本人はなんとも思ってない感じだったけど
何故か無性にイラついた

人の為に動くのっていつぶりだろう

ドアが開いていたから普通に入り
教壇に立ち机をバン!!と叩くと
みんな驚いて前を向いた

「人間やっていい事と悪い事があるんだけど
高校生にもなってわからないのかな・・・」


静まり返る教室

「この学校でいじめなんてないよね?
生徒会長としていじめがあるのなら
見過ごすわけにはいかないんだけどなー」

ニコッと笑い優しく語り掛ける

「もし掃除しようと思っていて
間違えて水をかけてしまったのなら
ちゃんと謝らないといけないんじゃないかな
本人が先生の耳に入れたらそれこそ大ごとになるよ
謹慎とか最悪推薦の取り消しかなー」

教室を見渡すと明らかに動揺しているグループがいた

「誤解されないように謝っておいた方がいいよ」

これだけ言えばいじめは少なくなるはず


「あ、変な噂もやめてあげてね
全部うそだから、じゃーね」

そう言って教室を出て自分の教室へ戻る

あ、お弁当忘れた・・・保健室で食べればいっか



その後学校中に広まった噂

(小嶋陽菜と大島優子は本当に付き合ってるのかもしれない)



お昼休み保健室へ向かおうとした時

「大島さん校長先生が呼んでるから
校長室へ行きなさい」

チッ・・・もう耳に入ったのか・・・


コンコン「大島です」

「入りなさい」

「何か用ですかお弁当まだなんですけど」

「小嶋さんと付き合ってるという噂を聞いたんだが本当なのですか」

「噂でしょ(笑)」

「今までそういう噂は無かったじゃないですか
そういう事をしないという約束で
わが校は引き受けているんですよ」

「ご迷惑はおかけしないので」

「もしばれでもしたら大島様に顔向けができませんし
教育委員会から何を言われるか(汗)」

「ご心配なく、私!そういうへまはしないので(笑)
お腹がすいたので失礼します」

頭を下げ校長室を出た


そう、唯一私が男だと知っている人物
そしてあの、大島の子供だという事もね



保健室のドアを開ける

「あ、何先に食べてんの(怒)」

「だってお腹がすいたんだもん」

先生にお茶を入れてもらい二人はお弁当を食べていた

「大島さんもここで食べる?」

「はい・・・」

「で、お弁当は?」

「あ、ここです(бвб)」

「え、小嶋さんが作ってきてるの?」

「あ、・・・えーと事実的には私じゃ無くて妹なんですけどね」

「罰ゲームで一か月私のお弁当を作ることになったんです(´-∀-)」

「そんなゲームしたらダメよ」

「いいんです、二個作るも三個作るも同じだって
妹が言ってましたから(汗)」

「小嶋さんがいいのなら何も言わないけど・・・
いつからそんなに仲良くなったの?
確かクラス違うわよね」

「友達同士が友達で、
話してみると意外に面白くてすぐ友達になりました(-∀-`) 」

「そうだったの・・・大島さんみたいに優秀な人が
友達になってくれたらいろいろ助かるわね(笑)」

「いろいろ?(бвб)」

「テスト勉強とか体育の課題とか教えて貰えるじゃない」

「・・・・・・(бвб)」

「そうだね、今度の中間考査の勉強一緒にしようか」

「え、いいよ(汗)」

「何言ってるの、それでなくても危ないんだから
一緒にしてもらいなさい」

「あと二週間あるけど土日家に言って教えてあげるね(-∀-`) 」

「え!?無理!家とか絶対に無理だから(汗)」

「無理じゃない決まり!今週の土曜日何時からがいい?」

「土曜日はぜーたい無理!」

バイトが入ってるのか・・・

「日曜ならどう?」

「日曜なら・・・でもゆっくり寝たいし・・・
勉強するところないし・・・家では煩くてできないと思う」

小さい声でぼそぼそ話す小嶋さん

「家では・・・無理かもしれないわね
図書館とか外ですればいいんじゃない?」


先生は家の事情を知ってる感じか


「そうだ、そうしよう(-∀-`) 」

「・・・・わかっ・・・た・・・」

渋々OKしてる感じだね

「時間とか場所は前の日にメールするから」

「・・・・・」

女性・・・ううん誰かとと学校の外で遊ぶ・・・
勉強も含めて初めてだから
わくわくが止まらなかった