「はぁはぁはぁ・・・・」

「佐江!(;´-∀-)」

「はぁはぁ・・・なんか・・・苦しい」


膝をついて苦しいという佐江に気が付き
ボールをすぐ外に蹴り出す様に指示して駆けつける


「大丈夫か?」

「何とか我慢できそうだけど・・・・出来ないかも(汗)」


寄って来た審判の人が
救急車呼びましょうか?
と言った時


「すみません私医者です(*`ω´) 」

「看護師です(бвб) 」


篠田さんが小嶋さんと一緒にグランドへ入って来た


「どれくらい苦しい?」

「息が出来ないほどじゃないけど
なんか、苦しくて・・・
走らないから大丈夫かもだけどわからない(汗)」

「苦しさは変わる?」

「同じです」

「そっか・・・・」


あたりを見渡す篠田さん


「ちょっと歩けるかな」

「はい、大丈夫です」


そう言って佐江を立たせると


「え、そっちじゃないですよ(;´-∀-)」


相手ベンチに向かって歩きだした


「どう?」

「はあはあはあ・・・さっきより苦しい」

「すみません、前に座ってる三人の方
一人ずつこっちに来て貰えますか?」


何も説明せず一人で進める篠田さんに
小嶋さんも首をひねってる


まずコーチが向かってくると


「どう?」

「変わらないです」

「あ、もういいです次の方どうぞ(*`ω´) 」


怪訝な顔をして戻って行くコーチ

次にスコアをかいていた子が歩いてくると


「あっ・・・くる・・しい・・・」

「もういいよ!
才加、宮澤さんを元の位置まで連れてってあげて」


そう言うと相手ベンチへ歩いていき
何かを少し話すとスコアを書いていた子は
何処かへいってしまった


「・・・・あれ?・・・治ったぞ」

「ホントだったのか(怒)」

「ホントだって!篠田さんのおかげだよ」

「篠田マジックです(*`ω´) 」


わけわかんないドヤ顔を
バカみたいって言いながら席に戻る小嶋さん


「すみませんでした、もう大丈夫なので始めて下さい」


そう、審判の人に言って戻って行く篠田さん


ずっと見ていたら小嶋さんに何か話し始めた


「優子始まるぞ」

「うん」


そしてもう一度キックオフからやり直し

だって始まってから2分もたっていなかったから


その後の佐江は凄い元気で
苦しんでいたのが嘘のようだった