「どういうつもりなの(怒)」
いきなり怒鳴り始めた女性
「あのう・・・・(;´-∀-)」
「玄関先じゃなくて中に入ったら」
怒鳴り声が聞こえたようで
陽菜がリビングから顔を出す
「どうして電源切ってるのちゃんと電話に出なさい」
「もう仕事終わったんだから別にいいじゃん」
「あれ程気を付けるよに言ったのに
一般人に撮られてるじゃない」
「撮られたんじゃないし
撮ってもらって載せてもらったんだし」
「・・・・どういうこと」
「そのままの意味」
「・・・・まさか・・・わざと」
「そういう事、週刊誌とかにすっぱ抜かれるのはむかつくから
自分たちから仕掛けたんだよねぇ優ちゃん」
「すみません(;´-∀-)」
というかこの人だれなの(;´-∀-)
「これからどうするつもり」
「え、写真集出すよ」
「売れないかもしれないわよ」
「大丈夫、あ、この写真持って帰って検討して
と言っても陽菜はこの写真以外は納得しないけど」
封筒から写真を出し何も言わず見ている女性
「これはあなたが撮ったの?」
「はい」
「そう・・・・
これで解散引退になっても後悔しないのね」
「その写真を見てもそう思う?」
「それは買う人が決めること」
「これが売れなかったら
こういうことが無くても無理だったっていう事だから後悔はない」
「わかったわ、検討させてもらう」
「早くしないとその前に仕事無くなるかもよ(笑)」
「誰のせいなの(怒)」
怒りながらも封筒は大切に抱えて持って帰っていった女性
「ねえ陽菜」
「なに」
「今の人誰?」
「あれ?会ったことなかったっけ?」
「無いよ(;´-∀-)」
「ユニットのチーフマネージャー」
「マネージャーてたくさんいるの?」
「送り迎えしてくれてるのは陽菜専属のマネージャーで
今のは仕事を取ってきたり予定を組んだりする人」
少し偉い人って事か・・・・だったら余計に心配だ
「大丈夫かな(;´-∀-)」
「あれを見て心打たれないんだったら
陽菜に魅力が無いってことだから仕方ないよ
その時はあのカフェで看板娘する(笑)」
「贅沢な看板娘だ(-∀-`) 」
その日の夜はこれからの事を話し合った
「運転免許取らなきゃ(бвб)」
「そうだね、車がないとあそこの生活は無理だし
私も毎回送り迎えできないし」
「どの車にしようかな(бвб)」
「気が早い(笑)
でも少々ぶつけても大丈夫なのにしたほうがいいよ」
「・・・・・ぶつけるのが前提なの?(怒)」
「ほ、ほら初めてだと誰だって擦ったり当てたりするでしょ
もし怪我でもしたらって気が気じゃないもん(;´-∀-)」
「だったらさ今優ちゃんが乗ってる車を陽菜が乗って
優ちゃんは大きめの車を買いなよ」
「二人なのに?」
「荷物をたくさん積めるほうがいいし
撮影で遠出したときは仮眠するのにも
フラットにして寝れるほうがいいでしょ」
「ん?今のでも寝れるよ」
「二人だとキツいでしょ」
「そっか・・・そうだよねアハッ(-∀-`) 」
一緒に行ってくれるんだね・・・うれしいよ陽菜
「ふあぁぁ〜」
「そろそろ寝ようか」
「ぅん・・・・」
今にも瞼が落ちそう(笑)
「明日何時に帰る?」
「陽菜の仕事に合わせる」
「だったら朝ごはんよろしく・・・・ね・・・」
「ちょっと、何時に出るの?陽菜!おーい」
「カレン・・・ダー・・・スースースー」
寝室のサイドテーブルの上にある卓上カレンダーに
一週間分の予定が書いてあった
それも陽菜の字じゃない字で
「え、7時お迎えって事は最低でも6時には起こさなきゃだから
私は5時半・・・・四時間も寝れないじゃん(;´-∀-)」
先に聞いておけばよかった(;´-∀-)
目覚ましをセットしてすぐ目を閉じた
「後は選ぶだけだね」
「凄い枚数だから明日にしよう」
「でも陽菜夕方から仕事だから
お昼にはここを出なきゃいけないの」
「私がまず選んでその中から陽菜が選べばいいよ」
「ヤダ、一緒に選びたい」
「だったらまた休みの日に一緒に選ぼ」
「そんな事してたらドンドン遅くなっちゃうから今から選ぶ」
「仕事に差し支えるよ(;´-∀-)」
「移動中に寝るから大丈夫」
一度言いだしたら聞かないから今からする事に
高校の時は目立たない生徒だったらしいのに
こうも変わるものなの?
