「小嶋、指原さんちょっと」

「どうして私だけ呼捨てなんですか(怒)」

「小嶋はここの部署でずっと呼び捨てだったでしょ」

「え、みんなの前ではさん付けで呼んでたじゃないですか(怒)」

「そうだったっけ(*`ω´) ?」

「僕も呼び捨てでいいですから」

「どうでもいい事だけどね(*`ω´) 」


いい加減なんだから(怒)


「で、なんですか?」

「そうそう、二人で金沢まで行って欲しいんだけど」

「金沢ですか?どうして」

「不手際があったらしくて向こうに行かないとわからないんだよね」

「それを私達が?」

「二人が携わってる仕事だから
一人で行くより二人の方が早く終わるでしょ」

「確かに・・・」

「今は新幹線も走ってるし日帰りで行けるから
二人でもいいでしょ(*`ω´) 」

「日帰りなら・・・・」

「行きましょう小嶋さん」


きっと聞こえてるだろう大島さんの方を見ることが出来ない


「わかりました、いつですか?」

「今から!と言いた所だけど相手の話を聞いて何がおかしいのか
ちゃんと調べてまとめてから行かないとだから
明日でいいよ(*`ω´) 」」


それでも早いし(汗)


「私今から電話するから指原君は相手の会社について調べて(汗)」

「わかった」


「主任、お昼から第二会議室借りますね」

「予約表に書いておく(*`ω´) 」


バタバタしていてもお昼休憩はしっかりとる


「男と二人でなんて行かせたくない!」

「仕方ないでしょ話を聞いても行かないとわからない事みたいだから」

「帰ってくるとき連絡して、東京駅まで迎えに行く」

「そんな事したら指原君にばれちゃうでしょ」

「そうだけど・・・・」

「心配しないで、大丈夫だから(бвб) 」

「うん・・・・」



次の日朝一番の新幹線に乗り金沢へ


「ドキドキしてきた(бвб) 」

「相手の納得次第だけどコンピューターなら小嶋が
技術的な事なら俺が何とか出来そうだから
夕方には新幹線に乗れるんじゃないかな」

「天気の移り変わりが気になるけど
夜に荒れそうだから絶対夕方には乗りたい」



そう思ってる時に限って話は長引くし雨予報は早くなり
最悪なのは中部地震で新幹線がストップしてしまった


「どうしよう・・・」

「遠回りになるけど名古屋経由で帰ると新幹線の最終には間に合うかも」

「それで行こう」


急いで飛び乗った特急しらさぎ
それからの集中豪雨


(集中豪雨の為この列車は次の米原駅止まりとなります)

「嘘でしょ(汗)」

「名古屋までの電車全部ストップしてる(汗)」


二人でポツンとたたずむ駅ホーム


「とりあえずホテル探すよ」

「うん」


仕方ないよね


丁度近くにあったから構内コンビニ
で傘を買いホテルへ


「ダブル一部屋しか空いてませんね」

「それお願いします」

「指原君?」

「俺他のホテル探してみるから小嶋はここで泊まりな」

「お客さん今日はどこもいっぱいですよ
名古屋行きが全部ここ止まりでこの一部屋も
さっきキャンセルがあって空いたんですから」


「二人で泊まりますので支払いお願いします(бвб) 」



大丈夫指原君はヲタ友で陽菜の事なんてなんとも思ってないから


部屋は意外と広く椅子も2脚あって助かる

傘を買った時に一緒に買った夕飯とお菓子を机の上に置き
カバンを荷物置き場へ


「俺椅子で寝るから小嶋はベッド使って」

「そんな事できないよ(汗)」

「でも・・・・」

「そうだ、明日休みなんだから今日は寝ずにヲタク話しようよ」

「そうだな・・・お、このテレビYouTube見れるぞ」

「これで色々見ながら話せるね(бвб) 」



その時携帯が震えた
大島さんからだ、どうしよう嘘は付きたくない
でもここで電話に出ることはできないし・・・


切れるのを待ってLINEを打つ


(今日帰れなくなりました、今電話できないけど
明日の一番で帰るので心配しないでください)


すぐ既読がついたけど返信は無い



「大丈夫?」

「あ、うん大丈夫それより何から見る?」


お風呂には入らずご飯を食べてベッドに並んで正面のテレビを見ていたら
いつの間にか二人とも寝ていて・・・・

朝5時に目が覚めて目の前に指原君の顔があった時は叫びそうになった