく話すお母さんはさすがだ

「今部屋が空いてなくて麻里子と同じ部屋なんだけどいいかしら」

「嘘でしょ(汗)」

「・・・・・・・・・・・」

「麻里子のお友達なんでしょ」

「友達と言うか・・・・」

追い出すわけにもいかないし仕方ないか・・・・

「わかった」

「服とか組長の家に届いてたから持ってきといたから」

「・・・・・・・・」

軽く頭を下げるゲキカラ

部屋に入ると

「優子さんのお嫁さん候補?」

「親の間で交わされた話だから気にすんな」

「優子さん女?・・・・」

「そうだな、ゲキカラも知ってるだろ」

「うん・・・女でも好き・・・サドもでしょ」

「な、何を・・・・(汗)」

「アハハハハハ焦ってる?」

「煩い、それ以上しゃべるんじゃねえ
それに優子さんには好きな人がいる」

「・・・・・・トリゴヤ?」

「確かに似てるが別人だ」

「ヤル?」

「だめだ!優子さんに殺されるぞ(怒)」

「嫌われる?」

「ああ、二度と会えなくなるぞ」

「嫌だ・・・・」

「小嶋には絶対に手を出すな
それと何があっても危険から守るんだわかったな」

「・・・・・たぶん・・・・」

ゲキカラが優子さんを慕っているのは知ってたが好きだったとは・・・

もしゲキカラが運命の人だったら・・・・

私は耐えれるだろうか・・・

今は考えたくない・・・

「サド?」

「早く荷物出して片づけろ」

「わかった」

スエットを出し着替え始めるゲキカラ


制服以外初めて見たな(笑)

私も初めて見せるんだけどね

「朝早いからさっさと風呂入って寝るぞ」

「朝早い?」

「優子さんの朝食作りに行くんだよ」

「早く起きる」

優子さんの事になると素直だからやりやすいけど
ずっと一緒に居るのは辛いものがある

早く部屋空かないかな(汗)