陽菜
ガリ勉だなんてとんでもない、
モデルかって言うくらい背が高くてかっこいい・・・
はい、クビ〜!今日一日で終わりだな!
いきなりプリントやらされて、途中までは分かったけど
後半は全く分かんねえ
優子は出来たみたいでもう出してるし・・・
そりゃー入試トップで入って来たんだもんな
分からないんだからしかたねえ・・・
そのまま出してやった
二人のプリントを見て
「優子ちゃんはほとんどできてるね、後はここの解き方とか
これを覚えれば僕が教える事はほとんど無いよ 」
「ありがとうございます(-∀-`) 」
「陽菜君は・・・2年生の後半ぐらいからをやって行こうか」
数学の公式とか解き方とか沢山ありすぎて分かんねえ
てか、優子ちゃんて言うな(怒) なれなれしいやつだ(怒)
「優子ちゃんは自分でできるよね、わからない所があれば聞いて
陽菜君はこの問題やってみようか」
「・・・・全然わからねえよ(怒) 」
どうせ今日で終わりなんだから・・・
「じゃーここをこうして・・そう、これがこうなるから・・・
そうそう、出来るじゃん!」
・・・・・すげーわかりやすいかも・・・
「これはどうやればいいんだ」
「ああ、これはこうなるから、こうして・・・
そうだよ、飲み込み速いね」
俺!出来る子! って、ちょっと待て・・・乗せられてる気がする(汗)
今日でクビにするはずだったのに・・・・
くそーこいつに教わったら大学受かる気がしてきた
そうだ! 優子は頭がいいんだから家庭教師なんていらないよな
それで、クラブやってる間の3時間ぐらいで来てもらえばいい
よし!それなら優子はこいつに会う事は無い
「陽菜、ちょっといいかしら」
お袋が呼んでるけど優子と二人にしておけないから
「優子も来い!」
「えっ!うん・・・・」
「先生どう?」
「分かりやすい・・・ 」
「じゃー受験まで来てもらう事にするわね♪ 」
「ただし条件がある! 」
「まあ、偉そうに・・・何?」
「平日の優子がクラブに行ってる間の3時間だけ」
「あら、優子ちゃんは教わらなくていいの?」
「こいつは賢いから教わる必要はない!」
「まあ、わがままなんだから、要は、会わせたくないのよね(笑) 」
「ちっ、違うよ (汗)」
「先生の都合もあるんだから聞いてみないとわからないわよ」
「分かってるよ」
よし!これで優子との関わりは無くなったな
安心して勉強に打ち込めるぜ(бвб)
優子
メインイベントも終わって待っていたのは期末考査
陽菜は3年だから本当に重要になってくる
「優子、今回も教えてくれよ!」
「陽菜はもう基礎出来てるから私が教えれることは無いよ
授業もついていけてるんでしょ?」
「そうだけど・・・
秋葉大学行きたいならもっと勉強しないと無理だって言われたから」
「塾行ったら?」
「優子との時間少なくなるから嫌だ 」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!
私のクラブ待ってる時間もったいないからその時間行けばいいんじゃない?」
「学校帰ってまた学校みたいなとこ行くの、嫌だ」
もう、わがままなんだから・・・そうだ!
「じゃーさ、家庭教師はどう? 」
「おっそれいいかも、試にこのテストの間だけ来てもらおうぜ
優子も教われば一石二鳥だしな 」
「あっ!四字熟語使ってる」
「あたり前だろ」
すごいドヤ顔・・・結構簡単な言葉なんだけどね(笑)
お母さんに言いに行くと、じいやを呼び伝える
さっそく明日から来てもらえる事になった
「もちろん美人な女子大生だよな 」
「そんな人だと陽菜勉強できないでしょ!男の人らしいわよ」
「ダメダメ!男を優子に会わせるわけにはいかない (怒)」
「その人秋葉大学の3年生で常にトップクラスの成績で教えるのも
評判良いらしいわよ!」
「むう・・・わかったとりあえず明日見て決める」
「見るだけじゃなくて教えてもらってからにしなさいよ!
心配だわ・・・(汗)」
「リビングでしていいか?」
「あなた達の部屋でいいんじゃないの?」
「ダメだよ、あそこに他の男は入れない 」
「じゃー書斎を使いなさい、静かだし他の本も沢山あるから」
「わかった、おやすみ」
「おやすみ 陽菜」
学校から帰って来て着替えていると、
コンコン!「先生がいらっしゃいました」
「ああ、すぐ行く」
「どんな人かな(´-∀-)」
「どうせがり勉タイプだろ 」
勉強道具を持って書斎に行くとお母さんがいて
「こちらが先生の入山さん、こっちが息子の陽菜でこっちが娘の優子です」
アハッ・・・娘だなんて・・・照れちゃう(汗)
「ご兄妹ですか?」
「いえ、夫婦なんですよ 」
「えっ!高校生で?・・・そうですか・・・」
「ニュースとかでご覧になりませんでしたか?」
「すいません新聞は政治経済欄しか見ないしテレビもあまり・・・」
「いいんですよ、今日は宜しくお願いしますね」
「はい」
入山先生は陽菜より背が高くていわゆる美男子!
これで頭がいいだなんて、神様は二物を与えすぎだよ(汗)
陽菜はずっと睨んでるし (汗)
「とりあえず二人の学力を見たいからこのプリントをやってもらえるかな」
それは高校1年生から今までの内容の問題だった
私は一応出来たけど・・・陽菜はうーん・・
首を傾げたりして考え込んでる大丈夫かな
「分かったとこだけでいいから出来たら出してね」
もう出来ちゃったし・・・先に提出した
陽菜
ウエディングドレスを着た優子・・・
やばい口が緩みっぱなしで閉まらない
純白のドレスで赤いじゅうたんの上をお父さんと歩いてくる、
なんだ?後ろからの光が?
