Y 転校生はマジ女だった 45

お袋さんと押し問答してた陽菜が
急に上を向き後ろへ倒れた

「危ない!」

一瞬何が起こったのか分からなくて一歩出遅れ
間に合わないと思った瞬間ドアの横にいた
サドの親父が受け止めてくれて助かった

「陽菜・・・陽菜!」

「ゆすらない方がいいです、このまま病院へ運びましょう」

陽菜を抱かえ後部座席に乗り込むと
お袋さんが乗り込んできた

「私も行きます」

一応親だからな・・・仕方ねえ

「ヲタとウナギはゲキカラを連れて先に家に行っててくれ
サドは・・・・」

言う前に助手席に座ってやがる

「家って大島組の方ですよね(汗)」

「あたりめえだ、もうアパートはねえよ」

「いやだ、私も優子さんと行く」

無理やり後部座席に乗り込もうとするゲキカラを

「三人しか乗れねえんだからおめえは先にけえれ」

「このおばさんが出たら乗れる?」

「だめだ、言う事聞かないと家おん出すぞ(怒)」

「・・・・・わかった・・・・」

分かったと言いながら険しい顔のゲキカラを置いて行く

車の中で意識を取り戻したけど
何かあったら困るからそのまま病院へ

順番なんて関係なしに無理やり先に診察させる

ガラガラガラ

「・・・・・・・」

「どうなんだ、風邪か?」

「保護者の方は?」

「私ですけど」

「お母さんですか?」

「はい」

「どうぞこちらへ」

「待てよ、陽菜は私の嫁だ」

「あなが?・・・・女性ですよね?」

「うるせえ、いつもの医者はどうしたんだ
おめえ新人だろ」

「いつもの医者?かかりつけのドクターがいらっしゃるんですか」

「この方は大島組の跡目です」

「大島組?・・・・・・うっ、す、すすいませんでした(汗)
倉持は今日学会へ行っておりまして(汗)」

「そんな事はどうでもいい、どうなんだどこか悪いのか?」

「ここでいいんですか?」

「いいから早く言え」

「彼女妊娠してますね」

「にんしん?」

「そのせいで食欲もなく貧血気味で倒れたようです」

「ウソでしょあの子まだ18歳なの・・キャッ」

おばさんを押しのけ病室へ入る

「優子・・・」

「・・・・・おめえ裏切ってたのか・・・」

「何、言ってるの」

「私を裏切るとはいい度胸じゃねえか」

「意味わかんないんだけど」

ベットに近づき胸ぐらをつかむ

「浮気相手はどこのどいつだ
クラスのやつか、それとも行きずりの男か」

「浮気って何、離してよ痛い(汗)」

「名前言えよそいつ殺してやるその子供もな」

「優子さん落ち着いて」

後ろから羽交い絞めにしてくるサド

「陽菜がいつ浮気した?ずっと一緒に居るのに出来るわけないじゃん」

「家に送って行ってからならいくらでも出て行けるんじゃねえのか
私が来る前はずっとそんな生活だったんだろ」

「最低!陽菜の事そんな風に思ってたの(怒)」

「仕方ねえじゃねえか私とは妊娠するわけねえんだから
浮気以外考えれねえだろ」

「もしかしたら出来るかもしれないじゃん
ずっと中出ししてるんだから」

「あなた達何言ってるの?陽菜その子は誰の子なの」

「うるせえババアは黙ってろ(怒)」

軽く押したつもりが手加減できてなかったみたいで
お袋さんが吹っ飛び壁に体を打ち付けた

「お母さんに何するのよ!
やっぱり根っからのヤクザなんだ
