お昼休憩、いつもの場所へ
「ドリンクありがとう(бвб)」
「大丈夫ですか?」
「ちょっと寝不足で体調悪いわけじゃ無いから気にしないで」
朝、主任に何を言われたのか凄く気になってる自分がいるけど
聞けるわけが無い
「もっとあっさりしたおかずにすればよかったかな(;´-∀-)」
お弁当の中には唐揚げが
「大島さんの唐揚げ大好きだから嬉しい(бвб)」
「やばい、私の方が嬉しい(-∀-`) 」
日曜日、何もなかったのかもしれない夢だったのかも
そう思ったら今まで通り話せたけどモヤモヤは残っていた
晴れないまま金曜日
一応プレゼントは用意したけど
誕生日が日曜日だからどうしたらいいものか悩む
平日ならお昼休憩の時に渡せたんだけど
休日にわざわざ時間を空けてもらうのは悪いし
何より篠田主任に誘われてるだろうし・・・・
部屋にいるか確認してからプレゼントだけ渡しに行こう
終業時間になった時
「大島さん」
「はい」
「日曜日みんなでお誕生日お祝いパーティーを
しようと思ってるんですが予定はどうですか?」
みんな?陽菜聞いてないけど
「ごめん、嬉しいけど日曜日は予定が入ってて(;´-∀-)」
「え、やっぱり恋人がいるんですか(汗)」
「その日は9月の成績がトップだったから誕生日のお祝いもかねて
篠田主任が食事おごってくれるって言われてて(;´-∀-)」
「えぇ〜主任どういうことですか
独り占めとか許しませんよ(怒)」
「い、いやみんなにも声をかけようと思ってたんだけど
仕事忙しくて忘れてただけだから(汗)」
「そうなんですね、何時にどこへ行けばいいですか」
「行く人の人数まとめて教えて、お店に確認してみる(汗)」
どう見ても嘘、すごく焦ってるもん
「日曜日行ける人」
みんなプレゼント渡すだろうからそれに紛れて一緒に渡そう
だから手を挙げた
「え、小嶋さんも行くんですか?
飲み会に参加するとか珍しくないですか?
しかも日曜日ですよ」
「丁度、日曜日予定空いてたから・・・・ダメかな(汗)」
「大勢の人にお祝いされたいので沢山参加してくださいね(-∀-`) 」
お店確認してくるねって電話をかけに行った篠田主任
今からあの人数はいるお店探すの大変だろうな・・・・・
でも二人でお祝いしようとしてたんだ・・・
よかった・・・・よかった?
陽菜大島さんの事を・・・
今更、自分の気持ちに気づいても遅いよ、バカ
日曜日、2時から4時までという時間のお祝いという名の飲み会
その時間しか取れなかったみたい、そりゃそうだよね(笑)
あとはプレゼントを渡すタイミング
帰る時にこっそり渡すか、紛れて渡しちゃうか・・・
一応カードは書いてきて陽菜からだって言うのはわかるから
紛れて渡してしまおうそう思ってたのに
誰も渡そうとしないから困ってる(汗)
あきらかにプレゼントが入ってるだろう大きめのバック
誰もが二人きりの時に渡そうとしてるのが垣間見えるけど
大島さんがトイレにも行かないしずっと部屋にいるから
帰りを狙っていると思われ陽菜が渡す隙なんて無いんだろうな・・・
「小嶋さん何飲んでるんですか?」
「生ビール(бвб) 」
「え〜なんかいが~い」
「そうかな?」
「果樹酒とかオシャレなお酒飲んでそうなのに」
「そう言うのは後半かな」
「あれあれ小嶋が呑み助だったなんて聞いてないぞ(*`ω´) 」
「そんなに飲まないですから(汗)
と言うかどうしたんですか?」
「人気すぎて話も出来ないから逃げて来た」
大島さんのテーブルには人だかり
モヤモヤするのはどうしてだろう
こっちのテーブルには飲んで食べてる男子と
今いた二人の後輩は主任が来たから逃げちゃって
主任と陽菜の四人だけ
「主任人気ないんですか(笑)」
「上司は疎まれる・・・・」
「すぐからかったりするからですよ」
「だって面白いんだもん」
パワハラですけど・・・
「寂しいもの同士飲もう」
陽菜は寂しくないんですけど
無理やり付き合わされ何杯飲んだんだろう
少し酔ってしまった
まだ明るいのに顔が赤くなってたら電車で帰れないじゃん(汗)
酔わせた本人はケロッとしてるんだけど・・・
少し酔いを醒まそうと外に出て待合の椅子に腰かけていたら
「大丈夫ですか?」
「大丈夫です・・・え・大島さん」
「送りますから行きましょう」
「でもバッグ置いて・・・それって」
ニコニコして陽菜のバックを見せる大島さん
「持ってきちゃいました(-∀-`) 」
「でもみんなに言わないと(汗)」
「後からみーちゃんにLINEするので
とりあえず大通りに出てタクシー止めましょう」
私より背が低いのに私を支えて歩いてくれてる
「大島さんの誕生日お祝いなのにごめんね」
本当は気にかけてくれているのがわかって凄く嬉しい
「しっかり食べたし、後10分ほどでお開きだし
十分お祝いしてもらいましたから(-∀-`) 」
タクシーに乗り込み住所を告げタクシーが出発
揺れが気持ちよく突然睡魔が襲ってきていつの間にか眠ってしまっていた
「小嶋さん着きましたよ」
「ん〜ん・・・・お金・・・」
「もう払いましたから、歩けますか?」
「うん、少し寝てスッキリした」
さっきよりは酔いも覚めて頭もはっきりしてるけど
身体はまだ熱い
「部屋まで送ってもいいですか?」
「同期の人達と合流しなくていいの?」
「さっきLINEしたらみんなでカラオケに行くって言ってました」
「だったら大島さんも」
「私がいない方がいいですか?」
「そんな事無いけど・・・」
「私は小嶋さんといる方が嬉しいです」
お酒飲んでて良かったって思う
じゃないと凄く赤くなってたとおもうから
「誕生日ケーキ買ってないからカフェオレだけでもいい?」
「やったー(-∀-`) 」
さっきまでとは違う無邪気な大島さんを見れるのは陽菜だけ?