俺とお前と時々親友♂ 64

優子

家の前まで送ってもらって荷物を持って
玄関を入るとお父さんたちが帰って来てて

「お父さんお兄ちゃんお帰りなさい 」

「優子もおかえり 」

二人に抱き付くと頭をくしゃくしゃって撫でてくれるから好き

「グアム行ってたんだってな」 

「うん、友達の別荘だったからほとんどお金かからなかったんだ」

「すげーな、今度お兄ちゃんも連れて行って欲しいな」 

「頼んどいてあげるね」

「ついでにお父さんとお母さんも頼む 」

「えーそれは図々しいかも(汗) 」

「だな 」 

 いつもお母さんと二人だから4人揃うと凄く楽しい♪

「そうそう、優子に彼氏が出来たんだって?」 

「うん」

「なにー俺の可愛い優子に彼氏が出来たなんて・・ 父さんは悲しいぞ 」

「どんな奴なんだ?」 

「えーと・・・日曜日に挨拶に来るって 」

「へー律儀な奴だな、どれ品定めしてやるか 」

来たら絶対腰抜かすよね

タダのあいさつじゃないし・・・陽菜の家の事もあるし・・・
大丈夫かな(汗)


家族4人での温泉は楽しかった(-∀-`)
 
お母さんにその痣どうしたの?って言われたときは焦ったけど
何とか誤魔化せたと思う・・・たぶん

日曜日

もうすぐ10時だ 落ち着かない3人をあきれ顔で見るお母さん

やっぱり母は強し!かな(笑)

ピンポーン!

 「はーい」

急いで玄関を開けるとスーツに身を包んだ陽菜が立っていた

「いらっしゃい、どうぞ」 

「お邪魔します(бвб)」 

クス

「何笑ってんだよ(怒) 」 

「だって陽菜がお邪魔しますだって 」

「今日はちゃんと話すから」 

「うん」  

「お父さん来たよー(-∀-`) 」

陽菜が凄い緊張してる その緊張が伝わってきちゃうよ (汗)

「初めまして、お嬢さんとお付き合いをさせていただいてる小嶋陽菜です」

「小嶋さんて・・・まさかなぁ? 」 

「お父さんそのまさかであってるよ 」

「あの小嶋財閥の坊ちゃん? 」 

「坊ちゃんじゃなくて陽菜です 」

「あっ!どうも、こんな狭苦しい所に・・・どうぞお座りください」

「ありがとうございます」

座布団に座ると

「今日は優子さんと結婚を前提にお付き合いさせて頂きたくお願いに参りました」

陽菜こんな言葉も使えるんだ・・練習したのかな・・・

固まってる3人 (笑)

「いやーうちの優子が小嶋の坊ちゃんとだなんて・・・
なんかの間違いじゃーないですか?」

「僕が卒業・・・いや、18歳になってら結婚したいと思っています 」


「これは何かのドッキリですか こんなちんちくりんで色気のいの字も無いやつに
小嶋財閥の坊ちゃんが・・・誰かと間違ってるとか」

「あーもう無理!
 いくら優子のお父さんでもこれ以上優子を侮辱するのは許せない(怒) 」

あっ、やっぱり出ちゃった・・・
 でもこっちの陽菜の方が好きだなー 何て思っていると

また固まってしまった男二人を尻目に

「陽菜さん、優子はね私達が愛情込めてここまで育ててきたんですよ
それを半年も付き合っていない人に下さいと言われても信じられませんよ」

「それは・・・優子を生んでくれて育ててくれてありがたいと思ってます
急だと言うのもわかってます、でも俺の人生の中に優子がいないなんて
考えられなくて、離れたくなくて・・・優子が必要なんです
絶対に幸せにしますから、だから・・・お願いします! 」

土下座しておでこを畳に擦り付けてる陽菜を見て泣きそうになった

「お父さんお母さんお願い、私も陽菜が好きなの 」

隣に座って頭を下げる

「ですって、もうあきらめたら、あなた」

「優子 ・・くうー・・・娘を、優子をよろしくお願いします」

シャー! てガッツポーズをする陽菜の前でうな垂れてる父と兄・・・

陽菜が帰ってからお母さんにありがとうて言ったら

最近のあなたを見ていたら幸せがにじみ出ていたからね
 て頭をポンポンされて

「あなたが幸せならそれでいいのよ 」

て言われて涙が出そうになった

俺とお前と時々親友♂ 63

陽菜&優子

「凄い、ここが陽菜の家だったんだね(汗) 」 

「そうだよ 」

「私、美術館か博物館だと思ってた・・
 塀高いし中見えないから・・・」

どうしよう・・・やっぱり無理かも・・
 好きだけで結婚なんて出来るわけないんだ

「帰りたい・・・」 

「どうしたんだよ 」 

「やっぱり無理だよ 私なんか受け入れてもらえないよ」

「逢ってないのにわかんないだろ 」 

「でも・・・」

「とりあえず着いちゃったんだし降りろ(怒) 」

「あっ優子の荷物そのままでいいぞ、帰りは送るから」 

「かしこまりました」

ドアが開くと少し年配のスーツを着た男の人が立っていて

「陽菜様おかえりなさいませ、
ご主人様と奥様とお兄様がリビングで待っておられます」

「はるなー(汗)」 

「優子を連れて帰るってメールしといたからな、
みんないるなら丁度いいや」

「来いよ」手を引かれて少し後ろを歩く

広い吹き抜けの玄関、長い廊下・・・
これだけでうちの家すっぽり入っちゃうじゃん (汗)

