結局優子さんの勘違いで遠回りをした姐さん探し

「サド、私どうなる?」

一応嫁候補だったゲキカラだけど・・・
家に帰されるのだろうか

「家に帰るか?」

「嫌だ!優子さんとずっと居たい」

「小嶋さんと仲良くしてるの見るの辛くないのか」

「それは・・・でもそばに居たい」

「そうか、私からも頼んでやる」

「サドが優しい・・・・」

「私は・・・・いつも優しいんだよ」

「サドは辛くない?」

「小さいころから一緒だったからな
しかしもう慣れた」

「そっか・・・私も慣れる?」

「ああ、それよりこれから何するんだ?
まさか大学へ行かないよな?」

「用心棒?」

「お前はダメだ、人を殺しかねないからな
優子さんは殺しは好まない」

「じゃー・・・・・・愛人」

「バカか?」

「・・・・サドは何するの?」

「私はだな・・・今まで通り優子さんの傍にいて守る」

「私も」

「ゲキカラはすぐ手を出すだろ」

「・・・・・我慢する」

「それに二人もいらん」

「小嶋のそばに居て守る?」

「優子さんが嫌がる」

結論が出ないまま眠った次の日の朝
アラームより先に電話が鳴った

小嶋?

「どうし(助けて病院へ、ブチッ)もしもし・・もしもし」

「サドどうしたの?」

「・・・・大変だ(汗)優子さんに知らせなきゃ」

部屋着のまま家を飛び出し目の前の大島組の離れへ向かう

「優子さん大変です、起きて下さい!」

「なんだよーもう学校ねえだろ(怒)」

「こじ・・姐さんが大変です」

「姐さん?・・・・・陽菜に何かあったのか」

「詳しくは電話が繋がらなくなったのでわかりませんが
病院へ連れて行かれようとしてるみたいです」

「なんだと!・・・どっか悪いのか?」

「違いますよ、たぶん無理やりおろしに連れて行かれてるんだと思います」

「私と陽菜の可愛い娘をか!?」

「はい」

「ちきしょー連れて帰ってくればよかった
おい、下の組総動員で陽菜の家の近くで産婦人科のある病院に行かせろ
陽菜の写真も送っとけ、
まあ嫌がってるんだからすぐわかるだろうけどな」

「わかりました」

家に戻りお父さんに言って連絡してもらった

10分・・・15分・・・

いくら待っても連絡が入らない

「遅くねえか、もしかしたらもうやられてるんじゃ」

「まだ診察自体は始まってないと思います
早い時間ですし・・・」

考えろ麻里子何故見つからない・・・・

「近くだったこんな早く行かなくてもいいのにね」

「・・・・・そうか、ゲキカラ有難う」

「なんだどうした」

「近くの病院だと噂になります
隣の県に行ったのかも、だから早く出たんですよ」

「そうか、そうだなゲキカラサンキュウな」

ゲキカラの頭を撫でる優子さんと嬉しそうなゲキカラ・・・

羨ましがってる場合じゃないすぐ動かなきゃ

捜索範囲を広げて30分

「いったいどこに居やがるんだ・・・
おいサド病院て何時からだ?」

「大体が9時からだと思います」

「なんだとぉー後30分もないじゃねか
取りあえず車で隣の県へ行こう」

「隣と言っても一つじゃないので逆だと遅くなります」

「ぐぁぁぁ!どうすりゃいいんだよ」

襖や障子を破って暴れ出した

「落ち着いてください優子さん(汗)」

後ろから羽交い絞めにするけどあっという間にかわされ
投げられた

「ゲキカラ二人で抑えるぞ」

「・・・・・」

その時

「優子さん・・・・なんだこれは・・・」

「お父さん」

「まあいい、今山本組から連絡があって
娘さんが学校へ登校してる時に
通り過ぎる車の後部座席で暴れる女性を見たとか
一度しか見た事ないけどあれは優子さんの傍にいた
女だったと言ってるみたいなんです」

「そこへはどれくらいかかるんだ」

「車だとこの時間込んでるんで一時間はかかるかと・・・」

「間に合わねえじゃねえか
近くのやつすぐ向かわせろ
それと・・・・バイクはねえのか」

「ありますが免許持っておられましたっけ?」

「持ってねえが乗った事はある(´-∀-)」

そこでドヤ顔は・・・(汗)

「跡目にそんな危険な事させられません
私が運転しますから後ろに乗って下さい」

「よし!すぐ行くぞ
おめえ達は待ってろ」

「いえ、追いかけます」

「好きにしろ」

バイクを見送り車に乗り込んだ