あれからすぐには送れなくて
仕事が終わり何度も打ち直したメールをやっと送信

携帯見てくれるかな・・・・・

なかなか来ない返事

きっとお風呂にでもゆっくり入ってるんだよ
湯船で寝ちゃったりしててそれでまだ見てないとか・・・

自分もお風呂へ入ろうと腰を上げた瞬間携帯が鳴った

画面を見て慌ててボタンを押す

「もしもし、小嶋さん?」

「あっ、うん・・・返事遅くなってごめんね
お風呂入ってたから」


やっぱり(´-∀-)


「でね、休みの事今日聞いたの?」

「はい、今朝麻里・・・オーナーから聞きました」

「そっか、麻里ちゃん言うの遅いね」

「そうなんですよ、言ってなかった?とか
しらを切るんですよ、まったくいっつもいい加減なんだから」

「うん、そうだね」

なんか、嫌な予感しかないんだけど・・・・

「でね、土曜日と言うか、
金曜日の夕方から商品の買い付けの為に海外へ行くの」

「海外・・・ですか」

「ごめんね、私が早く言ってあげてればよかったんだけど
大島さん何も言ってこないし、何か用事があるのかなって思って
二週間ほど前に仕事入れちゃったの」

そうだったんだ・・・私との事気にしてくれてたのに・・・
なんだよ、なんでこんなに間が悪いんだよ

「仕事だったら仕方ないです、メールなかった事にしてください」

「でも・・・」

「気にしないで、慣れてますから」

「大島さん・・・・」

「また今度ご飯行きましょう、次は私の奢りでですからね」

「うん・・・ほんとごめんね」

「いいですって、私お風呂入るところだったんでこれで
おやすみなさい」

「おやすみ・・・」


このまま話してたら泣いてしまいそうになったから珍しく自分から切った

私達ってやっぱり無理なのかな・・・
神様まで見放してるんだから
どうすることも出来ないや・・・


「っつ・・うう・・・」


涙が次からつぎへと溢れてきて止まらなかった





「はぁ・・・・」

「・・・・・・・」

「・・はぁ・・・・」

「・・・・・・・・」

「ふぅ・・・・」

「優子ちゃん」

「ん?」

「指原で良かったら話聞きますよ」

「ん〜いいや、有難う」

「下の店のみるきーちゃんて可愛いと思いませんか?」

「え?うん・・・いきなり何」

「私、アイドルヲタクなんですけど
その辺のアイドルよりみるきーちゃんの方が可愛いと思うんですよね」

「そう・・・だね」

「あの顔とあの声で、その服似あいますよ
なーんて言われたら絶対に買っちゃうでしょ」

「もしかして買っちゃったの?」

「はい!即買いしました<`〜´>」

あちゃー釣られてるよこの人・・・

「優子ちゃんだって大好きな小嶋さんから
似あってるよなんて言われたら絶対に買うでしょ?」

「・・・・・」

「もしかして言われた事ないとか」

「煩いな、早く仕事しろよ(怒)
怖いオーナーに怒られるぞ」

「誰が怖いオーナーかな?」

「うわっ、麻里ちゃんいつの間に沸いて出て来たの(汗)」

「人をゴキブリみたいに言わないでくれる
それにコソコソ話したって全部聞こえる広さなんだから」

「さ、指原はお昼行ってきまーす」

「こら、ずるいぞ逃げんな(汗)」

「で、ゆっぴーは何に悩んでるの」

「別に悩んでなんかいません」

「若い間はたーくさん悩めばいいけど
お客様の前ではそんな顔してたらダメだよ」

「わかってます」

「それと、今日の夜8時からシャンプートリートメントの
お客様が入ってるんだけど篠田用事で帰らないといけないから
ゆっぴーに任せてもいいかな」

「麻里ちゃんのお客様なのに私がしてもいいんですか?」

「今日しかダメだって言うから了解は貰ってる」

「わかりました、ちゃんと戸締りもして帰ります」

「よろしくね(*`ω´) 」


どうせ早く帰っても一人だし
仕事してる方が気が紛れていいやって思ってたのに・・・