記憶の中に   2

しまった、個人携帯を車の中で充電したままだった(汗)

取りに行かせようと思ったけど自分の車の中もだけど
もし携帯の中を見られても嫌だから自分で行くことに

エレベーターの中で会社用の携帯でメールを打ちながら
扉が開いたから出ようとしたら

ドン!「キャッ///」


「危ないなー、降りる方が優せ・・・・」

「すいません(汗)イタタタ!」

尻もちをついて顔をしかめている・・・ビーナス?
いや女神?サラサラなストレートヘアーの間から
ぴょこっと見える大きな耳・・・・・

「あっ・・・いや・・大丈夫?」

「あぁぁー会議資料がぁ(涙)」

見事に散らばった紙

「どうしよう、会議に間に合わない(泣)」

必死に拾い集める彼女

「ボーと見てないで集めてよ(怒)」

「あっ、ごめん(汗)」

・・・ん?私のこと知らないのか?

とりあえず拾い集めて手渡し立ち去ろうとすると

「ちょっと、陽菜の事見捨てる気(怒)
あんたにも非があるんだからね」

「あぁ・・・手伝わせるよ」

「ハア?なにその上から目線(怒)」

「社長どうされましたか?」

受け付けの女の子が事態に気づいて駆け寄ってきた

その声にキョロキョロしだす彼女

「どこに社長がいるの?あなた見たことある?」

「えーと・・・見たことないかなアハッ(´-∀-)」

受け付けの女の子を見えないように手で制して
返事を返した

「だよね!雲の上の人だもん
陽菜もね一度は会ってみたいんだけど
こんな下っ端と会ってくれるわけないじゃんねぇ(笑)」

首をかしげて、ねぇ!て・・・


この時すでに私は陽菜に落ちてたんだと思う

少しだけわがままな女神 4

敦子

「優子・・・・優子!」

「えっ?・・・あっ!あっちゃんどうしたの?」

「どうしたのじゃないよ
講義終わったから次の教室に移動しないと」

「そうだね・・・ありがとう・・・」

食堂に行ってから優子の様子がおかしい

いつもなら熱心にノートを取って目を輝かせながら
聞いてる講義のはずなのに
今はノートも出さずに上の空だったし
終わった事にも気づかないなんておかしいよね

「おーいこっちこっち!席取っといたで」

「ありがとう」

次の講義はたかみなも一緒
私が真ん中に座り小さい二人が両脇に座る

「なあ、優子どうしたん?」

私にしか聞こえない小さな声で話しかけてくる

「ご飯食べてからずーとああなの」

今もボーとして何かを考え込んでる

「たぶん小嶋先輩の事だと思う」

「後から話聞いてあげたほうがいいかな?」

たかみなはやさしいから困ってる人をほっとけない

あんまり親しくない人にさえ助けてあげてるし・・・

少しは自分の事を気にしてほしい・・・
そして私の事を一番に気にしてほしい・・・

バカみな・・・

「んっ?なんか言ったか?」

「別に・・・」

ノートの後ろのページを破り何やら書き出し

「これ優子に渡して」

貰った優子も何か書き出して

「あっちゃんごめん、これたかみなに渡して」

そんなやり取りを三往復ぐらい

私は郵便屋さんじゃ無いっちゅーの(怒)

教授が前を向いた隙にたかみなと席を変わる

ふう・・・初めからこうしてればよかった

さあ、これでゆっくり寝れる!お休みー(笑)


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