送ってくれるという篠田さんに
まだ電車があるからって断った小嶋さん
マンションから駅まで10分ほどで電車は三駅
10分も二人っきりで歩くんだよ
どんな話をすればいいの(;´-∀-)
その心配はすぐに解消された
「私こんなだから」
「え?」
「優しくないし、素直じゃない」
「私はまだ全然小嶋さんの事を知りません!」
「・・・・・」
「だからいろんな事を知りたいし
私の事も知って欲しい」
「・・・・・」
「知りたくないならいいですけど・・・・」
「ん!」
ぶっきらぼうに差し出された右手
握手かなと思って右手を出したら
それだと歩けないでしょって
前を向いて歩きだしてしまった
それって・・・・・いいのかな・・・
すぐに追いかけ左手で右手を掴む
「陽菜はこっち側がいいから」
「はい(-∀-`) 」
ヤバい涙が出そう
「で、いつまで小嶋さん呼びなの」
「じゃー陽菜さんで」
「あんまり変わんない」
「こじはるさん」
「縮めただけじゃん」
「にゃろ?」
「それは麻里ちゃんだけでお腹いっぱい
他にないの?」
私だけの呼び方・・・・
「にゃんにゃん・・・・」
「なにそれ」
「ツンツンしててたまに甘えてくる猫?」
「・・・・・まあ、悪くないかも」
「にゃんにゃん(-∀-`) にゃんにゃん」
「わかったから連呼しないの!」
「アハッ(-∀-`) 」
心から楽しいって一緒に居て初めて思った
「そうやって笑えばいいのに」
「うん(。-∀-)」
「笑ってるのに泣くとか変なの(бвб) 」
「うん(。-∀-)」
その日から私は変わった
いつものようにグイグイ行くことにしたんだ
だってどっちにしても嫌われるなら
いつもの私で嫌われたほうが諦めもつくでしょ
「明日絶対見に来て」
「気が向いたらね(бвб)」
「気が向くように頑張って!」
「はいはい」
「来てくれなきゃ試合の話ずっとするからね」
「・・・・行ってきます」
「行ってらっしゃい(-∀-`) 夜勤頑張って!」
敬語もやめた
だって一応恋人でしょ?
そしたら今までのオドオドが嘘みたいに無くなって
いつもの私になれたんだ(-∀-`)
小嶋さんには凄い変わりよう
て言われたけど
怒ってなかったからOKなんだって自分の中で解釈(笑)
「さーてと、私も明日の用意して
今日は早く寝るかな」
誰もいないのに大きな独り言(笑)
そして用意しながら鼻歌を歌ってる自分にびっくりする
試合が嬉しいのかな
今までだって何度もあったけど
こんなにウキウキしてるのは初めてかも・・・
まあ、環境が変わったからだよね
うん、きっとそうだ
理由をつけ自分を納得させて眠りについた