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好きと言い続けた結果 19

「で、旅行はどうだったの」

「え?楽しかったよ」

「何かあった?」

「何かってなに?(бвб)」

「・・・・・それだったら良い・・・」

「変なみーちゃん、はいこれ、おそろいのお守りと有名なお土産」

「有名なお土産って何よ(笑)」

「調べたらベスト3に入ってたやつ」

「今日、優子は?」

「なんか接待が入ったらしくて来れないから
みーちゃんによろしくって言ってた
でね、今度は三人でちゃんと行こうねって約束もした」


「三人でねぇ〜」

「なにぃー今回はみーちゃんが悪いんでしょ」

「そうですよ、私がミスしたおかげで
二人っきりの旅行にしちゃってすいませんでした」

「なんか、全然謝ってないし」

「二人のほうが楽しかったんじゃないの?」

「どうかな・・・・三人でまだ行ったことないからわかんないけど
楽しかったよ、優子が全部調べてくれて連れて行ってくれたし」

「そう言えば陽菜って鈍かったよね」

「なんでそゆこと言うかな運動は関係ないじゃん(怒)」

「・・・・・関係ないねーごめんごめん」

さっきから変なことばかりいってるみーちゃん
何が言いたいのかはっきり言えばいいのに・・・

「でね、次どこ行きたい?」

「陽菜の行きたいところでいいよ」

「それって一番困る・・・」

「なんで、行きたいとこないの?」

「いっぱいありすぎて困るのー」

「それ全部書き出して優子に渡しておけば」

「それ名案!みーちゃんもたまには良い事言うじゃん(бвб)」

「たまにってなんだよ、いつもでしょ」

「いつもくだらないことばっかり言ってるくせに」

「そんな事ないでしょ、陽菜よりは常識知ってるつもり」

「えぇ〜それはこっちのセリフだし」



こんなことを言い合えるのはみーちゃんだけ

でも陽菜が女の子のことを好きだって知ったら・・・
きっと嫌われちゃうよね

これは誰にも言えない秘密

あ、優子は知ってるけど人に言う子じゃないから・・・・

1人知っていてくれるだけでもすごい心が軽くなる

それに優子は今まで通り普通に付き合ってくれてるし・・・

陽菜はいい友達を二人も持てて幸せって思っていたのに
一通の手紙がまた陽菜の心をかき乱す

封筒の中には新しい家の前でお腹の大きくなった麻里ちゃんを
旦那さんが優しく肩を抱いて笑顔で写っている写真が入っていた

”後二ヶ月でこの子と会える
産まれたら連絡するから
こっちへ遊びに来て”

前よりは辛くないけどまだ少しだけ心が痛い
こういう時は

(今、無性に飲みたーい!誰か付き合って)

三人しかいないラインに送ると

(今日は平日だから無理だしこの時間からとか普通無理でしょ(怒))

すぐにみーちゃんから返信が来た

ケチ・・・・


既読が1だから優子はまだ見てないのかスルーしてるのか・・・
10分後既読が付くと個人に返信が

(ごめんねお風呂入ってた、少しなら付き合うよ)

(お風呂入っちゃったのならもういいよ、ありがとう)

(でも、今飲みたいんでしょ?)

返事に困っていたら

(お酒あるの?)

(無いからもういいよ、また今度付きあって)

(もう部屋でたから、適当に買っていくね)

それから10分・・・・チャイムが鳴り鍵を開けて優子が入って来た

「鍵持ってるのに何で鳴らすの?」

「いきなり入って来たらびっくりするでしょ」

「たしかに・・・・」

「買ってきたよ(-∀-`) 」

「急に呼び出したのに・・・ありがとう」

「こういう時近いっていいね
みーちゃんの所からはさすがに自転車は無理だからね」

「優子明日仕事大丈夫?」

「少しなら全然平気(-∀-`)
にゃんにゃんどれ飲む?」

「私は・・・こっち」

「アハッ(-∀-`) やっぱり♪
そう思ったんだ」

乾杯して一本目を飲み終え二本目を口にしながら

「理由聞かないの?」

「にゃんにゃんが落ち込むのは先輩の事だけでしょ」

「そんな事・・・仕事かもしれないじゃん」

「仕事は完璧にこなしてるっぽいし
それに仕事の失敗ぐらいで落ち込まないでしょ(笑)」

なんか鋭い・・・私の事凄くわかってくれてる?

「・・・・手紙とね写真が送られてきたの」

「そっか・・・辛かったね」

そう言って頭を撫でてくれる手が
温かくて優しかったからつい

「優子を好きになればよかったなー」

「・・アハッ(-∀-`) 今からでもいいよ(笑)」


一瞬間が空き冗談ぽく笑うから


「そんな簡単に言わないでよ
ホントに好きになっちゃったらどうするの(怒)」

「にゃんにゃん酔ってる?(汗)」

「まだ酔ってない!
優子は誰にでも優しすぎるから勘違いしちゃうんじゃん
好きな人がいるならその人だけに優しくしなきゃ」

「してるよ!全力で優しくしてるよ!
でも気づいてくれないんだから仕方ないじゃん」

「優子の好きな人って・・・もしかして」

「わ、私の事はどうでもいいから(汗)
あ、もうこんな時間だ帰んなきゃ」

焦って帰ろうとするから

「やっぱり・・・・・佐江さんが好きなの?」

「・・・・・・・アハハハ違うよ佐江も才加もダチ!」

え?て言う顔をしたと思ったらまた作り笑いをする

「じゃーみーちゃん?」

「みーちゃんは幼馴染(笑)」

「もしかして柏木さん?」

「そんなわけないでしょ、佐江の彼女だし
知り合ってまだ数年だよ」

「そっか年数が浅いよね、昔っからだと陽菜しかいないね」

「そうだよ!昔っからずっと陽菜が好きだっ・・・・うっウェッ(汗)」

「やっぱり好きって言ってたのは友達としてじゃなかったんだ」

「えーと・・・いや・・・違うんだ(汗)」

「じゃー、挨拶代わりだったの?」

「違う!そんな軽い気持ちじゃない!
あぁぁーもう、どうにでもなれ
私はずっと、ううん初めて見た時からにゃんにゃんが・・・
陽菜の事が好きだった、一目ぼれだった
だから嫌がられてもそばに居たくて毎日遊びに行ってた(汗)
ごめんね、迷惑だったよね(汗)
今日は帰る」

そう言うと鞄を持ちあっという間に部屋を出て行ってしまった






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