陽菜
俺ってバカ?・・・いやバカじゃなくて大バカだ
自分の思い込みで優子を無理やり・・・・
あれじゃ強姦と変わりないじゃないか(汗)
「優子・・・ごめん・・・」
布団にもぐって泣いている優子・・・ どうしよう・・・
「あのさ、言い訳になっちまうかもしれないけど・・・
毎日勉強ばっかで追い詰められててさ、
優子ともなかなか連絡取れねえし
夜は優子の事ばっかり考えちゃってて
あいつも頑張ってるんだから俺も頑張んなきゃって奮い立たせてたのに
優子が楽しそうにお姉ちゃん何て呼んでるし
体を全部知ってるって聞いたら頭に血がのぼって・・・
早とちりで、本当にごめん
」
生まれて初めて土下座して謝る俺・・・
優子は見てないけどせずにはいられなかった
頭を床にこすり付けてひたすら謝るしか出来なくて・・・
どうしたら許してくれるんだろうか・・・
そんな事を考えていると
手に暖かい感触が
「やめてよ、陽菜に土下座なんて似合わないよ 」
頭をあげると優子が笑ってくれていて
「私もちょっとふざけ過ぎたし私のせいでもあるからもういいよ 」
膝立ちをしてる優子なんだけど下はすっぽんぽんなわけで・・エロイ
「じゃー、仲直りのキスしていいか?」
「・・そんな事・・聞かないでよ(汗) 」
「俺もお前も下、なにも穿いてないのきずいてるか(бвб) 」
「え?あっ !やっ(汗) 」
逃げようとするけど無理だよ もう逃がさない
腰を捕まえてキスをしながら上の服も脱がした
自分の服も脱いで抱き上げてもう一度ベットにもどる
「今度は優しくするから(бвб) 」
「さっきはキスをしてくれなかった・・・ 」
「オレだって余裕がない時もあるんだよ(汗) 」
「私だって寂しかったんだから・・・なのに・・バカ(怒)」
「その分、これから埋め合わせするからさ♪ 」
下から両手で俺の頬を包み込んで
「ずっと逢いたかった、こうやって触れたかった 」
優子・・・・
「本当にごめんな(汗) 」
「もういいよ、今度は優しくしてね(-∀-`) 」
「あっ、あたり前だろ、もう二度とあんな事はしないから・・・
優子愛してる(бвб) 」
「私も・・・ 」
仲直りをした俺達は今までで一番じゃないかって思うくらいの
甘い夜を過ごした
陽菜
優子にトレーナーが付いた、もちろん女性!これだけは譲れない
アスリートの中では有名な人らしい
トレーニングや練習メニュー・カロリー管理・マッサージ
家には2日に一回マッサージをしに来る
食事も栄養士に別メニューを考えてもらいお弁当も毎日持っていく
特に試合前は厳しくなり見てるとかわいそうになってくる
その甲斐あってか記録はどんどん更新して行った
冬休みには海外で合宿する事になり俺もついて行きたかったけど
受験の最後の追い込みだし・・・泣く泣く見送った
2週間だぞ!2週間も離れるなんて・・・
出会ってからいまだかつてない
高地トレーニングだから電話もつながらないしメールするにも
町に行かないと無理だし昼と夜が逆だから・・・・・
俺は1日6時間の勉強で頭はパンク寸前
癒しが欲しい・・・優子・・・
優子不足を補えるものなんて何もなく甘い物が欲しくなり
夜部屋で食べながら携帯画像を見る毎日・・・
12月30日少しでも早く会いたくて空港まで迎えに行くと
真っ黒に日焼けした優子が自分より大きい荷物を押しながら出てきた
あいつ前見えてるのか?死角に回り後ろからカートに手をかけると
ビックリして振り向く優子!
