優子

検査は意外と早く終わって手持ちぶたさ

こんな事なら夕方って言わなけりゃよかった(汗)

朝食は検査の為抜いたけどお昼は全部平らげた
でもそのメニューが久しぶりに胃に入るものだからって
柔くて軽めだったからお腹がなってる

夕食までには時間があるし何か買いに行こうかと思うけど
その間にこじぱが来たら嫌だし・・・・

取りあえず置いてある野菜ジュースを飲んで
その場をしのいでいると

「昼過ぎからやけにソワソワしてるけど
もしかして可愛い彼女が来るのかい?」

「か、か、彼女じゃないよ(汗)」

「アハハハハそんなに焦らなくても(笑)
毎日、朝夕見に行ってたのは彼女なんだろ?」

「しのぶさん(汗)」

「やっぱり・・・良かったじゃないか
病気と闘っていくのにはそう言う人が必要だからね」

「私もそう思う・・・」

「あらあらそれはノロケと理解していいのかな(笑)」

「あうっ・・・そんなつもりじゃ・・・」

「アハハハ真っ赤になって可愛い事
若いっていいね、この年になると惚れた腫れたは二の次だからね」

「その事はにゃんにゃんには黙っておいてね」

「はいはい、陰でにゃんにゃんて言ってる事も
黙っとかなきゃだね(笑)」

「うう・・・お願いします(汗)」

しのぶさんと話していると

「優ちゃん?」

こじぱが中に入ってきていて

「どうしたの、顔赤いよ(汗)
熱あるんじゃない?看護士さん呼んで来る(汗)」

慌てて病室を出て行こうとするこじぱ

「待って違うから(汗)」

慌てて呼び止めると振り返って困った顔をして

「でも・・・」

「お嬢ちゃん優子ちゃんお顔が赤いのはね
今変な妄想をしてたからだよ(笑)」

「ちょっ、しのぶさん(汗)」

「・・・・・・・(бвб) 」

「うそだよ!嘘だからねこじぱ(汗)
しのぶさん何とか言って下さいよ(汗)」

「アハハハ悪い悪い、冗談だよ、じょうだん(笑)」

「久しぶりだよね、元気だった?」

「テストで死んでた」

「あ!テスト頑張ったらしね
私が教えなくても出来たんじゃん(-∀-`) 」

「違うし!今回は優子の為に頑張ったんだもん・・・・」

唇を尖らせて拗ねて見せるこじぱも可愛い(-∀-`)

「これ!」

紙袋を目の前に差し出して来る

「なに?」

「差し入れ!欲しいって聞いたから・・・」

「アハッ(-∀-`) ありがとう、なんだろ」

中身を見ると

「うわっ!やったーチーズケーキだ
もしかして作ってきてくれたの?」

「うん(бвб)でも、冷やす時間があんまり無くて冷たくないかも」

「そんなの気にしないよ、ちょうどお腹すいてたんだ
今食べてもいい?」

コクンと頷くこじぱ

「しのぶさんにもあげるね(-∀-`) 」

「いいのかい?」

「はい(бвб) 」

先に一口食べると

「美味しー♪」

「ほんと?」

「うん、前より腕あげたね(-∀-`) 」

耳を真っ赤にして照れてるこの顔を
嬉しそうに微笑んでる天使のような笑顔を
一日でも長く見ていれますようにと
神様にお願いせずにはいられなかった