あなたの一番になりたい 14

「おやすみなさい(´-∀-)」

「お休み(бвб) 」

「・・・・・・・・・・・」

どうやって寝たかを確かめたらいいんだ?

名前呼んでみて返事されたら困るし・・・

五分くらい静かにしてれば寝るかな?

明かりが漏れないように布団に潜り込み
携帯を開いて時間を確認

もう大丈夫だろうか・・・・

小嶋さんの方を見ても動く気配はなくて
寝息だけが聞こえてくる

よしもう少し・・・10分もたてば普通だったら寝てるよね?

そーと起き上がり息を殺し
携帯をカメラにして小嶋さんのベットの横に立つ
顔の前へ携帯をあてるとその明かりで寝顔がみえた

寝てても綺麗だなー・・・・(´-∀-)
少し見とれていて
ボタンを押そうとした瞬間

「何か用?」

いきなり目が開いたのと声に驚き
携帯をもう少しで小嶋さんの顔の上に落とすところだった(汗)

「何してるの?」

「えっ、いや・・・あのう・・・うっ・・」

「・・・・・・もしかして・・・」

「あぅ・・・すいません盗撮しようとしてました
ごめんなさい(汗)」

「・・・・写真を撮ろうとしてたって事?」

「はい、寝顔を撮りたくて・・・すいま・・・」

「なーんだ・・・」

「へ?」

「あっ・・・寝顔なんて一緒に住みだしたらいつでも見れるじゃん」

「で、でも部屋違うからそんな頻繁には・・・」

うーん、と何か考えてるそぶりを見せ
私の目を見たかと思うと

「どうぞ」

そう言って少し横によりシーツをめくる小嶋さん

「あ、あのうどういう意味出すか?」

「一緒に寝れば毎日見れるでしょ(бвб) 」

「い、い、いいいいんですか(汗)
ん?毎日?」

「ドモリすぎだし(笑)」

「今、毎日って言いました?」

「優ちゃんの部屋狭いしベット置いたら
荷物あまり置けないと思うの
陽菜のベットは大きいから一緒に寝れるよ(бвб) 」

という事は一緒に住みだしたら毎日同じベットに入り
寝起きを共にして・・・
あわよくばおやすみ・おはようのチュウなんて出来たりしちゃいますか?

「ねえ、腕怠いから早く来て」

早く来てって・・・なんかエロくないですか小嶋さん
男の人だったら誤解しちゃいますよ(汗)

「お邪魔します・・・」

ゆっくり隣に潜り込む

「・・・・ねえ、何で後頭部しか見えないのかな?」

「い、いやそのう・・・」

そんな事言ったっていきなり小嶋さんの顔が目の前に来たら
心臓が持たないからこうするしか・・・

「すぐこっち向かないとけり落とすよ」

小嶋さんて過激な一面もあったんですね・・・・
慌てて向きなおすと顔と顔の距離が30センチほどしかなくて
目と目が合った瞬間目をつむってしまったヘタレな私

どうしよう・・・また怒られるのかな・・・(汗)

そう思った瞬間唇に柔らかいものが触れた・・・

あなたの一番になりたい 13

「あのね、言うだけ言って人の話をちゃんと聞かないの
優子の悪い癖だよ、一回落ち着いて」

「うう・・・・」

「ほら、泣かないの」

そう言うとハンカチをだし拭いてくれる小嶋さん

・・・・ハンカチもいい匂い(-∀-`)

だぁー何考えてるんだー今そんな事思ってる場合じゃないぞ
このまま別れ話になったら一緒の空間になんて居れない
飛行機だって隣同士なんだぞ!ここは誤魔化さなきゃ・・・

「なーんてね、うっそー(-∀-`) 」

「・・・・・・」

「冗談でーすアハハハハ(汗)」

「冗談?」

「そう冗談です」

「全部?」

「はい全部!名演技だったでしょ」

「なーんだ、冗談か(бвб)」

あれ?信用した感じ?

「離れるのが嫌なんだったら一緒に住むしかないなーて
思ってたんだけど、そっか嘘だったんだ(бвб)」

「ふ、ふぇ?い、今なんて言いました?」

「そっか嘘だったんだ」

「その前ですよ」

「なーんだ冗談か」

「いやいや、その後(汗)」

「ん〜忘れた(бвб)」

「えぇぇぇ〜(涙)」

「ふふふ、うっそー(笑)」

「小嶋さん(汗)」

「あ、また(怒)」

「すみません、あ、あのう、
たしか一緒に住むしかないとかなんとか・・・・」

「ちゃんと聞こえてんじゃん(笑)」

「あぅ・・・・」

「離れたくないのが嘘なんだからなしだね(бвб)」

「嘘じゃないですホントです離れたくない寂しい好き
にゃんにゃんが好きすぎて死んじゃう(汗)」

「んー死んだら麻里子が困るかもしれないからいいよ」

「麻里ちゃんだけなんだ・・・」

「ん?」

「にゃんにゃんは困らないの?」

「んん〜・・・・困る!・・・かな?」

「わ、私こう見えて料理得意なんです
冷蔵庫の残り物でちゃちゃっと作っちゃいます(´-∀-)」

「掃除は?」

「掃除なんて得意中の得意出すから♪」

(良かった)