俺の女神♪ ハアーみんなに見せたくねえ
斜め前を見ると・・・ 佐江・たかみな・麻里子!ニヤニヤしすぎだし(怒)
才加まで口開いてるぞ(怒)
お前ら見るなーて叫びたい!
俺の優子なんだよなー うおー緊張した顔も、うんいい(бвб)
すでにごう泣きのお父さんから優子の手を受け取って祭壇の前に進む
なんか訳の分かんねえことをペラペラしゃべる神父
聴いちゃいない俺 おっ誓いの言葉か!間違わねえように・・・
指輪の交換、手が震えやがる
そして誓いのキス!ヴェールをあげ少し屈んでもちろん唇にチュー
と約10秒 真っ赤な顔をして、もう(怒) ていう優子
横を見ると麻里ちゃんが、バーカ(笑) て口ぱくで言って来る・・・
ムウ・・いいじゃねえか、秒数なんて決まってないだろ
最後は讃美歌で締めくくり、ライスシャワーで送り出されて
最後のメインイベントのブーケトス!
受け取ったのはなんと!峯岸でした(笑)
柏木の前に飛んできたやつを横取りしたんだけどな(笑)
披露宴では三回のお色直し・・・やべー可愛いすぎる
うー触りてぇ キスしてぇ
友達だけの式だったら絶対してるな(-_-メ)
レナさんは背も高くて確かに綺麗だけど・・・やっぱり優子が一番だ!
陽菜!夜まで我慢だぞ!
この姿は麻里ちゃんが写真をいっぱい撮ってくれているはず
もちろん俺の携帯も渡してあるから、コレクションがまた増えるな(бвб)
楽しみだぜ・・・グヒヒヒ(笑)
優子
結婚式の間ずーと泣きっぱなしの父と兄、それを冷めた目で見る母
ずーとデレデレ顔 の陽菜
業界人や系列会社のえらいさんが席を埋める中
一角だけが私のオアシス、
そこを見ると目が合うたびにみんなが微笑んでくれた
おかげで緊張せずに済んだみたい
三度のお色直し!おいしそうな料理を目の前にして
ほとんど食べることが出来ずに終わった披露宴、
出口で招待客をお見送りして、ドレスを脱いで
今は陽菜とホテルの部屋に向かっている
「疲れてないか?」
「大丈夫だけどお腹すいた せっかくの料理食べれなかった・・・ 」
朝食べたっきり何も食べてない(汗)
途中ジュースだけは飲んだけど・・・
このホテルもお父さんの経営しているホテルで今日はスイートルームに
泊まらせてくれるみたい、もちろんお兄さんたちもアサヒ君と三人で!
お兄さんたちは二次会があるけど
私たちは高校生だしみんなお金もないし
それにいつでも集まれるし二次会は無し
「俺も半分くらいしか食べれなかったぞ、目の前おっさんばっかだし
食欲出ねえよな」
「部屋に行って荷物置いたらコンビに行こうよ」
「結婚式の夜にコンビニ弁当はちょっと侘しいな 」
あっという間に最上階についてカードキーを差し込んでドアを開けて中に入る
「わー凄ーい ♪」
高そうなじゅーたんに豪華シャンデリア
目の前のテーブルにはフォークやナイフが並べられいた
「失礼いたします」
入り口からボーイさんが料理を運んでくる
「お料理を運ばせていただきますどうぞお座りください」
次から次へと運ばれてくる豪華な料理
「今日の料理より凄いね 」
「食事が終わりましたら御呼びくださいデザートを持ってまいります」
「わかりました!ありがとうございます♪ 」
「それでは素敵なひと時をお過ごしください」
「・・・・・凄いね、さすがスイートだね」
「・・・・・普通だろ?」
「そっか・・・陽菜にとったら当たり前の事なんだね・・・ 」
「これから優子も慣れてくるって!冷めないうちに食べようぜ 」
私もこんな生活が当たり前になっちゃうのかな・・・
あんまりなりたくないかも・・・
敦子
「優子、綺麗だったね 」
「綺麗と言うか・・・可愛かったわー」
「なんかさー、陽菜と本当に結婚しちゃったんだなーて思った」
「ハアー一番幼くて純心だった優子が、一番に結婚しちゃうんだもん
世の中何が起こるかわかんないよね」
「私達まだ高校生だよ!もっと青春しなくちゃ!」
「そうそう、俺たちの可能性はこれからなんだから
沢山遊んで沢山恋して・・・はっ(汗) 」
「さ・えちゃん 」
わーゆきりんからブラックなオーラが・・・
「て言うのは一般の話で、・・・佐江はゆきりん一筋だから 」
「陽菜達はさ、特別だから篠田たちは自分のペースで前に
進んでいったらいいんじゃないかな」
「流石年長者、いう事が違うね 」
「才加君、同い年だからね 」
優子は同い年だけど、妹みたいな存在で守ってあげなきゃって思ってきた
陽菜に取られた時は嫉妬も覚えた・・・
式の前に逢いに行くと綺麗なドレスを身にまとった優子が
「あっちゃん今までありがとう(涙) 」
「優子!おめでとう」
ヒシッと抱き合って感動に浸る
巣立っていくひな鳥を送り出す親鳥の気持ち?
でも優子が幸せそうに笑うから、
守るのは陽菜に任せてもいいんだって思ったよ
幸せになってね優子
今度からは二人を外から見守っていくね