やくざなんて嫌だって言ってたわりに
あんな大きな入れ墨入れてるんだから当たり前か」

「はぁ?何言ってんの入れ墨なんて入れた覚えねえぞ」

「ウソついたって無駄!ちゃんとこの目で見たんだから」

「お嬢さんその入れ墨はどこにあったんですか?」

「背中におっきい観音様?見たいなのが彫ってあった」

「そんなに言い切るんならここで見せてやるよ
何もなくて吠えずらかくなよ」

セーラー服を脱ごうとしたらサドに止められた

H 転校生はマジ女だった 44

式は滞りなく進み卒業生が退場していく
何事もなく終わって
先生たちもホッとしているようだった

たぶん優子達が何かしでかすんじゃないかと
ヒヤヒヤしていたんだと思う
そんな事しないのにね

教室ではみんなと最後のお別れ
みーちゃんとはこれからも付きあっていきたいから
暇なときは遊ぼうねと約束

女子大に行くみーちゃんと専門学校へ行く陽菜だから
時間は違うけど休みの日は同じだもんね

ただし必ず最低二名は付いてくると思うとも言っておいた

校門を出ると黒いセダンが止まっていて
その横にはスーツでビシッと決めたサドのお父さんが立っていた

「卒業おめでとうございます」

「ああ」

「このまま小嶋さんの荷物を取に行きますか?」

「そうだな、陽菜それでいいか?」

「優子の荷物は?」

「私のいるものは昨日の夜に運ばせた
後は全部捨てる」

「ほとんど何もない部屋だったもんね」

「そう言う事だ、ほら乗れ」

後部座席に乗ろうとしたら

「陽菜!」

お母さんが駆け寄ってきて

「私はまだ許してないわよ」

腕を掴み車から引きずり降ろされた

「痛い!やめてよ」

「キャッ!!」

誰かがお母さんの襟首をつかみ後ろへ引いた勢いで
しりもちをついてる

「やめろゲキカラ」

「アハハハ、こいつ敵」

「ちげえよ、陽菜のお袋さんだ
今朝見ただろ」

「ん?忘れたアハハハハ」

「こんな危ない人たちの所へあなたを行かせるわけにはいかないわ」

「陽菜には何もしてこないから、もうほっといて
じゃないとあんた怪我するよ」

「お母さんに向かってあんたって・・・
こんな人たちと付き合ってるからそんな言葉づかいになったんでしょ
こっちに来なさい」

「やだ、離して!もう、あんた達の子供やめるんだから
今まで家に置いてくれてありがとう、さよなら」

それでも離そうとしなくて無理やり引きはがそうとしたとこまでは
覚えてるんだけど急にめまいがして白い雲が見えた


続きを読む

H 転校生はマジ女だった 43

すいません
こっちの話の方が先だったんですが
間違えて44を先にアップしてしまいました(汗)
前後しますがお許しくださいm(__)m







卒業式当日の朝

「何でいるの」

「今日卒業式でしょ」

「なんで知ってんの?」

「親だものそれぐらい知ってるわよ」

「・・・・・陽菜今日で家、出るから」

「何を言ってるの、どうやって暮らして行くつもり」

「大島組って知ってるでしょ
私そこの次期親分に気に入られちゃって
奥さんにはなれないみたいなんだけど
一緒に住んで養ってもらうの」

「どういう事?そんな話聞いてないわよ
それにそんな事許すわけないでしょ(怒)」

「誰の許しもいらないし
陽菜の人生なんだから陽菜が決める」

バシン!!