いろんな事を経験してこうなったんだろうけど・・・
まずいいと思った写真をホルダーに入れて行き
それをまた選ぶという作業を三回繰り返していると
外が明るくなってきた
「少し寝てから最後の選択をしよう
一度リセットした方がいいから」
「わかった」
朝ご飯の時間だけど夜食をつまんだり
御菓子を食べながら選んでいたからお腹は空いていない
「ねえ、こっちのホルダーには何が入ってるの?」
「え・・・・・これは、風景だよアハッ」
「・・・・・見せて」
「ほ、ほら私の趣味だから見ても面白くないよ(;´-∀-)」
「いいから見せて!(怒)」
「怒らないでね(;´-∀-)」
見せるまでずっと言われるだろうから仕方ない
思いでよさようなら(。-∀-)
「どうぞ・・・・」
画面をクリックして映像を出す
「・・・・・・ごめん、ちょっとした出来心で残してた(;´-∀-)」
「・・・・・・」
「消した方がいいよね・・・消します(。-∀-)」
「陽菜いい顔してるでしょ(бвб) 」
「え?」
「一番初めの動画だよね」
「う、うん」
「初めて好きな人に抱かれて嬉しかったんだ
でもこの後二度は無いと思ってたから・・・・」
「陽菜」
「本当に好きだったんだよ優子の事」
優ちゃんじゃなく優子と言われると真剣さがより伝わってくる
「過去形?」
「過去も現在もこれからの未来もずっと好き」
「過去には戻れないけど
私だって今もこれからもずっと好きだよ陽菜(´-∀-)」
「優子・・・・」
仮眠どころか運動しちゃったよね(;´-∀-)
結局陽菜は寝ないまま東京へ戻ることに
「明後日、朝一の仕事でお昼には終わるから
陽菜のマンションで仕上げをしよう」
「まだマンション張られてるんじゃないの?」
「写真集出すんだしそろそろ撮られてもいいかなって」
「だったらさ・・・・」
迎えに来たマネージャーに何かと理由をつけて
二人で車に乗ってる所を
フロントガラス越しに撮ってもらう
もちろん場所はわからないように
そして信頼している友達に
マンションへ行く日に合わせて
SNSに二枚の画像をあげてもらった
”スクープ”
こじはるの密会を目撃
マネージャーに撮ってもらった写真と
キスしてる写真
キスはちゃんと見れば自撮りとわかるんだけどね(笑)
もちろん今度は私の顔もはっきり写っていたから
この女性は誰だって騒ぎになり
すぐ先輩から連絡が来た
(公表してもいいのか!?)
「いいですよ、その代わり謝礼は貰いますけどね(笑)」
(なんの謝礼だよ)
「名前を使う謝礼ですよ
ダメなら名前は伏せておいてくださいね
一般人なんですから(笑)」
(編集長に掛け合ってみるよ
OKが出たら名前を出すからな)
「期待してますね(´-∀-)」
電話を切る
「謝礼なんていらないのに」
「いいのいいの、散々言われたから
貰えるものは貰わないと(笑)
それより早く決めちゃおう」
「そうだね」
陽菜の携帯にマネージャーから
何度も電話がかかって来てたのに
しつこいからって電源落としてる(笑)
「あぁぁーもうこれ以上削れない」
「写真集には多すぎだって(汗)」
「とりあえずこれ全部持って行く
ダメなら二冊出して貰う」
どう考えても無理でしょ(;´-∀-)
まあ、事務所が考える事だから
陽菜が騒いでどうなることでも無いと思うけど
トイレに行こうと廊下に出た時玄関のドアが開いて
女性の人と目が合いお互い固まってしまった
目を開けると愛しい人が口を半開きにして寝てる
「倦怠期だと百年の恋も一気に冷めちゃうやつ?」
