「小嶋さん、今日のお昼
食べながら打ち合わせしたいんだけどいいかな」

「お昼ですか・・・・」

「先約でもあった?」


チラッと大島さんの方を見るとニコッと笑ってくれて・・・

一瞬クラっとなったけど気を引き締め


「大丈夫です、どこに行きますか?」

「篠田の行きつけのお店でもいいかな」

「はい」


LINEでお弁当ごめんねって送ると
夕飯にするので大丈夫ですって帰って来た



「小嶋さんとランチ行くの初めてじゃないかな?」

「そうですね(бвб) 」


ヲタ活の時は誰とも行った事無かったもんね


他愛もない話をしていたら食事が終わってしまった


「あのう・・・篠田主任打ち合わせは?」

「まあ、まあ、先にコーヒーを頼もう」

「はぁ・・・・」


コーヒーが運ばれてきてお姉さんが去っていくと


「実はね」


凄く真剣な顔をしているから真面目に聞いていたのに



「今度医者と合コンするんだけど参加してくれないかな(*`ω´) 」

「・・・・・・はい?」

「小嶋さん彼氏いないでしょ」

「い、居ないですけど」


好きな推しはいます!と言いそうになったけど
もう、いないんだった・・・・・


「好きな人でもいるの?」

「いましたけど、結婚しちゃいました」


これは嘘じゃない


「なるほど片思いだったんだね
だったら丁度いいじゃん新しい第一歩を踏み出そう(*`ω´) 」


「いつですか」

「お、乗り気だね(*`ω´) 
今週の金曜日の夜だよん」

「今週って明日じゃないですか(汗)」

「そうとも言う(笑)」

「場所はどこですか」

「プリンスホテルだけど美人さんは参加費無料(*`ω´) 」



流石お医者さん


「美人さんじゃなくて女性は、でしょ」

「綺麗どころを集めて欲しいって言われてるから美人さん」


どういう知り合いなんだか・・・・
タダなら食べるだけ食べて帰ればいいよね


「わかりました、でも綺麗な洋服持ってませんからね」

「いつもの洋服で十分(*`ω´) 」


ほんとかな・・・まあ、狙ってるわけじゃないから目立たなくていっか



会社に戻ったのはギリギリで直接大島さんに謝れなかった


そして三時のおやつ休憩・・・と言うものはないけど
みんな暗黙の了解でコーヒータイム


「小嶋さん打ち合わせお疲れ様でした
次の仕事ですか?」

「それが違うの、あ、お弁当ごめんね
もしよかったら持って帰っていいかな
私の夕飯にしたい」

「いいですけど、違うって何が違うんですか?」

「仕事じゃなくて合コンの誘いだったんだ」

「合コン・・・・・・」

「それも明日だよ、いきなりすぎてびっくりした」

「誰とするんですか」

「お医者さんだって、向こうが全部出してくれるらしいから
食べるだけ食べに行こうかなって」

「ちょっと、失礼します」




そう言うと休憩室を出て行ってしまった大島さん
急用でも思い出したのかな?