減り続ける人口

それを救えるかもしれないのに
断る事なんて許されるわけがなく・・・

夏休みの間、看護師さんと暮らすことになった


「よろしくお願いします(;´-∀-)」

「一応ね決まり事だけ決めておこう」

「そうですね」

「家事は何が出来る?」

「一通りは出来ます」

「へぇー凄いね」

「お母さんは働いてるので
家事くらいは私がやらないと」

「だったら陽菜も働いてるから全部してくれる?」


そうだよね・・・・


「わかりました」

「あと、ここには誰も呼ばない事
外で会えるんだから呼ぶ必要ないでしょ」


お母さんに会いたければ家に帰ればいいし
佐江達には外で会えるし・・・


「そうですねわかりました」

「他に何か聞いておきたい事ある?」

「家賃とか食費はどうしたらいいですか?」

「あぁ・・・家賃はいらないし・・・
このカード渡しておくから適当に買ってきて」

「これは預かれません(;´-∀-)」

「その分のお金貰えるから大丈夫」


国から出るのかな


「カレンダーに大島さん・・・
ん〜なんか距離感あるな
下の名前なんて言うの」

「優子です、大島優子」

「優子でいいかな」

「あ、はい」

「私の事は陽菜でいいよ」

「いきなり年上の人を呼び捨てになんて出来ません!」

「わぁーヤバいね体育会系?」

「はい(-∀-`) 」

「小嶋さん以外だったら何でもいいや
適当に考えておいて
あとカレンダーに予定書いておいてね
陽菜のは全部書いてあるから」

「はい(-∀-`) 」


今日は夜勤でいないけど
そっちの部屋のベッド使ってくれていいからー
と言い残し
まだお昼すぎなのに部屋から出て行った


「ふぅ・・・・・緊張した(;´-∀-)」

「あ、そうそう」

「うわぁ(;´-∀-)」

「アハハいちいち面白いね(бвб) 」

「どうしたんですか(汗)」

「携帯の番号とLINE交換しとくの忘れてた」

「あぁ・・・」

「それと・・・・まあいっか」

「なんですか(;´-∀-)」

「んー忘れた(бвб) 」

「えぇぇぇ」


バイバーイと、軽く手を振りまた出て行った


「・・・・・もう戻ってこないよね・・・」


少しの間構えて待ってみる


大丈夫そうだね、今日は私一人か・・・・ん?
だったら明日来ればよかったんじゃないの?


送っておいた荷物の箱を開け
ここ使っていいよって言われた所を開けると


「・・・・どこ使ったらいいの(;´-∀-)」


洋服があちこちに散らばっていて私のを置くところがない

勝手にさわってもいいのかな・・・そうだ


さっき交換したLINEで聞いてみた


(適当に片付けておいて)


触ってもいいって事だよね?
洗濯とかもするんだから大丈夫か


ぱぱっと片付け自分のを置くスペースを作る


「掃除でもしようかな」


時間があるし、よろしくおねがいしますの思いを込めて
一生懸命掃除してたらあっという間に夕方になっていた


「夕飯どうしようかな・・・・失礼しまーす」


買い物へ行くついでに明日の食材も買っておこうと
冷蔵庫を開けると


「なにこれ(;´-∀-)」


今日何食べたんだろう・・・
バター類はあるからパンかな・・・・

中にはアルコール類とお水
おつまみになるであろうあて?と
デザート類しか入ってなかった


とりあえず一月半ここで食事を作るなら
ある程度の調味料も必要だし
何があるのか調べて買いに行かなきゃ


キッチンの棚などを物色・・・というと聞こえが悪いから
調べさせてもらうとあるにはあったけど
いつの?というほど古いものばかり

それも使った形跡がまったくない・・・


「お腹壊したら大変(;´-∀-)
捨てていいか聞かなきゃだ」


駅前の商店街のスーパー
歩いて10分ほどだけど
自転車がないから全部手に持たないといけないわけで


「あぁァァァ!!手がもげるかと思った(泣)」


ついついあれもこれもと買いすぎてしまった(;´-∀-)


「使いやすいように置かせていただきまーす」


誰もいないのに一応断っておく


「お腹すいた(;´-∀-)
あぁ・・・・ごはん・・・・炊飯器どこ?」


そう言えば見てないな・・・・まさか無いことはないよね?

しかしどこを探しても無くて


「小嶋さんて何食べてるんですかァァー!」


炊飯器がないということはお米もないという事で
仕方なくおかずだけでお腹を満たし
早めに就寝することにして
明日の朝、商店街のパン屋さんにパンを買いに行こう

で、クラブへ行って帰りにお米を買ってくればいっか
5キロだったらなんとか持って帰ってこれそうだし
お鍋があればご飯炊けるしね

うんそうしよう(-∀-`)


お風呂はシャワーにして
朝の用意をして寝室へ


「・・・・・・・・・ここもか・・・・」


脱ぎっぱなしの部屋着
起きっぱなしの布団
開けっ放しのクローゼット


「顔がキレイだといいよね・・・・」


怒られない程度に片付けベッドに潜り込む


・・・・いい匂い・・・・なんだろうこの匂い
シャンプーとは匂いが違うし・・・・
小嶋さんの匂いかな


「はぁ・・・好き(-∀-`) え?(;´-∀-)」


自分で言ってびっくりした
無意識に好きって言ってたから・・・・


「好きなのかな・・・・」


たとえ私が好きになっても向こうは何も感じないんだから
好きになんてなってくれないかもしれない

だって小嶋さんは男の人でもいいんだから・・・・


「はぁ・・・・寝よ、おやすみなさい」


誰もいない隣に声をかけ目を閉じた