でも今の陽菜には愛おしい以外の言葉が見つからない
可愛い寝顔を携帯に収めてから声をかける
「優ちゃん起きて」
「う〜ん・・・わぁ、もう真っ暗じゃん(;´-∀-)」
「7時過ぎてるよ」
「うそ・・・・ほんとだ寝入っちゃった(;´-∀-)」
「お腹すいた(бвб) 」
「すぐご飯作るね」
「何時に出発する?」
起き上がり窓の外を見上げ
「雲がないから星が綺麗(-∀-`)
ご飯食べたらすぐ出発でいい?」
「わかった、先にメイクしなおすね」
「あぁ・・・眉とか最低限でいいよ
口紅も薄い色がいいかな
その方が夜空に溶け込むから」
「じゃー一回メイク落とした方がいい?」
「それがいいかも」
優子が夕食を作ってる間にメイクを落とし
マスクシートパックをしておく
どんな写真集が出来るだろうか
今までにない
誰も出した事のないような写真集になればいいのに
「出来たよ(´-∀-)」
「ハーイ(бвб) 」
出来たよのたった一言だけでも癒されるのは何故だろう
もしこの幸せが壊されてしまったら陽菜は・・・
未練のない芸能界
優子のそばに居れない日本は辛過ぎるから
海外へ移住しようかな
英語は出来ないけどね(笑)
「ん?何か面白い事でもあった?」
「幸せだなーと思って(бвб) 」
「うっ・・・・いきなりデレるのやめてよ(;´-∀-)」
「デレてないし思った事いってるだけ〜(笑)」
「あぁぁl!!その顔撮りたかった」
「いつもカメラは持っててくださーい
じゃないとスクープは撮れませーん(笑)」
「だから辞めたんじゃんかぁー」
「そのおかげで陽菜を撮れてるんだから
ありがたく思ってよね」
「ありがとう・・・・て
なんか納得いかない」
「フフ、早くご飯食べて行こう
ドンドン寒くなるし」
「だーね(´-∀-)」
撮影場所についたのが九時前
陽菜はしっかり着こんでるんだけど
優子は動きにくいからって上着も薄いのを着てる
「寒くないの?」
「寒いけど大丈夫、貼るカイロもつけてるし(笑)
月が出てるうちに撮っちゃお
結構雲が出てきてるから」
「どうしたらいい?」
「自由に動いてくれていいよ」
動けと言っても歩くしかないんだけど
月を背にしてゆっくり歩く陽菜を
這いつくばる様にして下から撮ってる
「ねえもういい?」
「いいよ」
そう言うと仰向けになって夜空を取り出したから
わざとその周りをクルクル回ったり
カメラを覗き込んだりして邪魔をした
「アハッ何してても綺麗だよ」
「当たり前だし(бвб) 」
ドンドンカメラに顔を近づけ
手でどかせて優子にキスをする
「・・・ねえ冷えすぎなんだけど(汗)」
「実は指の感覚麻痺してきてる(;´-∀-)」
「バカなの、早く車に戻ろ」
起こすのに手を取ると凄く冷たくて
陽菜の上着を上から着せてあげる
「いいよ、陽菜が風邪ひいちゃう」
「そんな事言ってる間に車に戻る!」
「わ、わかった(;´-∀-)」
車に戻るとエンジンをかけ暖房を入れるけどすぐ温まるわけもなく
「温めてあげるからここに座って」
人の体温の方が暖かいから上着を全部脱いで
優子を抱きしめその上からダウンジャケットをかけた
「陽菜あったかい(´-∀-)」
「もっと温かくなることする?」
「えっ(;´-∀-)」
「フフフ、キスだけでも暖かくなるよ」
膝の上に乗っても少しだけ低い優ちゃんだから
上目遣いになるのがまたそそっちゃう
でも今はキスだけで我慢
「はぁ・・・・・体温上がった(´-∀-)」
「良かった(бвб) 」
「陽菜の唇って弾力もあって気持ちいいよね」