「え?なんか言いました?」

「ううん、一つ物置になってる部屋があるんだけど
そこでもいい?」

「どんなとこでも雨風さえしのげれば」

「むぅ、ちゃんとした部屋だし」

「そ、そうですよね大きいマンションでしたもんね」

「日本に帰ったらスペアキー渡すからいつでも引っ越してきて
あ、先に部屋片付けた方がいいか」

「はい!次の休みの日にお伺いして掃除します(´-∀-)」

こんなにトントン拍子に行っていいのか?
もしかして夢じゃないよね?

目が覚めたら自分の部屋で寝てるとかだったら・・・

ぎゅっ・・・・イダイ(涙)

「何してるの?」

「夢と現実の間に・・・(´-∀-)」

「・・・・・・・」

「えーと、明日どこ行きます♪」

「切り替え早くない?」

「それが私の取り柄ですから(´-∀-)」

「フッ・・・」

「あ、今何で笑ったんですか?
私変な事言いました?」

「優ちゃんの行きたいとこでいいよ」

「いやにゃんにゃんに任せますよ」

「陽菜は良く来てるから優ちゃんの行きたいとこ行こう」

「いや、にゃんにゃんの好きなところへ(´-∀-)」

「もう、全然決まんないじゃん(笑)」

ふふふって笑いあう

・・・・ねえ、もしかしてだけど今優ちゃん、にゃんにゃんて
言い合ってたよね?

シャァー!!二個目クリアー♪

後は・・・なんだっけ?
寝ながらゆっくり思いだ・・・・

「あぁぁぁぁ!!」

「もう、びっくりするじゃん(汗)」

危ないもう少しで寝顔の盗撮忘れるところだった(汗)

一緒に住んでも部屋は違うから
寝てから入って行って撮ったらやっぱり犯罪になるもんね(汗)

チャンスは今日だけ・・・

寝ない様にコーヒーたくさん飲まなきゃ


あなたの一番になりたい 12

二泊しかないんだから早めに寝顔を撮らなきゃ

「ふうお腹いっぱい(´-∀-)」

「美味しかったね、でもそんなに食べて大丈夫?」

「バイキングなのに食べなきゃ損ですよ」

「だからって全種類食べなくても(笑)」

「最後のケーキは口から出てきそうでした(汗)」

「シャワー先に使って」

「私は後でいいですから先に使って下さい」

よし、ここで、優ちゃんが先に、
にゃんにゃんが先に、と言いあえば・・・

「ゆっくり浸かりたい派だから後の方がいいの」

そう言われたら

「わかりました先に入ります」

こういうしかないよね、残念・・・

仕方ない今日はキスか寝顔に絞ろう




「お先でした(´-∀-)」

「はーい(бвб) 」

すぐ入った小嶋さんは本当にゆっくりで
なかなか出てこない

お腹がいっぱいでシャワーも浴びてスッキリした大島さん
ベットに寝ころんでいたらいつの間にか寝てしまってたらしく
朝、小嶋さんに起こされて目が覚めた・・・

それも布団の上に寝ころんでいたのに
今はちゃんと中に入って寝てると言う事は
小嶋さんが寝かせてくれたのか・・・・

何やってんだよ、お前は子供か?
バカ野郎(怒)

いやまだ今日もチャンスはあるんだから
切り替えろ優子!


今日の商談もずっと一緒
なんてったって秘書だからね(´-∀-)

個人ブティックだから大量買いはしない
気に入った商品をなるべく安く買い付けホテルに持って帰り
持って帰れるものはスーツケースに詰め
ダメなものは梱包して日本へ送る

慣れた手つきでテキパキこなし

今日も一日が終わろうとしていた

「優ちゃんのおかげで今日でお仕事終わったから
明日飛行機の時間まで何処か見に行く?」

「・・・・・・」

そう言えば明日は日本へ帰るんだと気づく
なんてめでたい奴なんだ自分・・・

「どうしたの?」

「帰りたくない・・・・」

「ごめんね、せっかく来たのに少ししか見れないもんね」

「違うの・・・・」

「優ちゃん?」

今まで少ししか同じ時間を共有してこなかったのに

ここに来て三食、美味しいねって共感しあい
車の移動も仕事も、お風呂以外は一日中ずっと一緒に居ると
小嶋さんの色んな表情を見る事が出来て
優しさに触れる事が出来て
ドンドン好きが溢れだしていた

日本に帰ったらまた元に戻っちゃうの?
一か月に一度あるか無いかの食事の時間を待ってなきゃいけないの?

