陽菜

なんなんだろうこの気持ち・・・
今までに感じたことのない心苦しさ?

大島さんの事を考えると胸が苦しくなる

指原さんがたまに洋服を買いに来て
みるきーとデレデレしながら話していても
なんとも思わないのに

大島さんだと笑いながら二人で話しているだけで
胸がモヤモヤしていた

みるきーがたまに

「この服優子さんに似合いそうですよね」

て言うと、優子はこっちの方が似合うもん、て思っちゃったり・・・

「ニャロ、それが恋なんだよ」

「恋?」

「そう、ゆっぴーの事が好きだって事(*`ω´) 」

「好き?陽菜が大島さんの事を?」

「そう、もしもだよ、もしも大切な商談をしてる時に
ゆっぴーが大けがして病院に
救急搬送されたって連絡あったらどうする?」

「商談中は携帯を見ない」

「じゃー休憩があってその時に見てまだ一時間ぐらい終わんないとしたら」

「・・・・・・」

「もしかしたら死んじゃうかもしれないよ」

「大島さんは死なないもん(怒)」

「そんな事はわかんないでしょ大怪我なんだから」

「急用が出来たって言って帰らせてもらう」

「ほら、その時点で一番はゆっぴーになってんじゃん」

「もとはと言えば麻里子が言うのを忘れてたからいけないんじゃん(怒)」

「ニャロから誘えばよかったんでしょ」

「陽菜がそんな事言うように見える?」

「見えないか(笑)」

「商談意外に人を誘った事なんてないし
それに・・・・好きだって気づいてなかったから・・・」

「ゆっぴーあれから凄い落ち込んじゃっててさ
あのゆっぴーがだよお客様からどうかされましたかって
心配されてるんだよ、考えられないでしょ?」

「うそ・・・あの大島さんが?」

「もう、お店自体が暗くなっちゃって困るんだよね」

「そんな事陽菜に言われても・・・」

「どうにかしてくれないと仕事になんないんだけど」

「麻里子にだって責任があるんだから・・・」

「・・・・・わかった、可愛いゆっぴーの為にひと肌脱ぎますか」

「可愛いは余計だし(怒)」


で美容室からの流れで
今、陽菜の部屋に居るんだけどなんで泣きそうなの?

自分から言うのが初めての陽菜は今日凄い緊張して
あまり話せなかったし
話すとつい強い口調で言っちゃってたからかな(汗)

「コーヒーどうぞ」

「ありがとうございます・・・」

『・・・・・あのう』

「あ、何?」

「いえ、小嶋さんの方から言って下さい」

「私は後でいいから大島さんから話して」

「私・・・私は小嶋さんの事が好きです!大好きなんです」

うん・・・知ってるけど・・・

「だから・・・だから、別れたくありません!!」

「えっ?」

「小嶋さんからの別れ話なんて聞きたくありません(泣)」

「ちょっと、いつ別れたいって言った?
そんな事一言も言ってないけど」

「でも、食事中もずっと黙ったままで
しかめっ面で怒ってるみたいだったし
話も途中でやめて家まで連れてこられたからてっきり・・・」

「あのね、もう・・・・・
大島さんはいつもあんなシャンプーの仕方してるの」

「やっぱり下手でしたか?(涙)」

「だから、質問にだけ答えて」

「えーと、小嶋さんだからいつもより丁寧に
時間をかけてやりました・・・嫌でしたか?」

「いつもドライヤーをかける時手櫛で
あんなに優しくとかすの?」

「それは・・・小嶋さんだから
髪を少しでも傷めないようにしただけで・・・」

「陽菜だから特別?」

あんな風に他の人にも触れてるのかと思うと
凄く嫌だなって思った

「あ、えーと・・・・・・(汗)」

「答えて」

「も、勿論です!自分の好きな人の髪だからです!」

「よかった・・・」

「よかった?どういう事ですか」

「何でもない(汗)」

「・・・・・もしかして・・・ヤキモチ・・・?」

「ウッサイ(汗)」

「えっ、わっやばいどうしよう、小嶋さんが赤くなってる(´-∀-)」

「もう、見ないでよ(汗)」

恥ずかしくて手で顔を覆い俯いた