そう言いながら人差し指で触れて来るから
パクっと咥えてやった
今日は待ちに待った土曜日
大好きなニャンニャンとズーと一緒に入れる日なんだけど
ちょっと目を離すとすぐどこかへ行っちゃうんだよね
昨日の帰りも麻里ちゃんのショッピングへついて行く約束してて
ついて行っても良いんだけど私は好みが違うから
いつもひとりぼっちになっちゃうんだ
だから少しでも長く一緒にいれるように
朝早く起きてニャンニャンの部屋へ
「あら、優子ちゃん早いわね」
「おはようございます(-∀-`)
ニャンニャンまだですか?」
「休みの日にこんな朝早く起きてくるわけ無いでしょ(笑)」
「ですよね〜部屋行ってきまーす」
子供が同い年と言うこともあって
家族ぐるみの付き合いになってる
麻里ちゃんなかなかやるよね(-∀-`)
そーとドアを開けると私のうさちゃんが気持ちよさそうに寝ていた
「隣にお邪魔しまーす(-∀-`) 」
一応断ったからね(笑)
「はぁ・・・・良い匂い(-∀-`) 」
ウサギの時からなんだけど私の大好きな匂いなんだよね〜
麻里ちゃん曰くニャロは無臭
そんなこと無い!ていつも言い合いすると
うるさいって怒られる(;´-∀-)
抱き付いても大丈夫かな・・・
起きたら起きたときか
このチャンスを見過ごすわけにはいかない(笑)
「抱き付きまーす」
あぁぁーこの弾力
ウサギの時も弾力はすごかったけど
毛が邪魔で鼻がこしょばかったんだよね
今はスリスリしても大丈夫
この豊満なおっぱいも頬でスリスリ
「んんん〜ん・・・・」
危ない危ない少しキツすぎたか(;´-∀-)
長い耳も大好きだったけど
この大きくてプリンのような弾力のあるおっぱいには敵わないよね(-∀-`)
ふあぁぁぁ・・・眠くなってきた・・・・
もったいないけどまぶたが勝手に落ちてきて
いつの間にか眠ってしまっていたみたいで
麻里ちゃんの声で意識が戻った
でも寝たふりしてニャンニャンの体を死守
そしたら思ってもいないことが起こったんだ
ニャンニャンが行かないって・・・・
大島さん感無量です(。-∀-)
今日は大島さんがニャンニャンを独占だ!
いつ起きようか考えていたら
「好き(бвб)」
・・・・・・何ですと〜!!
いや、まだ何のことかわからない
もしかしたら寝るのが好きなのかもしれないでしょ?
なのに
「大好きだよ優ちゃん」
優ちゃん・・・・今優ちゃんと言ったよね
さらに頭のてっぺんだけど
ニャンニャンの肉厚な唇が触れた
一瞬体に力が入ったけどバレてないかな(;´-∀-)
優ちゃん大好き・・・・優ちゃんは私・・・
大好きなんて今まで言ってくれたことあった?
大島さんの口からは大好きという言葉は何千回というほど発したけど
ニャンニャンのあのプクッとしてぷるぷるの口から
発せられたのは初めてだよね・・・・
やばい・・・・どうしよう・・・涙が出てきた
鼻水がぁ〜吸い込んだら起きてるのがバレる
でもこのままだとニャンニャンのパジャマについちゃう
どっちを選ぶ?
バレて怒られるかつけて怒られるか・・・
ん?どっちにしても怒られるんじゃん(;´-∀-)
汚す方が怖そうだから一か八か吸い込む
「ズズッ・・・」
「優ちゃん・・・・今日何して遊ぶ?」
「えーとね見たい映画があるんだけどニャンニャンは何か見たいのある?」
顔を上げると目と目が合った
さっきの声とは雲泥の差と言う言葉が合うほどの顔で
にらまれてるんですが気のせいですか(;´-∀-)
「さっきのは寝言だから」
さっきのと言うのは大好きという言葉ですか?