無理だよ・・・・好きを抑えきれないもん
離れたくないもん・・・・うう・・・・

「泣くほど帰りたくないの?
もしかしていじめられてるとか?
陽菜から麻里ちゃんに言ってあげようか」

「ちがう・・・みんな好き」

「じゃー何で帰りたくないの?」

「にゃんにゃんと・・・・・」

「陽菜と?」

「離れたくない・・・・」

「・・・帰っても毎日会えるじゃん」

「一瞬会うのと一緒に居るのとでは違うもん」

「仕事違うんだから仕方ないでしょ」

「そうだけど・・・・ううぅ・・」


んーて少し考えてはぁーとため息をつく小嶋さん


「じゃー仕方ない・・・」

「い、いやだ!!」

「まだ何も言ってないでしょ」

「だってそんな顔してため息までついたら
言う言葉なんて決まってるも同然じゃん」

「・・・・・」

「いやだ、絶対に別れない!
もしどうしても別かれるって言うんなら」

「どうするの?」

「ス、ストーカーになってやる!」

「はぁ?・・・・」


死ぬのは怖いし、でも離れたくないし行きついたところが
ストーカーと言う発想・・・
自分てなんて器の小さい人間なんだって思うけど
それ以外の言葉が見つからないんだから仕方ない


「はぁ・・・」


また一つため息をつく小嶋さん・・・

その呆れ顔が涙で見えなくなった



あなたの一番になりたい 11

現地に着くとレンタカーを借りて荷物を積み込む

「慣れてますね」

「タクシーを使うよりレンタカーを借りる方が安く上がるし
少々多めに商品を買っても大丈夫だからね」

「かっこいいですよね」

「そっかな、普通だよ」

全然普通じゃないし・・・外車だよ?車線反対だよ?

またここでも差を見せつけられた感じがする・・・

私は雇われの身で半人前、小嶋さんは自分のお店を持つオーナー
見た目も美人でモデルさんみたいな人とちんちくりんで
普通な自分・・・二人が一緒の所を見て人はどう思うんだろうか・・・

モデルとマネージャー?または付き人?

それが一番あってるか・・・

「まーた、よくない事考えてるでしょ(бвб) 」

「え?」

「眉毛、ハの字になってるよ」

「・・・・」

「私、こんな仕事してるけど人を上辺だけで見たりしないよ
いくら綺麗に着飾ってお化粧したって中身は空っぽの人
意地悪な人を沢山見て来たの
そんな陽菜が優ちゃんを選んだんだからもっと自信を持ってほしいな
それに、優ちゃん可愛いよ・・・・」

横を見ると耳まで真っ赤にして前を向いて運転してる小嶋さんがいて
自分の顔も火照ってくるのが分かった

「にゃ、にゃんにゃんの方が可愛いもん・・・(汗)」

「じゃー二人共可愛いって事だね」て

ふわっと笑う小嶋さんをずっと眺めていると

「もう、前を向きなよ恥ずかしいじゃん(汗)」

「あ、はい(-∀-`) 」

カッコよくて、しっかりしていてそれでいて可愛くて
一生小嶋さんには敵わないんだろうなーと
改めて思った


ドキドキしながらホテルにチェックイン

「はい、これ部屋のカードキー無くさないでよ」

「部屋の番号は・・・・」

「1017だって」

「奇跡だ」

「え?」

「あ、いえ、こ、にゃんにゃんは?」

「一緒に決まってるじゃん」

「そ、そうですよね、アハッ(-∀-`) 」

や、やったー♪

「奇跡って何?」

聞こえてたんだ・・・

「えーとですね、私の誕生日と同じ番号なんです(´-∀-)」

「10月17日なの?」

「はい!」

よし、印象付けたぞ、覚えといてくれるかな(汗)