「イッタ、何すんのよ!」

「絶対に許しません(怒)」

「あんたにそんなこと言う権利あると思ってるの
お金さえ置いておけば子供は育つと思ってたんでしょ
まあ、体だけはこんな立派に育ったけどね(笑)」


「陽菜早く出てこいよ、何してんだよ」

「今行く」

「だれ?」

「私を養ってくれる人・・かな(笑)」

私を押しのけ外へ飛び出した彼女

「陽菜をたぶらかしたのは・・・・いないじゃないの」

慌てて後ろから出て行くときょろきょろとあたりを見回していた

「もしかして陽菜のおふくろさんか?」

「一応ね(бвб)」

「大島優子です陽菜さんをいただきます」

姿勢を正し頭を下げる優子・・・・初めて見たかも
それの習い後ろのみんなも頭を下げた

「大島・・・・あなたが跡取り?スカート履いてるけど男なの?」

「いやー女なんですけどね男にもなれるって言うかー
陽菜を満足させてやってるのは間違い・・イテッ
何叩いてんだよ(怒)」

「誰もそんな事聞いてないから(怒)」

「すげー・・・優子さんを叩いてるしやり返されないのって
こじはるさんだけじゃない?」

「うんこじはるさんだけしか出来ない(汗)」

「この人達は何?ふ、不良ばっかりじゃない
あなた騙されてるのよ」

「不良じゃない!事ないけど・・・騙されてない
あんた達よりずっと信用できるし愛してくれてるんだから」

「陽菜何言ってるの私達はあなたの事を・・・・」

「煩い!卒業式来ないでね
いつもみたいに仕事に行けば」

「今日はお休みを貰って・・・・」

「そうなんだ、じゃー自分の為に使えば?」

「なんて事言うの(怒)」


「優子さんそろそろ行かないと遅れます」

サドが優子の耳元で呟く

「せっかくの卒業式なんだから来て貰えよ
最後の親孝行かもしれないし」

「勝手にすれば・・・・行こう」

「陽菜!」

呼ぶ声を無視して歩き出した

H 転校生はマジ女だった 42

「ねえ、迎えにくるのそんな大勢で来ないでくれる
近所のおばさん達に変な噂たてられてるんだけど」

「卒業したらヤクザの家に住むんだから
もっと変な噂立つぜ(笑)
なんなら今のうちに黙らせておこうか?」

「そんなことしないでいいから(汗)」

これだけ噂になってても気づかない親ってどうなの?

あと一か月でこの家ともおさらばだから関係ないけどね・・・


それから奇跡的に何事もなく平穏に過ぎてった一か月

先生たちからも留年されて残られても困るからって
優遇されてるのもあるんだけど
卒業試験も名前かけばOKだったらしい・・・・

ずるい!て言ったら陽菜も卒業できるように
言っといてやったからって言われた

そんなことしなくても大丈夫!だったと思う・・・・(汗)

「明日の卒業式陽菜の親くんのか?」

「さぁ?言ってないし来ないんじゃない」

「そうか・・・」

「優子とこは来ないか・・・・来たら大変な事になるもんね」

「親とは思ってねえからどうでもいいし
マジ女の時は親なんて来ねえからな
来なくて当たり前だ」

「ふーん・・・・」

「飯食いに行こうぜ」

「今食べたくない」

「風邪か?最近食ほせえぞ」

「そうなのかなー・・・」

ストレスもあると思うんだけど
この頃体もだるくて食欲もないんだよね
インフルにかかっちゃったかな(汗)

「サドにうどんかおかゆでも作らせようか?」

「欲しくなったら自分で作るからいい
明日卒業式だからもう帰るね」

「もう帰んのかよーこいつらだけ置いて帰んなよ」

「みんな帰ればいいじゃん
明日終わったらヲタとかとはサヨナラなんだし」

「なんてこと言うんですか
私達はいつまでも優子さんについて行くんですから!」

「ヤクザさんになるの?」

「それは・・・・女性なので無理かと(汗)
優子さんの身の回りのお世話をする人とか
お手伝いさんとか要らないですか?」

「その辺はサドのお袋さんが全部仕切ってるから
聞いてみたらいいんじゃねえか
て言うか、これからもお前らと一緒なのかよ(汗)」

「当たり前です!ラッパッパは不滅です!」

「・・・・・おめえらは私の舎弟じゃないけどな
次世代のラッパッパだったろ」

「優子さん(泣)」

「とりあえず陽菜は帰って寝る、バイバイ」

「ちょ、送るから待て」

結局全員で部屋を出てみんなに送ってもらい家へ

「引越しの荷物は最小限でいいからな用意しとけよ」

「わかってるし、それにいつでも取りに来れるでしょ」

「そうだな・・・・・」

「じゃーね」

「しっかり寝ろよ」

「わかってるし(бвб)」

そのまま振り返らず家に入った

あなたの一番になりたい 33

いつから後ろにいたんだろうか・・・

どこから話を聞いてたんだろうか・・・

始めはいなかったよね?

「車は置いてきたんですか」

「飲むつもりだったからね」

「タクシー拾います?」

「一駅ぐらいだし歩いて帰れるけど
優子は大丈夫?」

「歩いた方が酔いがさめていいです(-∀-`) 」

「よし、歩こう(бвб)」

そう言うと同時に手を繋いできた小嶋さん

「え?あっ・・・・えーと(汗)」

「ん?なに」

「いえ、なんでもないです(汗)」

小嶋さんから繋いでくれるなんて初めての事で
ドキドキが止まんない

酔ってるのもあるけど体が熱い

「優ちゃんの手熱すぎ(笑)」

「すいません、手汗かいちゃってるかもです(汗)」

「だから、やめて」

「す、すいません(汗)」

慌てて手を離そうとしたのに一段ときつく握られた

「手じゃなくて敬語!
恋人なのにいつまでも敬語って変でしょ」

「はい、あ・・・うん」

「ふふふ、なんか甘いもの食べたいな(бвб)」

「コンビニ寄りま・・・寄る?
スイーツだとどこがいいかな
今のコンビニ、スイーツに力入れてるから
バカにできないんだよ(-∀-`) 」

「優ちゃんはどこのが好きなの?」

「えーとねお勧めは○ーソンの濃厚チーズケーキ
チーズケーキなのに下はサクサクしてて
しょっぱさがチーズケーキとマッチして
凄くおいしいんだよ(-∀-`)
あ、ごめんチーズケーキ甘くないよね(汗)」