「いや起きてたじゃん!キスまでしてくれたじゃん」
「頭に顔がアタたっただけだし」
「嫌違うね優ちゃん大好きって言ってキスしてくれたね」
「出て行って・・・・」
「え・・・・いや・・・嘘です
私夢を見てたみたい(;´-∀-)」
「もう起きるから下に行ってて」
「やだ、一緒にいる!」
「着替えるから出て行って」
「見ないからーここにいたい(。-∀-)」
「はぁ・・・・映画行ってあげるから下で待ってて」
「ほんとに?やったー!!ニャンニャン好き!大好き!」
「知ってる(бвб)」
「ニャンニャンが思ってるより好きだからね!」
そう言ってドアを閉めたら
「・・・・・」
ガチャッ
「ちょっと(怒)」
「今何か言ったでしょ、聞こえなかったからもう一度言って」
「はぁ?何も言ってないし」
「いや、絶対に言った」
「言ってない」
「陽菜も好き!て言ったでしょ」
「聞こえてるじゃん馬鹿(怒)」
そう言って枕を投げつけてくるから受け止めて
そのままニャンニャンにダイブして怒られたのは言うまでも無い(-∀-`)
おしまい
Merry Xmas
(бвб)人(-∀-`)
どうしても撮って欲しいって言うから
なるべく見つからないように早朝の撮影にする事にした
でも
「寒いでしょ(;´-∀-)」
陽菜のお気に入りの服で撮ってねと言われた服は
季節に反した作りでまだ寒そう
「じゃー温めて(бвб) 」
そう言って近づいてきた陽菜
「口紅取れちゃうよ(;´-∀-)」
「本当はいらないくらいだもん
少し位取れたってかまわない」
外では寒いから車の中に入って熱い熱い口づけ
「はぁ・・・はぁ・・・
ふふ、優ちゃんの方が頬赤い」
「陽菜だって耳が真っ赤だから(笑)」
「今なら大丈夫」
「でも少し冷まさないと」
「今のままを撮って」
そう言ってドアを開け駆け出していくから慌ててカメラを握る
それから無我夢中で撮っていると
朝陽を背にした天使がそこにいた
陽菜を撮ってるはずなのに違う何かを撮ってるようだ
「優ちゃん!」
かけてくる天使も撮り続ける
「やっぱりもう寒いから車に戻ろ」
「大変だ、からだ冷えてる(;´-∀-)」
頬に当てられた手は氷のようだった
急いで車へ戻りエンジンをかけ暖房を入れる
「はい、温かい紅茶」
「ありがとう」
「サンドウィッチもあるから食べてて」
「優ちゃんは?」
「私はもう少し撮ってくる」
「頑張って(бвб) 」
「ありがとう(´-∀-)」
今日は天気がいいし空気も澄んでいたから
良いのが撮れそうだ
夢中で撮っていたら1時間は過ぎてしまっていた
「陽菜怒ってるかな(;´-∀-)」
ドキドキしながら車へ戻ったけど
心配は無用だったようだ
気持ちよさそうに寝てる陽菜
車のバンパーに上りフロントガラス越しに
寝顔もフィルターに収める
横顔も撮りたくてゆっくりドアを開けたつもりだったけど
「んん・・・・・お帰り」
「お待たせ、エンジン切ったんだ」
「温まったし、自然壊しちゃうから」
そう言う事を自然に言えちゃう人なんだね
「はい、これ優ちゃんの分」
「全部食べてもよかったのに」
「ちゃんと食べないと大きくなれないよ(笑)」
「もう身長は伸びません!」
拗ねて見せると頬にごめんねのキスがきた
「そう言えば着替えたの?」
「うん、次の場所へレッツゴ―(бвб) 」
「まだ撮る気?」
「当たり前でしょ、写真集なんだよ
色んな場所で撮らなきゃ」
そう言われればそうか・・・
でももうすぐお昼時
人が増えてくるからいつもの所へは行けない
「一旦家へ戻って夜にしない?」
「寒くて暗いのに?」
「ちゃんと厚着して行くし暗くても大丈夫」
「そんな写真誰も望まないよ」
「大丈夫、素材がいいんだから自信もって 」
「優ちゃんがそう言うなら・・・・」
夜間用の高性能カメラで星をバックに撮ったら綺麗だろうな(-∀-`)
カフェに戻り昼食をたべ夜の為にお昼寝しようと
提案すると
「ここでも撮ろうよ」
「中で?」
「丸太で作られててオシャレじゃん」
「確かに・・・」
寝室も陽菜がオシャレに変えてくれたからいいかも
それからカフェにリビング、最後にベッドの上で
キャミソール一枚しか上に羽織らず飛び跳ねて楽しそうな陽菜を
カメラに収める
「え、ちょっと(;´-∀-)」
「上手にとってね(бвб) 」
その一枚も取りショーツだけに
それも脱ごうとするからさすがに止めたよね(;´-∀-)
これを世に出すのは少し抵抗があるけど
綺麗だし芸術なんだから仕方ないか・・・
撮影が終わると
「まだ早いよね」
「後三時間はあるかな」
「寝る(бвб) 」
「アハッおやすみ」
弾け疲れた陽菜はすぐ夢の中
その美しい寝顔と綺麗な体をファインダーに収めた
「選ぶのが大変そうだし
さすがにこれは人には見せれないよね(;´-∀-)」
マネジャーにさえ見られたくないものが沢山ある
「私も少し寝ようかな」
目覚ましをセットし陽菜の横に寝ころんだ