コンサートが終わり携帯を開くと待っててというラインが来ていた
いつの間に打ったんだ？
抜け目のない人だ・・・
打ち上げとかあるんじゃないの？
と思いながらも素直に待っている私に笑ってしまいそうになる
だいぶかかるだろうから携帯ゲームをしながら待っていると
ふいに助手席のドアが開き
なんの変装も、マスクもしていない
こじはるが乗り込んできて一緒ん固まった
絶対にばれるでしょ(;´-∀-)
バレないと言い張るこじはる
言い返そうとしたら体を乗り出し不意打ちでキスされた
「だから、外ではやばいって(;´-∀-)」
「こんな暗いんだから見えないよ」
「街灯があるんだから見えるよ(;´-∀-)」
「バレたときはバレたとき！」
お気軽すぎてびっくりする
噂は沢山あったが今まで写真を撮られなかったのが不思議だ
もちろんそのまま小嶋さんのマンションへ行き
車の中でウーバーイーツに頼んでおいた料理を
コンシェルジュから受け取り部屋へ
「おなかすいてペコペコ」
「打ち上げ行けばよかったのに」
「おじさんとかにおべんちゃら使ったり使われたりで
疲れるんだもん」
そうかもしれない
でも、芸能界とはそういうところだから
それから逃げているといつかは干されちゃうと思う
もちろん小嶋さんだって例外じゃないけど・・・
あの噂があるならそれをネタに仕事を貰えるのかも
御飯とアルコールを飲みながら
今日掴んだネタの確認をすることにした
「あのさ、今日来てたプロデューサー」
「秋元さん？」
「そう、あの人元アイドルと結婚したでしょ」
「アイドル好きみたいだね
それも原石が好きみたい、売れる前に自分で味見をして
売れるかどうかを見極めるんだって」
これってすごいスクープじゃん(;´-∀-)
「でも噂でしょ？」
「陽菜も味見されたからホント(бвб) 」
それってスクープしたら
小嶋さんにも火の粉が降りかかってくるというやつ？
ダメじゃん、出来ないよ(;´-∀-)
それに小嶋さんの噂は本当だったんだ・・・・
なんかショックが大きいかも
でも今は仕事優先
「あ、アイドルグループのA君も来てたね」
「事務所の後輩ばっかり狙ってくるんだよね
租チンのくせに」
どうして知ってるんですか～（泣）
「俳優の・・・・」
「あの人も性欲強いんだよね
でも自分ばっかで全然気持ちよくないの」
あのう・・・・全部絡んでますか？
だったらネタに出来ないでしょ(;´-∀-)
「あと、あそこにアイドルグループの
ゆうなあと言われるCPいたでしょ」
前で応援してた子達の中にいたのかな
「薄暗くて前の方の子達は見えなかった」
「あれマジで付き合ってるから」
「・・・・・・女同士で？」
「そうだよ(бвб)
陽菜と優ちゃんも女同士なんだから
付き合っててもおかしくないでしょ」
そうでした・・・・と言うか
私達付き合ってるの？
・・・・・その事はまたゆっくり聞くとして
「結婚しそうな芸能人とか不倫してる俳優とか
他に知らない？」
「それはベッドの中で教えてあ・げ・る」
仲良く布団に寝そべって！とかじゃないよね(;´-∀-)
その日はどっちが先にイカせる事が出来るか競争しよう
と言われ、先にイカせる毎に一つ教えてあげる
な~んて言われたから頑張ったよね
でもイカされるのは私ばっかりで・・・
最後の最後でやっと一つネタをゲット
芸人だから少しインパクトには欠けるけど・・・・
次の日満を持して会社に行くと
一般人にスクープを持って行かれてた
だって写真に撮られたことのなかったこじはるの
初めてのスクープ動画だったから
「大島よりこの子の方が使えるな（笑）」
私をバカにしたように笑う編集長に怒りは無かった
だってその相手は私なんだから
