お昼は今まで通り大島さんのお弁当を二人で食べて

夜は毎日じゃないけど一緒に食べて帰るようになってひと月


居酒屋から出ると雨が降っていた


「うそ、雨降らないって言ってたのに」

「ですよね、傘持ってきてませんよ(;´-∀-)」


タクシーを拾うにしても大通りまで出ないといけないし
その間にコンビニがないから傘も買えない


「濡れたままタクシーに乗るのは申し訳ないので
ここから20分歩けば私の家があるんですけど寄っていきませんか?」

「大島さんの家?」

「嫌ですよね(;´-∀-)大通りに出たらコンビニあるので
そこで傘買ってくるんでここで待っててください」

「大島さん濡れちゃうじゃん」

「私はそのまま歩いて帰れるので大丈夫です
小嶋さんはタクシー乗るのに濡れてるとダメでしょ」

「・・・・着替えないよ」

「私大きめのTシャツとか持ってるし乾燥機有るので
1時間もすれば乾くと思います」

「まだ時間あるし、家に行ってもいい?」

「アハッ(-∀-`) もちろんです」


だからその笑顔のアップは反則だって(汗)



すぶ濡れになりながら歩くのも悪くないかも
と思うのは大島さんと一緒に歩いてるからだと思う


「ここです私のマンション」

「オートロックじゃないんだ」

「そんな良いマンションにまだ住めませんよ」


二歳しか違わないんだからお給料も
そんなに違わないよね?


「私も同じような感じだけど
両親が煩くて一応オートロックにしたの」

「小嶋さん美人さんだから心配ですよね」

「そんな事無いよ(汗)大島さんだって可愛いじゃん」


優子にそっくりなんだから


「私は放たらかしです(笑)
三階の奥が私の部屋なので覚えておいてくださいね」


「お邪魔します」


玄関入ってすぐにドアがあってたぶんお風呂とトイレ

正面のドアを開けると10畳くらいかな
正面角に少し大きめのベッドが置いてあって右の壁にテレビと棚
真ん中に丸いローテーブル



「着替え用意しておくので先にシャワーどうぞ
あ、洗濯物を洗濯機に入れておいて下さいね」


濡れたまま部屋で待てないから言われたとおりバスルームへ


「あるもの適当に使って下さい」

「ありがとう」



いつも良い匂いをさせてるのってこのシャンプーだったんだ

あ、ボディーソープ同じだ


偶然かもだけどなんか嬉しい



「バスタオルと着替え洗濯機の上に置いておきますね」

「はーい(бвб)」



大島さんも濡れてるんだからゆっくりしてたら駄目じゃん(汗)


急いで洗いお風呂場から出ると新しいショーツと
大きめのタンクトップとTシャツが置いてあったから着てみると
まあまあ大きくてゆったり着られた


「お先でした(бвб)」

「良かった短かったらどうしようかと思ってたんです(;´-∀-)」

「これロングTシャツのXLだね」

「私の寝間着でそれ一枚着て寝ると楽なんですよね」

「大島さんも入ってきたら」

「体拭いて着替えたので寝るときに入ります」

「そうなの?なんか・・・ごめん」

「謝らないで下さい、誘ったのは私なんですから
何か飲みますか?と言ってもお水かコーヒーしか無いですけど(笑)」

「じゃーお水貰おうかな」

「すぐ入れるのでベッドにでも座って待ってて下さい」



ベッドはちょっと・・・・

なので絨毯の上に座って待つ


「そこだとテレビ近くて見にくいので上に座って下さい」

「でも・・・」

「まだ、何もしませんよ(笑)」


まだ・・・・・・


そうだよね陽菜の考えすぎ!
だってまだ友達だから

先に座ってる大島さんの横に座り壁にもたれて一緒にテレビを見る

こんなゆっくりバラエティーを見るのっていつぶりだろ
毎日優子のDVD見てるし基本ドラマも優子が出てるものしか見ない

ニュースはYahoo!やLINEで済ませ
最低限の話にはついていけてたから・・・・