陽菜

ハリーポッターは思っていた以上に面白かった

「もう一回乗りたいなー(-∀-`) 」

チラッと待ち時間を見ると・・・320分・・・

「・・・・(бвб) 」

「待ってたら他乗れないね」

「ああ」

まゆげをハの字に下げ悲しそうな顔をするからつい

「また来たらいいだろ(бвб) 」

目を大きく見開いてこっちを見る優子

「また来ようね、絶対だよ!約束ね(-∀-`) 」

急にはしゃぎ出し指切りまでさせられる始末・・・(汗)

麻里子はケラケラ笑ってるし・・・


ジョーズとジェラシックパークでは服が濡れて
ムカついてる俺に

「夏だから気持ちいいね(-∀-`)
ずぶ濡れになってもすぐ乾きそう♪」

それじゃー!という事で時間も丁度良くて
ウォーターワールドに行き最前列に座る二人・・・・

もちろん陽菜じゃない・・・

オープニングではバケツの水をかけられ
劇中ではジェットスキーの水しぶきがかかり
ずぶ濡れな二人・・・


「どうせなら水に飛び込みたかった(-∀-`) 」

「そうやろ!俺もいっつも思うねん(笑)」


ずぶ濡れの男と女・・・恋人同士みたいじゃねえか(怒)

話で盛り上がる二人・・・


「ニャロさん、ご機嫌ななめですね(ニヤニヤ)」

「うっさい(怒)」

「あの二人ってなんか似てるよなー
だから気が合うんだろうな(*`ω´) 」

「・・・・・」

「なんやはみごですね(笑)」


幼馴染の女の方が話しかけて来た
名前は・・・なんだったっけ?


「彩って誰にでも優しいから
みんな好かれてるって勘違いするみたい」

「・・・・・」

「美優紀には全然優しくしてくれへんのに・・」


美優紀っていうんだ・・・


「言い合いしかしてへん気がする・・・」

「照れてるんだと思う(бвб) 」

「えっ?」

「ずっと一緒だったから優しくするのは恥ずかしい」

「小嶋君らも幼馴染やもんね」


コクンと頷くと


「どうやって・・・いつ付き合いだしたん?」


どうやってって・・・確か変なやつらに絡まれて
なんか勢いでつい・・・なんて言えないよな(汗)


「やっぱり向こうからは言われへんよね、私から言わなあかんのかな
出来たら言うて欲しいけど・・・
あ、向こうが好きちゃうかったら言うてくれへんか(笑)」


どう見ても両想いだろ(бвб) 俺でもわかるし・・・

なんかきっかけがあればいいんだけど・・・


「あいつらに手伝って貰えば?」


もう一人のナンパ師を指さすと


「有華達はなんだかんだ手伝ってくれてるんやけど
彩鈍感やしそれでいて頑固やから全然きい付けへんねん」


やっぱ似てる?
仕方ない・・・


「次どこ行く?(бвб) 」

「濡れたのを乾かさなきゃだから
ハリウッドザライド!」

「そっか、行こう!案内して」


美優紀の肩に手を置いて歩き出すと
それに気づいて後ろもついてくる


「ニャロ?」

「いいから黙ってついて来い」


麻里子の言いたいことはわかってる
でも、幼馴染のもどかしさもよくわかってるから・・・


「優子が前に来ない様に止めといて」


麻里子の耳元で囁くとにやっと笑って背中をポンとたたかれた


「小嶋君?」

「いいから、なんか話して」

それから彼女が話す言葉に頷きながら歩く
勿論手は肩に置いたままだぜ(бвб) 


「はるな・・・」

後ろから聞こえてくる嗄れ声

「あ、ゆっぴー!凄いずぶ濡れじゃん
夏じゃなかったら絶対風邪ひいてるよねぇ敦子?」

「そうだね、優子見た目によらずすぐ風邪ひくし
熱も出すからやばいよね(笑)」

「うっうん・・・」

背中に居たいくらいの視線を受けながら
気づかないふりして先頭を歩き続けた