「はるな(-∀-`) 」
パアッと顔が笑顔になって飛びついてきた
「お帰り!(бвб)」
「ただいまー 来てくれたんだ♪ 」
「おう!冬なのに真っ黒だな(笑) 」
「陽菜は・・・太った? 」
「それは禁句だぜ 」
「えーそうなの?」
「そうなの!」
少し見つめ合って
「はるな、凄く会いたかった」
「俺の方が逢いたかったし 」
「あたしだもん 」
言い合いをしていると
「ハイハイ!バカ夫婦、ここは空港だからイチャイチャは家に帰ってから
してくれるかな 」
「篠田先輩?」
「麻里子がなんでいるんだよ(怒) 」
「たまたま今日から敦子と沖縄の別荘に行こうと思って来たら
ニャロが歩いてるのが見えてついて来たらこのありさまさ(笑) 」
「えっ?あっちゃんも来てるんですか」
「今トイレに・・・・・あっ!敦子こっちこっち 」
「優子おかえり〜♪ 」
「あっちゃんただいま〜♪ 」
ひしっと抱き合う可愛い女の子二人!んー絵になるな
「沖縄行くんだ!」
「うん4泊で行って来るね 」
「お土産買ってきたから帰ったら持っていくね (´-∀-)」
「ありがとう、敦子もお土産買って来るから 」
「うん、楽しんできてね!」
頬と頬をスリスリしてる・・・
「はい!ゆっぴーも敦子も離れてーそこまでだよ」
この二人ほっとくとどこまでも行っちゃいそうだからやばい
「敦子行くよ!」
「分かった、優子じゃーね、良いお年を 」
「篠田先輩あっちゃん良いお年を 」
「ゆっぴーも頑張ってね(*`ω´) 」
「???」
「煩い早く行けよ 」
余計なこと言いやがって・・・
ニヤニヤ笑い手をヒラヒラさせて歩いて行った
優子
2年生になって
総体・国体、出場種目すべて優勝するとまた新聞が騒ぎ出した
『日本金メダルの為に小嶋(旧大島)を強化選手へ!』
私はこのままの方がいいんだけどなー・・・
日本陸連も重い腰を上げてまた学校にやってきた
お義父さん、お義母さんも呼ばれ何故か陽菜も?
「俺は夫なんだから! 」
なんて理由で話に加わり
話し合った結果、受けることにした・・・
条件として、強化合宿など全てには参加できない事
トレーナーはこちらが用意する事(陽菜が特に押してた)
我儘だけどこれだけは譲れないとお義父さんと陽菜が頑張って
話が付いた
「お義父さんお義母さん迷惑をおかけしてすいません」
「何言ってるの、
小嶋家からオリンピック選手が出るかもしれないのよ凄いわ♪」
「そうだぞ、凄い偉業だよ!小嶋の名前がまた有名になるな(笑) 」
「そうね、他の奥様達にもうらやましがられること間違いないわ 」
「そう言ってもらえると・・・ありがとうございます 」
「その敬語そろそろやめない?せっかく娘が出来たのに
他人行儀で嫌だわ 」
「あっ!・・・すいま・・・ごめんなさい」
「急には無理かもしれないけど徐々にね 」
「はい! あっ・・・(汗) 」
「ホントに陽菜と足して二で割ったら丁度良くなるんでしょうね 」
「うるせえな、オレもだいぶましになってるだろ(怒) 」
「お前はその前に勉強しないとな!」
「分かってるよ、腹減ったから、めし!」
「お腹すいたから、ご飯!だろ(怒) 」
「そうとも言う・・・」
「お前は優子ちゃんに日本語教えてもらいなさい」
「日本語ぐらい出来るし・・・ムウ」
拗ねてる陽菜も可愛い
ぐうぅ〜・・・
「あっホントにお腹すいてたんだ!」
「だから言っただろ、メ・・・・・ご飯早く 」
「もう出来てる頃よ、ダイニングに行きましょう!」
本当にやさしい両親、陽菜も私も幸せだよね(-∀-`)
麻里子
「ニャロ家庭教師に来てもらうんだって?」
「そいつすげー分かりやすくて結構いいんだよなー
てか、なんで知ってるんだよ 」
「ゆっぴーが敦子と電話してたのを聞いてた(*`ω´) 」
「他になんか言ってたか?」
「陽菜より背が高くて、賢いしイケメンでかっこいいの
好きになっちゃいそー!キャー♪」
「・・・・・マジかよ・・・・(怒) 」
「ニャロさん目がマジ怖いって・・・冗談だよ!少し本当でほとんど篠田の妄想 」
「テスト期間中しか合わせないし、二人っきりなんて絶対させねえ 」
「そうなんだ、ニャロもたいへんだね、そんなことしなくても大丈夫なのに」
「なんで言い切れるんだよ 」
「なんとなくね(笑) 」
ホントはね、背は陽菜より高いけど陽菜の方がカッコよくて男らしい
なーんて、惚気られたみたいだけど教えてあげないよ(*`ω´)
考査が終わってなんとニャロが!
補習常連でやる気のなかったあのニャロがだよ、
学年100位以内の紙に名前が載ったんだよ (汗)
篠田だけじゃなく先生方もビックリ
努力は報われるんだね〜
「その先生篠田にも紹介してよ 」
「いいぜ、麻里ちゃんはどこの大学目指してるんだっけ?」
「つれないねニャロさん・・・同じ大学だよ(汗) 」
「ふーん」
「いやいや、興味なさすぎでしょ (汗)ちなみに才加も同じだけどね」
「へぇー」
「まあ、学部は違うと思うけど」
「そうか、受かったらまた腐れ縁だな 」
「そうだね、大人になってもずっと付き合っていきたいね」
「そうなる気がする」
「うん、篠田もそう思う」
だって、親友だからね