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運命の人 14

送ってくれるという篠田さんに
まだ電車があるからって断った小嶋さん

マンションから駅まで10分ほどで電車は三駅
10分も二人っきりで歩くんだよ
どんな話をすればいいの(;´-∀-)


その心配はすぐに解消された


「私こんなだから」

「え?」

「優しくないし、素直じゃない」

「私はまだ全然小嶋さんの事を知りません!」

「・・・・・」

「だからいろんな事を知りたいし
私の事も知って欲しい」

「・・・・・」

「知りたくないならいいですけど・・・・」

「ん!」


ぶっきらぼうに差し出された右手

握手かなと思って右手を出したら

それだと歩けないでしょって
前を向いて歩きだしてしまった

それって・・・・・いいのかな・・・


すぐに追いかけ左手で右手を掴む


「陽菜はこっち側がいいから」

「はい(-∀-`) 」


ヤバい涙が出そう


「で、いつまで小嶋さん呼びなの」

「じゃー陽菜さんで」

「あんまり変わんない」

「こじはるさん」

「縮めただけじゃん」

「にゃろ?」

「それは麻里ちゃんだけでお腹いっぱい
他にないの?」


私だけの呼び方・・・・


「にゃんにゃん・・・・」

「なにそれ」

「ツンツンしててたまに甘えてくる猫?」

「・・・・・まあ、悪くないかも」

「にゃんにゃん(-∀-`) にゃんにゃん」

「わかったから連呼しないの!」

「アハッ(-∀-`) 」


心から楽しいって一緒に居て初めて思った


「そうやって笑えばいいのに」

「うん(。-∀-)」

「笑ってるのに泣くとか変なの(бвб) 」

「うん(。-∀-)」


その日から私は変わった
いつものようにグイグイ行くことにしたんだ

だってどっちにしても嫌われるなら
いつもの私で嫌われたほうが諦めもつくでしょ




「明日絶対見に来て」

「気が向いたらね(бвб)」

「気が向くように頑張って!」

「はいはい」

「来てくれなきゃ試合の話ずっとするからね」

「・・・・行ってきます」

「行ってらっしゃい(-∀-`) 夜勤頑張って!」


敬語もやめた
だって一応恋人でしょ?

そしたら今までのオドオドが嘘みたいに無くなって
いつもの私になれたんだ(-∀-`)

小嶋さんには凄い変わりよう

て言われたけど
怒ってなかったからOKなんだって自分の中で解釈(笑)


「さーてと、私も明日の用意して
今日は早く寝るかな」


誰もいないのに大きな独り言(笑)


そして用意しながら鼻歌を歌ってる自分にびっくりする

試合が嬉しいのかな
今までだって何度もあったけど
こんなにウキウキしてるのは初めてかも・・・

まあ、環境が変わったからだよね

うん、きっとそうだ


理由をつけ自分を納得させて眠りについた


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