現地に着くとレンタカーを借りて荷物を積み込む

「慣れてますね」

「タクシーを使うよりレンタカーを借りる方が安く上がるし
少々多めに商品を買っても大丈夫だからね」

「かっこいいですよね」

「そっかな、普通だよ」

全然普通じゃないし・・・外車だよ?車線反対だよ?

またここでも差を見せつけられた感じがする・・・

私は雇われの身で半人前、小嶋さんは自分のお店を持つオーナー
見た目も美人でモデルさんみたいな人とちんちくりんで
普通な自分・・・二人が一緒の所を見て人はどう思うんだろうか・・・

モデルとマネージャー?または付き人?

それが一番あってるか・・・

「まーた、よくない事考えてるでしょ(бвб) 」

「え?」

「眉毛、ハの字になってるよ」

「・・・・」

「私、こんな仕事してるけど人を上辺だけで見たりしないよ
いくら綺麗に着飾ってお化粧したって中身は空っぽの人
意地悪な人を沢山見て来たの
そんな陽菜が優ちゃんを選んだんだからもっと自信を持ってほしいな
それに、優ちゃん可愛いよ・・・・」

横を見ると耳まで真っ赤にして前を向いて運転してる小嶋さんがいて
自分の顔も火照ってくるのが分かった

「にゃ、にゃんにゃんの方が可愛いもん・・・(汗)」

「じゃー二人共可愛いって事だね」て

ふわっと笑う小嶋さんをずっと眺めていると

「もう、前を向きなよ恥ずかしいじゃん(汗)」

「あ、はい(-∀-`) 」

カッコよくて、しっかりしていてそれでいて可愛くて
一生小嶋さんには敵わないんだろうなーと
改めて思った


ドキドキしながらホテルにチェックイン

「はい、これ部屋のカードキー無くさないでよ」

「部屋の番号は・・・・」

「1017だって」

「奇跡だ」

「え?」

「あ、いえ、こ、にゃんにゃんは?」

「一緒に決まってるじゃん」

「そ、そうですよね、アハッ(-∀-`) 」

や、やったー♪

「奇跡って何?」

聞こえてたんだ・・・

「えーとですね、私の誕生日と同じ番号なんです(´-∀-)」

「10月17日なの?」

「はい!」

よし、印象付けたぞ、覚えといてくれるかな(汗)

部屋の中は当たり前だけどセミダブルのツインベット

「にゃんにゃんどっちに寝ますか?」

「陽菜は奥がいいかな」

「じゃー私はこっちですね」

バフッとベットにダイブする

「陽菜は商談に行くけど優ちゃんはどうする?
ホテルにいてもいいし観光しててもいいよ」

「一緒について行ったらダメですか?」

「ついて来ても面白くないよ」

「いいんです!・・・一緒に居たいから・・・」

「もう・・・そうやって照れるような事いきなり言わないでよ(汗)」

「だって一人で観光しても楽しくないもん・・・・」

「優ちゃんが来たいなら来てもいいよ」

「やったー(´-∀-)にゃんにゃんの秘書になったつもりで
全部ついて行きます!」

「ふふ、よろしくね秘書さん(бвб)」


もちろん商談相手は外国人で英語で交渉してるんだけど
相手の人は凄い早口で訛りが少しあるのか聞き取りにくい

実は大島さん英語が得意教科だったりする(´-∀-)
友達に帰国子女もいたから教えて貰ったりしたおかげで
英検だって一級持ってるんだから

小嶋さんは少し苦手みたい
話せてるんだよ!話せてるんだけど相手が
自分の有利な方へ言いくるめて持って行こうとしてるのがわかったから

「wait」

「優子?」

「小嶋さんそのまま契約したら損するよ」

「え?」

「ちょっと待ってて」

ずっと聞いてたから話の内容はわかる
だからもう一度交渉しなおす
もちろんこっちに有利なようにね

「OK」



「優ちゃん今日はありがとう、ホントに助かった」

「にゃんにゃんの役に立ててうれしい(´-∀-)」

「でも英語凄いじゃんどうしたの?」

「私こう見えて勉強できた方だったんだ
その中でも英語は得意中の得意♪」

「そうだったんだ
これからも秘書でついて来てもらおうかな」

「行く!にゃんにゃんの為なら北極にだって行くよ(´-∀-)」

「ふふ、大げさ(笑)」

目標一つクリアー♪