部屋の中は当たり前だけどセミダブルのツインベット

「にゃんにゃんどっちに寝ますか?」

「陽菜は奥がいいかな」

「じゃー私はこっちですね」

バフッとベットにダイブする

「陽菜は商談に行くけど優ちゃんはどうする?
ホテルにいてもいいし観光しててもいいよ」

「一緒について行ったらダメですか?」

「ついて来ても面白くないよ」

「いいんです!・・・一緒に居たいから・・・」

「もう・・・そうやって照れるような事いきなり言わないでよ(汗)」

「だって一人で観光しても楽しくないもん・・・・」

「優ちゃんが来たいなら来てもいいよ」

「やったー(´-∀-)にゃんにゃんの秘書になったつもりで
全部ついて行きます!」

「ふふ、よろしくね秘書さん(бвб)」


もちろん商談相手は外国人で英語で交渉してるんだけど
相手の人は凄い早口で訛りが少しあるのか聞き取りにくい

実は大島さん英語が得意教科だったりする(´-∀-)
友達に帰国子女もいたから教えて貰ったりしたおかげで
英検だって一級持ってるんだから

小嶋さんは少し苦手みたい
話せてるんだよ!話せてるんだけど相手が
自分の有利な方へ言いくるめて持って行こうとしてるのがわかったから

「wait」

「優子?」

「小嶋さんそのまま契約したら損するよ」

「え?」

「ちょっと待ってて」

ずっと聞いてたから話の内容はわかる
だからもう一度交渉しなおす
もちろんこっちに有利なようにね

「OK」



「優ちゃん今日はありがとう、ホントに助かった」

「にゃんにゃんの役に立ててうれしい(´-∀-)」

「でも英語凄いじゃんどうしたの?」

「私こう見えて勉強できた方だったんだ
その中でも英語は得意中の得意♪」

「そうだったんだ
これからも秘書でついて来てもらおうかな」

「行く!にゃんにゃんの為なら北極にだって行くよ(´-∀-)」

「ふふ、大げさ(笑)」

目標一つクリアー♪

あなたの一番になりたい 10

今日は待ちに待った金曜日

仕事は1時までにしてもらった

「いいなー、優子ちゃんお土産待ってますね」

「観光は出来ないみたいだから空港でチョコでもいいかな」

「それって定番すぎでしょ(汗)」

「さっしーにはチョコがお似合い(笑)」

「意味わかんないし、それにしてもあの小嶋さんが
優子ちゃんと付き合ってただなんて信じられませんよ」

「それ、どういう意味かな(怒)」

「だって月とスッポンて言うかー、豚に真珠と言うかー
猫に小判と言うか、ねえりえちゃんもそう思うでしょ」

「莉乃ちゃん・・・優子ちゃんの顔が・・・」

「うわぁぁごめんなさい嘘です、ツイ言っちゃいました(汗)」

「つい言うって事は思ってるって事でしょ(怒)
それに後の2つは意味違うし
さっしーには何も買ってきてあげない(怒)」

自分でも思ってるのに人から言われたら余計に傷つくよ・・・

「ほら、ゆっぴー早く行かないと」

「あ、ホントだでは行ってきます」

「いってら!」

スーツケースを持ち階段を下りると
小嶋さんのお店のシャッターは半分降りていた

少ししゃがんで覗くと椅子に座り携帯をいじる女神を発見(´-∀-)

少しの間眺めているとふと目が合い

「あ、終わったの?」

「はい、お待たせしました」

「車回してくるから待ってて」

「駐車場まで行きますよ」

「んーその方が早いか」

一緒に歩いてビルの駐車場へ
トランクに荷物を積んで運転席へ座る小嶋さん
助手席に座ってもいいよね?

二人なんだから座らないと変だよね?

思案していると助手席の窓が下がり

「どうしたの、忘れ物?」

「いえ、乗ります!」

慌てて乗り込みシートベルトを締める

いつか免許を取ったら小嶋さんを助手席に乗せて
ドライブしたいなー(´-∀-)

「これ先に渡しとくね」

手渡されたのは飛行機のチケット

「荷物預ける時とかにいるから・・・無くさないでよ(笑)」

「わ、分かってますよ」

そう言えば何から何まで小嶋さんがしてくれたんだった・・・

「えーと、予約とかホテルの手配とかありがとうございました」

「ついでだったから、気にしないで」

凄く大人な小嶋さんとまだまだ半人前の自分・・・

はぁ・・・そりゃ誰が見ても月とスッポンに見えるよね

「もう、すぐ落ち込むんだから」

「うっ・・・」

「せっかくの二人旅なんだから楽しもうよ、ね」

「はい!」


この旅の目標

1、もう一度キスをする(出来るなら二回・・・)
2、寝顔を撮って待ち受けにする(内緒で)
3、何でもいいから小嶋さんの手助けをする
4、旅行中に、にゃんにゃん、
  優ちゃんといつも呼び合えるようになる

取りあえずこの4つを頑張るんだ(-∀-`)


カレンダー
<< 2016年02月 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29
アーカイブ
カテゴリー