「びっくりだよ」

「私もびっくりだよ」

「まさか私達三人が特殊な遺伝子を持ってただなんて」

「女の子を妊娠させられるかもしれないんだよ・・」

「女の子を恋愛対象に見るのか・・・・・」


お互い目と目が合うと


「ムリムリムリ!佐江と才加は好きだけど
恋愛対象には絶対に無理!」

「佐江も無理!」

「いや、私達が特殊なんだったら
私達同士で恋愛してどうすんだよ」

「そうか・・・・そうだよね
あ〜びっくりした
だったらみーちゃんとか?・・・・
もっと無理だ~(;´-∀-)」


「みんな好きだけど恋愛対象じゃないよな」

「だよねーどうしたらいいんだろう」

「私達まだ高校生だし
まだ何もわかってないし
恋愛はもう少し大人になってからでもいいんじゃないかな?」

「流石才加」

「お、おう(/ω\)」


普通に男の子と結婚して子供を産むって思ってた
まさか自分が産ます方になるだなんて・・・・ん?


「ねえ、だったら私達は産むことは出来ないって事」

「どうなんだろう、両方できたら凄いよね
スーパーウーマン(笑)」

「笑い事じゃないよ」

「まだ何もわからないんだから
私達が悩んだって仕方ないよ
今まで通りの生活をしよう」

「そうだね」



悩んでるのは私の性に合わないってか(笑)

そして三人一緒に病院へ行く事に決め

一週間後

毎日つけた生活習慣表を持ち血液検査をしに行く


「何か変わった事ありましたか?」

「いえ、今までと何も変わりません」

「食事などに変化は?」

「ありません」

「体温も血圧も安定してますね・・」



何も無いまま三回目の病院訪問


「こんな事だけでお金貰ってもいいのかな」

「今に凄い検査させられるかもよ」

「うわぁー痛いのはヤダな(;´-∀-)」

「佐江だってヤダよ(汗)」

「でもさ毎週土曜日クラブ休んでたら
変に思われないかな」

「佐江も思った」

「試合に重なったらどうしよう」

「その時は病院をずらしてもらう」

「今日先生に相談してみようよ」

「そうだな」


才加はサッカー部
佐江はバスケ部
私はその両方に所属している
と言うか陸上部にも籍はあるんだけどね(笑)


ドクン・・・・

あれ・・・なんかへんだ


「どうかした?」

「なんか苦しくなってきた」

「大変だ(汗)すみません!」


ちょうどナースステーションの前だったから
才加が看護師さんを呼んでくれた


「どうしたの?あら、あなたこの前の」


ドクン!ドクン!ドクン!

なんだよこれ、昨日まで何もなかったのに


「ハァハァハァ」

「大変だれか折井先生に知らせて」

「はい!」


駆け出して行った若い看護師さん


「んっ・・・ん?・・」

「才加?」

「うつったかな・・・私もなんか苦しくなってきた(汗)」

「えぇぇ、佐江もなるの(汗)」

「ニャロどうかした」

「麻里ちゃん手伝って」

「ハァハァハァハァ」

「え、こっちの子も?」

「はぁはぁん?・・あれ・・佐江は大丈夫みたい」

「大きい子は篠田に任せてニャロはその子を治療室へ」

「わかった、歩ける?」


首を横に振ると


「あなたは大丈夫そうね」

「はい」

「手伝って」

「はい!」


佐江と看護師さんに
両脇を抱えられ連れていかれている間
何度も気を失いかけたけど
ずっと声をかけられてたから何とか治療室まで持ったと思う


先生がやって来て話せない私の代わりに
どうしてこうなったのかを佐江に聞いてるけど
わかるわけない、急に苦しみだしたとしか言えないよね


「小嶋さん検査の用意して」

「はい」

「もう一人の子は?」

「彼女も苦しみだして篠田先生が見てくれてます」

「彼女は専門外の部外者だからここへ連れて来るように言って」

「わかりました」


看護師さんが出て行くと何故か苦しいのが引いて行く


「どこがどんな風に苦しいですか?」

「なんか・・・・・治まってきました」

「え?どういう事ですか」

「わかりません、急に苦しくなって・・・
看護師さんに触れられたところが異様に熱くて・・・」

「今は治まっていると言う事ですね」

「はい・・・あ、また(;´-∀-)・・・」

「先生用意が出来ました(бвб) 」

「・・・・・・今私が触れてる所は熱いですか?」

「はぁはぁはぁ・・・いえ・・はぁはぁ」

「小嶋さんここに触れてみて」

「(бвб) ?こう・・・ですか」

「あっ・・・熱い、苦しい(;´-∀-)」

「小嶋さんもういいので向うへ行っててください」

「どうしてですか(怒)」

「今説明してると彼女がもっと苦しむことになりますよ」

「分かりました・・・・」


小嶋さんと言う人が出て行くと
また動悸が治まって来た


「やっぱり・・・・」

「やっぱり?」

「犯人は小嶋さんでしたね」


「どういう事ですか?」

「それは」


「ちょっとあゆみ
この子大変なんだけどどうしたらいいの(汗)」

「まさか・・・・こんな偶然」

「わけわかんない事言ってないで早く何とかしてあげて」

「秋元さんをここに置いて麻里子はすぐ出て行って」

「私をバカにするのもいいかげんにしてよね」

「説明は後からするから
その子を落ち着かせたいなら早く!」

「くっ・・・・」


悔しそうに出て行った白衣を着てるから多分先生


「はぁはぁ・・・はぁ・・・」

「どう、落ち着いてきたでしょ?」

「はい・・・・どうして・・・」

「なんで佐江だけおきないんだぁぁー」


天を仰ぎ大袈裟に叫ぶ佐江
こんなに苦しいの起きない方がいいと思うんだけど(汗)


「説明をしたいので親御さんは今からこれますか」

「うちは土曜日はお休みなので大丈夫です」

「うちも大丈夫です」

「佐江の親も呼んだ方がいいですか?」

「そうですね、知っておいた方がいいと思います
別々にお話しした方がいいかな?」

「一緒がいいです!」

「その方が助け合う事が出来るだろうし
宮澤さんがこの発作を起こした時に助けられるかもしれないので」

「やっぱり佐江も発作が起きるんだぁ(涙)」

「大丈夫ですよ、多分命にはかかわらないので」


優しく微笑んでくれた先生


取りあえず外に出てお母さんに電話をかけた