目を開けると愛しい人が口を半開きにして寝てる


「倦怠期だと百年の恋も一気に冷めちゃうやつ?」


でも今の陽菜には愛おしい以外の言葉が見つからない

可愛い寝顔を携帯に収めてから声をかける


「優ちゃん起きて」

「う〜ん・・・わぁ、もう真っ暗じゃん(;´-∀-)」

「7時過ぎてるよ」

「うそ・・・・ほんとだ寝入っちゃった(;´-∀-)」

「お腹すいた(бвб) 」

「すぐご飯作るね」

「何時に出発する?」


起き上がり窓の外を見上げ


「雲がないから星が綺麗(-∀-`) 
ご飯食べたらすぐ出発でいい?」

「わかった、先にメイクしなおすね」

「あぁ・・・眉とか最低限でいいよ
口紅も薄い色がいいかな
その方が夜空に溶け込むから」

「じゃー一回メイク落とした方がいい?」

「それがいいかも」


優子が夕食を作ってる間にメイクを落とし
マスクシートパックをしておく

どんな写真集が出来るだろうか

今までにない
誰も出した事のないような写真集になればいいのに


「出来たよ(´-∀-)」

「ハーイ(бвб) 」


出来たよのたった一言だけでも癒されるのは何故だろう

もしこの幸せが壊されてしまったら陽菜は・・・

未練のない芸能界
優子のそばに居れない日本は辛過ぎるから
海外へ移住しようかな

英語は出来ないけどね(笑)


「ん?何か面白い事でもあった?」

「幸せだなーと思って(бвб) 」

「うっ・・・・いきなりデレるのやめてよ(;´-∀-)」

「デレてないし思った事いってるだけ〜(笑)」

「あぁぁl!!その顔撮りたかった」

「いつもカメラは持っててくださーい
じゃないとスクープは撮れませーん(笑)」

「だから辞めたんじゃんかぁー」

「そのおかげで陽菜を撮れてるんだから
ありがたく思ってよね」

「ありがとう・・・・て
なんか納得いかない」

「フフ、早くご飯食べて行こう
ドンドン寒くなるし」

「だーね(´-∀-)」



撮影場所についたのが九時前
陽菜はしっかり着こんでるんだけど
優子は動きにくいからって上着も薄いのを着てる


「寒くないの?」

「寒いけど大丈夫、貼るカイロもつけてるし(笑)
月が出てるうちに撮っちゃお
結構雲が出てきてるから」

「どうしたらいい?」

「自由に動いてくれていいよ」


動けと言っても歩くしかないんだけど
月を背にしてゆっくり歩く陽菜を
這いつくばる様にして下から撮ってる


「ねえもういい?」

「いいよ」


そう言うと仰向けになって夜空を取り出したから
わざとその周りをクルクル回ったり
カメラを覗き込んだりして邪魔をした


「アハッ何してても綺麗だよ」

「当たり前だし(бвб) 」


ドンドンカメラに顔を近づけ
手でどかせて優子にキスをする


「・・・ねえ冷えすぎなんだけど(汗)」

「実は指の感覚麻痺してきてる(;´-∀-)」

「バカなの、早く車に戻ろ」


起こすのに手を取ると凄く冷たくて
陽菜の上着を上から着せてあげる


「いいよ、陽菜が風邪ひいちゃう」

「そんな事言ってる間に車に戻る!」

「わ、わかった(;´-∀-)」


車に戻るとエンジンをかけ暖房を入れるけどすぐ温まるわけもなく


「温めてあげるからここに座って」


人の体温の方が暖かいから上着を全部脱いで
優子を抱きしめその上からダウンジャケットをかけた


「陽菜あったかい(´-∀-)」

「もっと温かくなることする?」

「えっ(;´-∀-)」

「フフフ、キスだけでも暖かくなるよ」


膝の上に乗っても少しだけ低い優ちゃんだから
上目遣いになるのがまたそそっちゃう

でも今はキスだけで我慢


「はぁ・・・・・体温上がった(´-∀-)」

「良かった(бвб) 」

「陽菜の唇って弾力もあって気持ちいいよね」


そう言いながら人差し指で触れて来るから
パクっと咥えてやった