「優子!」

「お母さん(-∀-`) 」

「あれから無かったのに大丈夫なの(汗)」

「なんかなる原因はわかったみたい」

「あら、大島さんこんにちは」


お母さん三人が集まって挨拶合戦(笑)


「早く行こう」

「そうね、行きましょうか」


やっと動き出して先生に言われていた部屋へ向かった


「急きょ御呼び盾して申し訳ありません
この三週間で少しわかってきたことを説明させてもらいます」

「はい」

「妊娠した生徒さんとさせた生徒さんに聞き取りをし
色々調べて少しだけですが進展がありました」

「・・・・・」

「二人は先輩と後輩ですが別々の高校に通っています」

「中学は同じだったとか?」

「いえ、県が隣同士で今まで出会った事もない関係でした」

「あ、SNSとかで知り合ったんじゃないの♪」

「佐江(怒)」

「すみませーん・・・」

「特別な遺伝子を持っている方、三年生の方ですが
TDLに遊びに行っていた時、急に動悸が激しくなり
ビックリしたそうです」

「私と一緒だ(-∀-`) 」

「でもすぐに治まり、乗り物に乗ったせいかと思っていた」

「・・・・・」

「しかしランチをしようとお店に入った瞬間また苦しくなりかけ
何処かへ座ろうとお友達が空いてる席を探すも
満席で、余ってる椅子を見つけ座らせてもらえないかと交渉すると
快く座らせてくれたのが後輩の方だったそうです」

「でも他のお友達もいたわけですよね」

「苦しさはいっこうに治まらず救急車を呼ぼうかと相談している時に
その子が自分の飲んでいたジュースのストローを
先輩の口元へ持っていき飲ませてあげると
動悸が徐々に治まって来たそうです」

「どうしてですか?」

「おそらく彼女の唾液が彼女の中へ入ったからではないかと」

「ゲッ、佐江達良くしてるけど
唾液とか言われたら気持ち悪い」

「佐江!本当にすみません(汗)」

「他の子のでは治まらなかったのでしょうか」

「先に別の子の炭酸を飲んだらしいのですが変わりなく
後輩の子はお茶を飲んでいたので飲ませてもらうと治まった」

「じゃーその子のせいで動悸が激しくなってたって事ですか?」

「そう思って間違いないでしょう」

「だったら私はあの看護師さんがいたから?」

「そう思っていただいて間違いありません」

「でも、今日で四回目で今までだって横通ってたのに
何も起こらなかったのはどうしてですか?」



「その二人はそれから仲良くなって遊ぶようになりました」

「もう、発作は起こらなかったって事ですか?」

「それが月に一度、一日だけ起こっていたらしいのです」

「その日だけ会わなかったら?」

「それが引かれ合うように何故か偶然会ってしまう
だったら家の中に閉じこもろう、
そうすればするほど会いたくて仕方ななかったと」

「運命の・・・・ひと?」

「そう言ってもおかしくはないかと」

「私があのお姉さんと・・・」

「じゃー才加はあの先生って事なの?
いいなぁー佐江も綺麗な人だったらいいなぁー♪」

「さ!え!(怒)」

「ひゃぁーごめんなさえ(汗)」

「世の中にはまだまだそんな人たちが沢山いるのかもしれません」

「でも北海道と沖縄だったら一生会えないかも」

「そうですね、でも運命があるならいつかは引き寄せられ
会う事になると思いますがこんな早くこんな身近で
二組も成立するだなんて奇跡ですよ!」

「佐江の運命の人どこー・・・・・黙ります(汗)」

「でもその子達はお互い学生で
年も近かったから良いけど
もし看護師さんが運命の人だったとして
私じゃ釣り合わないし・・・
あんなに綺麗なんだからきっと彼氏いるんじゃないですか?」

「そう言う話はした事ありませんのでわかりませんが
彼女達とよく話し合いまして
来週会う場所を設けますので来ていただけないでしょうか」

「また娘に発作が起こるのではないですか?」

「来週なら大丈夫です」

「どういう事ですか?」

「その時にまた詳しく説明させていただきます」


その日はモヤモヤしたまま病院を後にした