「話聞いてたら凄く食べたくなって来た
それ買って帰ろう」

「うん♪」

丁度後二個だったみたいで
有ってよかったねってまた笑い合った

小嶋さんが凄く優しくて少し怖い・・・
才加との話、どこから聞いてたんだろうか・・・

私の事邪魔くさい恋人だって思われてないだろうか・・・

玄関の鍵を開け中に入る

「お風呂洗ってくるからこれ冷蔵庫になおしておいて
お風呂あがってから食べよ(бвб)」

「今日私の番だから」

「優ちゃんまだ酔ってて危ないから陽菜が洗う明日洗って」

「頼りない恋人でごめんね・・・」

「ほらすぐ眉毛下げて落ち込む
誰もそんな事言ってないし思ってもいないから」

「うん・・・」

「やっぱり先に食べたいからコーヒー入れておいて」

「わかった!美味しいの入れるね(-∀-`) 」

お湯を沸かし牛乳も温めてカフェオレを作る

「いい匂いカフェオレだ」

「お酒の後だしカフェオレの方がいいかなって思って」

「さすが優ちゃん以心伝心」

「アハッ(-∀-`) 良かった」

並んでソファーに座りチーズケーキを食べる

「ホントだサクトロで美味しい(бвб)」

「でしょ!私チーズケーキには煩いんだ♪」

「好きだから?」

「そうだよ好きな物には妥協せずに追及して行く性格なんだ」

「陽菜には?」

「え?」

「陽菜の事も好きだったら妥協しないでドンドン来てよ」

「それは・・・嫌われたらいやだし立ち直れないと思うから
それにまだカリスマになれてないし、
稼ぎだってにゃんにゃんにはかなわないし私ダメダメだね(汗)」

「今日麻里子に言われて気が付いたんだけど」

「な、何を(汗)」

「もうとっくに一番になってたみたい」

「なにが?」

「優ちゃんがに決まってるじゃん」

「うそ・・・・」

「嘘じゃない」

「いつから?」

「わかんない、陽菜だって今日知ったんだもん」

「でもデート中だって仕事へ行ってたし
一緒に居てても洋服の事とか考えてるじゃん」

「それは優ちゃんが元気だからだよ
もし怪我した時どっちを選ぶかって聞かれて
すぐ優ちゃんて答えてた
それで気が付いたの優ちゃんの方が大事だって」

「ううぅぅ・・・にゃんにゃん(泣)」

「すぐ泣くー(笑)」

「だっでうれじいもん(涙)」

「だから今日優子をもらう」

「ヘェ?」

「今日優子を抱くから綺麗に洗ってきてね(笑)」

「にゃんにゃん(汗)」

「陽菜が洗ってあげようか?(笑)」

「じ、自分で洗います(汗)」

小嶋さんがこんなに積極的だったなんて知らなかった(汗)
どうしよういざとなったら恥ずかしい(;´-∀-)

「さ、さ、さ、先にお風呂入りますか(汗)」

「また敬語に戻ってる(怒)」

「あう・・・つい(;´-∀-)」

「優ちゃんが先に入ってベットで待ってて
あ、寝ちゃだめだよ、寝ててもするからね!」

「う、うん・・・(;´-∀-)」

頑張れ優子!念願がかなうんじゃないか
幻滅されないように頭の中でシュミレーションしなきゃ
可愛い声とか仕草とか・・・・にゃんにゃんを抱いた時を思い出して・・・

「お風呂先に入りまーす(-∀-`) 」

着替えを取りに行こうとしたら

「バスタオルだけで出てくればいいから(бвб)」

「は、はひ(汗)」

ゆっくり丁寧に洗ってたら、いつまで入ってるー
と言われて慌てて上がった
カレンダー
<< 2016年03月 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
アーカイブ
カテゴリー