優子

検査の結果は上々で次の治療は年が明けてからするらしく
年末にかけてと、お正月を一時帰宅してもいいと言われたんだけど・・・

「病院に居たらダメかなぁ」

「どうして?自分の家の方がいいんじゃないの?」

アパートに帰って食費とか光熱費にお金かかるし
それに・・・一人で向かえるクリスマスやお正月は辛いんだよね

「・・・・だめ?」

「病院はどっちでもいいよ、でも待ってる人もいると思うよ(*`ω´)」

そう言って頭を撫でるとカーテンを開けて出て行った

どうしよう・・・ここにいる方が寂しくないし・・・

「優ちゃん(бвб)」

「あ、こじぱどこ行ってたの?」

「ん?ちょっと探検かな?」

「何か探してたの?」

「ぶらぶらしてただけぇー(бвб)
それより家に帰れるんでしょ?」

「えっ!?なんで知ってるの(汗)」

「んーなんとなく・・・勘?」

「勘て(笑)」

「陽菜冬休みだから優ちゃんの所に遊びに言ってもいい?」

「えーと・・・・帰るかどうか迷ってるんだ」

「なんで!?クリスマスとかあるし
初詣とかも一緒にいきたい!
あっ・・・迷惑じゃなければだけど・・・・(汗)」

「迷惑じゃないけど・・・家帰っても一人だし・・・
その時だけ外出許可もらってこじぱに付き合うよ(-∀-`) 」

「やだ、陽菜は優ちゃんともっと一緒に居たい!
おしゃべりしたり人ごみがダメならお家でDVDみたりしたいもん」

必死に訴えてくるこじぱの手を取り

「ありがとう・・・本当に私とでいいの?
高校生活最後の行事なのに友達とかと遊ばないの?」

「陽菜優ちゃんの事が好きって言ったもん」

「っ・・・そうだけど・・・」

「優ちゃんが好きな人と一緒に居る時は邪魔しないから
・・・だからお願い!」

「そっかー・・・こじぱが一緒に居てくれるなら寂しくないかもね(-∀-`) 」

「じゃー・・・」

「いつからにしようかな(-∀-`) 」

「明日は?」

「それは早すぎるよ(汗)」

「なんで?陽菜明日も明後日も・・毎日来るし
病院じゃない方がずっといれるもん」

二週間以上家にいたらどれぐらいお金かかるかなーそれに・・・

「ごめんなさい・・・そんな困った顔しないで
優ちゃんのタイミングでいいから・・・」

「えっ?困ってなんか・・・」

だって眉毛下がってるもん、て言いながら
私の眉毛をなぞってくるにゃんにゃんの細い指(汗)

「クリスマス」

「えっ?」

「クリスマスイブの日から帰るからその日の夜ご飯食べにいこ」

「ここに迎えに来ちゃダメ?」

「・・・・」

「優ちゃん家に泊っちゃダメ?」

「えーと・・・こじぱに初めて会った時から
ずっと帰ってないしきっと埃いっぱい溜まってるから
掃除しないといけないし
それに・・・・」

「それに?」

「布団が一組しかないから」

「一組あれば十分だよ(бвб)」

「いや、それは・・・ねぇ(汗)」

「陽菜何にもしないよ(бвб)」

「そ、そうだけど(汗)」

私が我慢できるかどうか・・・・
て、何考えてるんだ優子(汗)

「じゃー決まり!掃除手伝ってあげるね
夕飯も家で食べようよその方が体に負担かからないでしょ?」

「私の家何もないよ?いいの?」

「優ちゃんがいればそれでいい(бвб)」

「うっ・・・・」

ぐいぐい私の心に入ってくるにゃんにゃん
何で今なんだろう・・・・
病気になる前に知り合えてたら
好きだって言えたのに・・・・

心臓が悪かったっけ?て思うほど
動悸が治まらないし胸が痛い

「クリスマスは佐江や才加ゆきりんを誘って
パーティーしようか、あ、みーちゃんも誘う?」

二人でずっとなんて過ごせない
好きが大きくなって爆発しちゃいそうだもん

この気持ちはにゃんにゃんに気づかれちゃいけない
にゃんにゃんには幸せになってほしいから
私が居なくなった時少しでも悲しむ時間が少なくいて欲しいから

「じゃー陽菜チーズケーキ作るね」

「やったー(-∀-`)クリスマスケーキゲットだぜ(笑)」

あなたの笑顔を目を閉じるまで見ていたいから・・・・