大きな扉の前に立って勢い良く開ける陽菜

「ただいま! 」

「相変わらず騒がしいな 」 

「久しぶりに会って説教かよ(怒) 」

「言葉づかいも直しなさい 」 

「うるせえよ(怒) 」

「でっそちらの小さい御嬢さんかな?」 

「初めまして大島優子です」

「陽菜!あなた中学生に手を出したの(汗) 」

「そんなわけないだろ、こいつはこう見えて高1だ よ高1」 

「可愛いお嬢さんだね 」

「だろ! 兄貴は手を出すなよ」

「そこに座りなさい」 

「俺、優子と結婚するから!」

「ハハハハ、なに寝ぼけたことを言ってるんだ、
それにまだお前は年齢的に出来ないだろ」

「昨日婚約したから・・・」 

「陽菜、あなたには許嫁がいるのよ忘れたの 」

「・・・・・(бвб)」 

「お前、忘れてただろ 」 

「兄貴にやるよ」

「何を言ってるんだ、陸にはもっと家柄のいい人を見つけて会社を大きくして
貰わないと困る、お前も親不孝ばかりしてるんだからそれぐらい協力しなさい」

「ハア? なんで好きでもないやつと政略結婚しないといけないんだよ
それに、兄貴はあいつの事が好きなんだよ!」

「陸!本当なのか?」 


「ああ、愛してる、今まで会社のためおやじたちの為と思って
自分を犠牲にしてきたけど
あいつだけは譲れない、
それにあいつのお腹の中には俺の子が・・・」

「なんだと!お前ら二人は(怒) 」

「おやじ、政略結婚なんかしなくても俺と兄貴とで会社大きくしてやるから
兄貴と俺と優子の事認めてくれよ」

「陽菜・・・お前頭打ったか? 」

「俺は、優子と出会って変れたって言うか、
このままじゃだめだって思わされてさ
だから、優子のいない人生なんて考えられねえ、
もし離されたらきっとまた戻っちまう・・・」

