陽菜の過去を知ったうえで付き合って下さいと言われ

カッコよすぎる優子に少しだけ反発して見せたけど


Okに決まってる


ただ既読スルーをして今日まで放っておかれたのは許せないから

問い詰めるとカフェを譲ってもらったと・・・

それも明日オープン


あり得ないんだけど

それも箱根にあってそこに住む・・・・

嘘でしょ会えないじゃん

だから


「だったら陽菜もそこに住む」


もちろんだめだって言われた
でも陽菜は優子と離れたくない

初恋であり会ってやっぱり好きだと思った人だから

何を言われようとついて行くと言い張ると
諦めたようですぐ出発しようとするから

10分だけ待っててといい部屋へ行き
いろいろと準備をして駐車場へ戻った

車の中でどういう経緯で会社を辞め
カフェをすることになったのかを詳しく聞く

時間はたっぷりあったから
陽菜の話になり・・・・・


訳もわからずホテルへ行かされそこで無理矢理襲われたこと
その後も幾度となくさせられたことを

それを紛らわせるためにいろんな人と遊んできたことも・・・

話してる間、怖くて優子の方を見ることができなかった
どんな表情をしていたんだろう
もしかしたら付き合うのを辞めるといわれるかもしれない

だって俳優と遊んでいたのは陽菜の意思だから

いわなくていいと言われたのにどうして話したんだろう・・・

優子なら・・・・全部受け止めてくれる
そんな淡い期待をしていたのかもしれない

ずっと無言のまま話を聞いていた優子が口を開く


「もうすぐつくから」


それだけ?

あきれて何も言えないのかもしれない

自分で自分のくびを閉める陽菜ってやっぱり馬鹿だ


「ついたよ」


そう言われて周りを見るけどお店らしい建物は見えない
というか何もないんだけど

「降りて」

もしかして陽菜をここに捨てていく気?

先に降りる優子の後について車から降りて立ち止まっている優子の隣に立つ


「私ね、ここから見える景色が昔から好きなんだ」

「・・・・・・」

「太陽の角度で見え方が変わるし
夜は夜で星がすごくきれいだし
嫌なことがあってもここに来ると
悩んでるのが馬鹿らしくなるんだ」

「優子?」


何を言いたいのかわかんなくて優子を見ると涙を流していて


「つらかったのに今日までよく頑張ったね陽菜」

陽菜の方を向き
そう言いながら頭を撫でてくれた


「ゆう・・・こ(涙)」

「これからは私が一緒に背負っていってあげるから
つらいのも半分になるでしょ?
その半分もここで私が癒やしてあげる」

「うん・・・・」

「だから一緒に住もう」

「いいの?」

「でもアイドルは辞めちゃだめ!」

「どうして?」

「初めてコンサートを見たけど
本当に楽しそうで、あの笑顔に嘘はなかったでしょ?」

「うん・・・・」

「アイドルは陽菜の天職だと思う」

「でも年齢的に厳しくなってきてるしいつまでも出来ないよ」

「そんなこと無い
陽菜がしたいと思うなら何歳になったって出来るさ(-∀-`) 」

「・・・・ありがとうでも・・・」

「噂は噂でおしまい!何もなかったしこれからだって何もない」

「優子とは?」

「私とは・・・同級生で友達?」

「でも恋人」

「それは内緒(笑)」

「すごいスクープだね」

「自分じゃなかったら社長賞ものだったよ」

「そうだ、もっとすごいネタ教えてあげようと思ってたから
会長賞もらえたんじゃない?」

「ちなみにどんなネタ?」

「某男性アイドルGのSとJがマジで付き合ってる(бвб)」

「うそ・・・それ・・・・大スクープじゃんかぁー(;´-∀-)」

「残念だったね(бвб)」


くそーと言いながら頭を抱えてる優子


「ねえ、早く見せて」

「そうだった、早く準備の続きしなきゃ(;´-∀-)」

「手伝ってあげるね」

「陽菜は・・・・いいからゆっくりしてて」


むぅ・・・手伝いたかったのに


でもね、さっきから陽菜って呼び捨てにしてるの気づいてる?

嬉しいけど嬉しい顔はしてあげない

だって陽菜の売りはツンデレだからね