自宅謹慎で何もする事がなく

ボーとテレビを見ていたら着信音で舞い上がった

だって待っていた人からのLINE通知なんだもん


(玄関開けて)


・・・・嘘でしょ


携帯をソファーに投げ玄関へ走る


カチャリ


「アハッ来ちゃった(´-∀-)」


無言で抱き付くと

中に押し返され扉が閉まった


「どうして?どうやって?大丈夫なの?」

「質問だらけだね」

「だって(汗)」

「だまって」


そう言うと頭に手を回し口をふさがれた

離れちゃうともっと!てなるけど
今は我慢


ソファーに陽菜を座らせると
お水貰うねって言いながら
自分の家のように冷蔵庫を開けデザートないのぉー
と言いながら物色してる


「早くここに来て!」

「アハッせっかちだな」

「いいからちゃんと説明して」


会いたいって言ったのは陽菜
でも今はダメだって言ってたのに
いきなり訪ねて来るとか自殺行為だよね?


「陽菜に教えてもらってた暗証番号で駐車場から入って来た」

「車どこに止めたの?」

「適当に止めちゃったから後から怒られるかも(笑)
でもちゃんとコンシェルジュに鍵渡してきたから大丈夫かな」


そう言う所は相変わらず抜かりないね


「朝一でまた帰らないといけないんだ
だから今は説明するより陽菜を抱きたい」

「・・・・バカ(бвб) 」


そのままベッドに連れて行かれ一枚ずつ脱がされ・・・



情事が終わった後抱かれたのは陽菜なのに
何故か陽菜の腰に腕を巻き付け胸に顔を埋めて
抱きついてる優ちゃん


「うん、この抱き心地最高だよね(´-∀-)」

「こしょばいから顔動かさないで!」

「はぁ・・・もうすぐ帰る時間だ」

「ずっといてよ」

「たぶんこれが終わったら
私は追いかけられなくなるから
いつでも会いに来れるし会いに来て」

「どうして追いかけられないの?」


「私の事を出さない交換条件として
今回のスクープを先輩にあげようと思っていたから」


もちろん写真と音声は編集して渡すみたいで


時間がないからって要所要所だけ説明してくれた




「あいつはもう終わり?」

「そうなるね、今度は逃げられない」

「陽菜の事も出る?」

「どうだろう、でも未成年は犯罪だから
成人してる人の名前しか言わない可能性もある」

「陽菜ね考えたの」

「何を?」

「まだ辞めたくないけどアイドル辞めた後の事考えちゃった」

「芸能界に残らないの?」

「歌は好きだけど歌手になりたいわけじゃないし
かといってお芝居もしたいわけじゃない」

「引退する?」

「うーん・・・モデルを続けながらカフェの店員?」

「それは無理でしょ(;´-∀-)」

「優ちゃんだってカフェのオーナーしながら
カメラマンするんでしょ」

「そうだけどさ」

「他に色々考えてる事もあるから
また今度ゆっくり話すね」

「うん楽しみにしてる
あぁ・・・・そろそろ行かなきゃ」

「謹慎中は会いに来て」


散らばった服を着ると
ベッドに横たわる陽菜にキスをして


「うん、じゃーまたね
あ、風邪ひかないように(笑)」

「誰のせいなの!」


笑いながら手を振る陽菜にウインクをして部屋を出ていった


歌手になりたかったわけじゃない
元々アイドルが好きで
アイドルになりたかっただけだから
芸能界に未練は無い

でも一年ほど前からやりだしたモデルは楽しくて
続けたいとは思っていた


「どうなるんだろう・・・」


もしあの事件で陽菜の名前も表立って出たら
モデルも難しくなるだろう


「カフェのアイドルになろうかな(笑)」


自分で自分の言葉に苦笑した