「お父さん、陽菜最近変わってきたと思いませんでしたか
夜遊びもしなくなったし
喧嘩もしなくなった、
使用人にだってやさしくなって不思議がられてたんだすから 」

「そうなのか?」 

「それもこれも全部優子さんのおかげだったのね 」

「私は何も・・・」

「いいじゃないですか、
まだ結婚できるまでに時間があるんですから様子を見てみましょう」

「わかった、高校卒業するまでに勉強もしっかりして会社の仕事も陸から学びなさい
両立できれば結婚を許してやろう」

「おやじ、おふくろ、ありがとう俺頑張るから」

「そういえば優子さんのご両親はなんて言ってらっしゃるの?」

「まだ言ってません(汗) 」 

「今から家まで送るからそのついでに会ってくるよ」

「ついでだなんていけません(怒)
 ちゃんと正式に申し込んできなさい」

「いえ、そんな形式ばらなくても 」

「ダメよ、大切なお嬢さんとお付き合いさせてもらうんだから正装して
言葉づかいもちゃんとしなさいよ!」

「分かってるよ・・ 優子いつならいい?」

「日曜日ならみんないてると思うけど・・・」

「じゃー10時に行くから伝えといて」 

「うん」

「よし、まずは陸だな、お腹が目立たないうちに式をあげないと」

「えっ?許してくれるのか 」

「お前も頑張ってたからな、支えてもらってたんだろ?」

「ああ、あいつのおかげで頑張れてる 」 

「二人ともいい彼女を持ったな」

「おやじたちを見てるからな 」 

「まあ、はるなったら(笑) 」


日曜日にくるのかー・・・お父さんたち驚くだろうな〜

俺とお前と時々親友♂ 62

麻里子

「みなさん!グアム最後の夜は満喫できましたか 」 

「「ハーイ」」

「元気がいいのは男子だけですね
 女子はPJの中でゆっくり休んでくださーい」

「てか、陽菜達まだ寝てるのか?」 

「才加起こしてきて 」

「俺はまだ死にたくない 」 

「なんで?起こすだけなのに 」

「あいつ寝起き最悪だから
何人のお手伝いさんや執事がケガをしたことか 」

「ゆっぴーと一緒だから大丈夫だよ (*`ω´)」 

「そうなのか? 」

「ゆっぴーのコールなら3回以内で出るぞ」 

「信じられん」

カチャッ 

「ふあー・・・おはよう」 

「ニャロ眠そうだね」ニヤニヤ

「寝たの朝方だったからな」 

「凄いね!ゆっぴーは大丈夫なの ?」

「はい、全然平気ですよ!結構早く寝ましたから(-∀-`) 」

ん??話が噛み合ってないようなんだけど

「まさか意識ないのに襲ってたのか 」 

「俺そんなに鬼畜じゃないぞ(怒) 」

「じゃーなんで?」 

「今日の事考えてたら眠れなくてよー」

「ゆっぴーと離れちゃうもんね 」 

「離れねーよ(бвб)  」 

「なぜ? 」

「俺達婚約したから 」

「「「・・・・えぇぇっ!? 」」」

「こっ、婚約って・・・こんにゃくの間違いじゃ・・・」 

「麻里ちゃんバカなの? 」

「ニャロ勝手に決めていいことじゃないぞ、
ゆっぴーだっておじさんおばさんだって」

「優子はOKしてくれたぜ(бвб)  」 

「うそだ!」 

「優子騙されてるぞ!」

「優子、婚約の意味知ってるの? 」

「優子ちゃんまだ高1だよ(汗) 」

「ああーみんなうるせー(怒)
 もう二度とここに連れてきてやんねーからな 」

「小嶋様、陽菜様婚約おめでとうございます(ΘωΘ) 」

「ダメダメ、優子は敦子のなのに (怒)」

「あっちゃんはいつまでも私のあっちゃんだよ(-∀-`) 」

「優子!」

「あっちゃん! 」

うんうんいいねこの眺め可愛い二人が抱き合ってキスし・・・

「うわーダメ敦子 」 

「優子、離れろ(汗) 」

二人を引き離すとゆっぴーは真っ赤な顔をして
照れながら敦子を見つめている

敦子は篠田の腕を振り払おうともがいている・・・
この二人ほっとくとやばいんじゃないかと思うくらい自然で似合ってる

だめだ、敦子にもっと篠田の愛をわからせないと
ゆっぴーに気持ちが行ってしまうかも 知れない(汗)


篠田はね陽菜が幸せならそれでいいんだけど・・・

確か前に許嫁がどうとか言ってたような気がするんだけど

陽菜忘れてるのかな・・・ ?

陽菜のペット? 1 (こじゆう)

社会人になって初めての冬

ボーナスが思ったよりも多かったから
彼へのクリスマスプレゼントを
奮発しよって思ってたのに・・・

何で続かないんだろう・・・
陽菜なりに頑張ってるのになぁー

フラれた帰り道ふと目についたお店

「ペットショップ?」

看板には確かにペットショップと書いてあるんだけど

窓にはスモークがかかっていて中は見えないし
ドアもガラスじゃなくて重そうな扉

いつもなら入る事のない怪しそうなお店

何故か引き寄せられるかのようにドアを開けていた

「カランカランカラン・・・」

中には何もなくて奥にカウンターとその後ろに扉があるだけ

まだオープン前なのかな?

外に出ようと踵を返すと

「いらっしゃいませ」

「えっ?」

慌てて振り向くと
背が高くてモデルのような綺麗なお姉さんが立っていた

「どのようなものがお望みですか?
細かく注文していただければありがたいのですが」

「ちゅう・・もん?」

「けの色とか背格好とか」

ああ・・・・そう言う事か

「えーと、毛は少し茶色がかっていて
大きさは小型がいいかなー
陽菜躾出来ないからトイレとかちゃんと出来る子がいいです」

「ご予算は?」

小型犬ていくらぐらいするのかな?

「15万円くらい?」

「15万円ですか・・・それでしたらコリスをご用意できますが」

リス?陽菜犬の方がいいんだけど
て言うかリスで15万円は高くない?
やっぱりやめとこうかな・・・

悩んでいると

「3日で5千円一週間だと1万円でお試し出来ますが
いかがですか?気に入られたら残りの金額を
入金していただければ飽きて捨てるまでお客様のものになりますが?」

「捨てるって(汗)・・・そんな事しないし(怒)」

「返品保証は半年で半分一年未満ですと
保証金の分しかお返しできませんのでご了承ください」

どうしようかな・・・

リスだったらゲージとかいろいろ揃えなくちゃいけど
ここに来たのも何かの縁だし・・・

「とりあえず一週間のお試しでお願いします(бвб) 」

「ありがとうございます
こちらの書類をお読みいただきサインをお願いします」

なんかぎっしり書いてあるけど大丈夫だよね?・・・

書類にサインして一万円を支払うと

「ただいま呼んでまいりますので少々お待ちください」

一礼すると扉の中へ入って行った
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