いつまでもいつでも

「ねえ、何でピアスあけたの（怒）」

「え？なんで小嶋さんが怒ってんの（汗）」

「親からもらった体だから
開けないでおこうねって言いあったじゃん」

「あぁ〜・・・そんな事もあったっけ・・」

「なんでそんな遠い目なの（怒）」

「陽菜！」

「な、なに（汗）」

「私達もういい大人だよそれに」

「それに？」

「アイドルも卒業したしね」

「だからって・・・そうだ、
大河出たいとか言ってたじゃん」

「大河ってさ一年以上前から決まるでしょ
それからピアス外して付けないでいたら
穴はふさがるよって教えて貰ったんだ(´-∀-)」

「・・・もしかして彼女たち？」

「うん、陽菜も開けなよ楽だよ」

「消毒とか面倒だもん」

「私が毎日消毒しに行ってあげようか？」

「・・・・・(бвб)」

「お、考えてる感じ？」

「絶対毎日来てくれる？」

「行く行く！なんなら泊まり込んでもしてあげるよ」

「来週海外へ行くんだけど」

「いつ？」

「週末」

「ワォー丁度空いてる(-∀-`) 」

「今日あけに行くから着いて来て
で、お泊まりね（бвб）」

「悦んで(-∀-`) ♪」


おしまい

援交してる子がいる

そういう噂を聞いてどんな子なのか興味本位で調べてみた

名字は聞いていたから
学校のデーターベースに入り込み２年小嶋と打ち込む

まあ、いわゆるハッキングというやつ
今は何でもデーター管理してるから
こういうのもすぐ見つけることが出来る



私は自慢じゃないけど頭がいいし運動神経もいい
もちろん顔も（笑）

ただ身長がみんなより少し低いだけ
それが唯一のコンプレックス

それでもモテるのがこの大島さまだ

「ん？うわっなんだこの成績・・・よく進級出来たな（汗）」

一年間、赤点ばかりで出席日数もギリギリ
援交してるというのもまんざら嘘じゃないのかもしれない

一度も同じクラスにならなかったし
見た事もなかったから
一目拝んでおきたいと思いそのクラスが外で体育をしてる時
後ろの子にどの子が小嶋さんか聞いてみた

少し探した後

「あそこの木の陰で休んでるのが多分小嶋さんだよ
いっつも体育サボってるって同じクラスの子が言ってたから」

言われた方を見たけど木の陰になっていて顔が見えない
仕方ないか・・・

授業に意識を戻し真面目な生徒のフリをする


チャイムが鳴ってなんとなく外を見ると
木陰から立ち上がり校舎に向かって怠そうに歩いてくる人が見えた
おそらく小嶋さんだろう

近づいてくるにつれてはっきりしてくる輪郭
フワッと風になびく栗色の長い髪
ふっくらした唇にと鼻筋の通った顔

一瞬で引き込まれてしまい校舎に入るまで
目を離すことが出来なかった

「大島さん次移動教室だよ」

「あ、ああ・・・」

「外に何かいたの？」

「見た事もない生物がいた」

「え、どこどこ？」

「もう見えなくなったけどね」

「え〜ほんとにいたの（笑）」

「目の錯覚かな」

「きっとそうだよ、あ、早くいかなきゃ（汗）」

「そうだね、有難う」

今日もいい子を演じてる私がそこに居た